第4回目の開催となったStartupWeekend苫小牧!とまチョップと氷の街から始まる熱気溢れる様子をお伝えします!

■概要

日時:2023/12/15(金)~12/17(日)
会場:ココトマ
参加人数:約30名
ファシリテーター:糸川郁己
オーガナイザー:朝倉健太・勝見渉・箱山秀樹・村田なちこ・下川部淳・藤田哲郎・頼経篤史

【Day1】

 前回に引き続き、苫小牧駅に隣接する「ココトマ」での開催でした! 2022年の12月の第3回開催から1年ぶりの開催。当日の苫小牧市は、昼間には雪が解ける陽気でした(翌日路面が凍ってツルツルになったことは言うまでもありません)

 恒例となりつつあるイベントTシャツ(スポンサー様ありがとうございます)は、村田なちこさんの「とまチョップ×SW」デザインをそのままに、クールなターコイズブルー×速乾素材の半袖SW苫小牧Tシャツでした。

 
 今回は糸川さん(いとやん)にファシリテーターをご担当いただくこととなりました。SW北九州初期からオーガナイザーを務められている方なのですが、SW苫小牧は朝倉さんがSW北九州を知ったことが立ち上げのきっかけだったので、縁が再びつながった形ですね。

 そしてアイデアをカタチにしたいと集った仲間たちと共にアイスブレイクをスタート!二つのキーワードを組み合わせてアイデア作りを行った結果、見たこともないアイデアが多々会場に飛び出すこととなりました。


 場を温めた後はいよいよ本番!アイデアを一人一人が一分間で伝えていきます!シカを資源として活用したい!外国人の幼児保育を何とかしたい!eスポーツを職業としてバックアップしたい!とにかくアレしたい!(注:全員自分の得意を発揮できる世の中にしたい、という意味)といった様々な想いを起点にアイデアが披露されていきます。けれども残念ながら一分間という時間制限のため伝え切れずに時間オーバーで終わってしまう方も。


 その次は共にスタートアップを始める仲間集めがスタート!


 合計6チームが誕生することになりました。

【Day2】

 二日目の本番はコーチング。一日目に出来上がったアイデアとチームでアクションを起こすものの、中々に事業の起点は掴み辛いもの。そこで事業立ち上げ経験を持つ皆様がご支援に来てくださることとなりました。

<コーチの皆様 ※敬称略> 

・山岸 奈津子(一般社団法人SHIRAOI PROJECTS 代表理事)
・伊藤 順子(株式会社ワタラクシア代表取締役)
・阿部 夕子(株式会社MammyPro 代表取締役)
・土田 安紘(AWL株式会社 取締役CTO)
(左から順に)

 コーチの山岸さんが数日前にお怪我をされて急遽リモートでのコーチングとなりました!(しかも翌日に手術予定とのこと。大変なときにありがとうございました。) コーチング後には、スポンサーの西村様、ジャッジ、オーガナイザーも入り乱れて、各チームのアイデアのブラッシュアップを後押ししました。

 なぜその事業をやりたいと思ったの?その事業に顧客はいるの?どのくらいのマーケットサイズになるの?どこまで検証は進んでいる?といった質問を経て、各チームが自分のアイデアをよりよくしていくための気づきを得ていきます。

 コーチング終了後は、今年は穏やかな空気(去年は焼け野原でした)。大きく方向転換をしたチームはありつつも、課題の深堀ができていたこともあってか多くのチームでは方針を大きく変えず続けていくことに。

 ここで、1つのチームで分裂が発生し7チームへ。離脱した2名は、3人目を集めるためリクルーティング活動という名の引き抜き活動に精を出していました。その後、3人目をゲットして7チーム目が誕生しました。

 

 二日目の夜は会場が閉まった後もアイデアをカタチにすべく各チームのアクションは続きます。体を休めるために早く帰宅して休んだチーム、市内のコワーキングスペースに集まって議論を続けたチーム、各自家に帰ってリモートで作業を続けたチーム。朝7時までコーディングをしていた人も。

【Day3】

 もういよいよ最後!眠気に負けず朝から顧客開発が進みます。本当に顧客が何を求めているのか、自分たちが提案する価値は本当に刺さるのかを確かめていきます。そしてその後は製品開発とビジネスモデル設計の大詰め!泣いても笑ってもこれで最後ということで全チーム共にラストスパートの道をひた走ります。

 そして夕方からはピッチ開幕。この三日間の成果を審査員の皆様に全力でぶつける時間の幕開けです!5分間のピッチと3分間のQ&Aの始まりです!大きなテックトラブルはなかったものの、伝えたい思いが溢れすぎて時間切れになってしまうチームもありました。

<審査員の皆様(敬称略)>

・富山 浩樹(サツドラホールディングス株式会社 代表取締役CEO)
・北口 能久(苫小牧信用金庫人事部副部長)
・村本 充(苫小牧工業高等専門学校 創造工学科 教授)
(左から順に)

 ジャッジの皆様による公正な審査の間、本年も本イベントの開催にあたり地元でご支援くださる方々にお声掛けをくださったリードスポンサーの畑中様からご挨拶をいただきました。

【結果発表】

 優勝チームは「チームGG」! 道民にとっては一番といっていいほど身近な課題である「除雪」をテーマに、ダサすぎる除雪道具に対して、おしゃれな斬新なデザインと収納方法を提案するビジネスでした。雪国ならではの課題であること、最もビジネスとしてイメージしやすい点、硬直化したマーケットを変革できそうという期待感が総合的に評価されました。

優勝した「チームGG」


 2位の「あぐりさぐり」(職業としての農業へのリクルーティングサービス)、3位の「社長のふたりごと」(悩みがちな社長へ、他の会社の社長が相談に乗るというサービス)とは大変僅差だったようですが、いずれのチームも非常に優れたアイデアと、チームとしてのアクションが高く評価されました。


2位の「あぐりさぐり」(左) と 3位の「社長のふたりごと」(右)

 結果発表が終わった後は、毎年恒例となっている久恵比寿様のお寿司で懇親会へ。久恵比寿の寿司職人の皆様にて、「実演握り」からの持ち込んだレーンで「ミニ回転ずし」が提供されました。お寿司があまりにも美味しくて、あっという間の完売でした!(私は去年あまりに売れすぎて食べそこないましたが、今年はリベンジを果たしました!)三日間を共に駆け抜けた仲間や、場にお越しくださったオブザーバー、スポンサー、ジャッジ、後援の皆様との交流が花開きました。会の最後にはバイオリンとジャグリングの余興もあり大いに盛り上がりました。前回参加者で起業に向けて前進を続けているOBの皆様も加わり、苫小牧のスタートアップシーンがもっともっと盛り上がっていきそうな、そんな予感に胸が高鳴るひとときでした。


 これにてStartupWeekend苫小牧は閉幕したものの、これからもコミュニティとして活動は続きます。今回の場を無事に開催することが出来たのは、前回に参加して次回も続けていこう、この文化を苫小牧に残していこうと頑張った仲間がいたからこそです。オーガナイザーチームの連携がなければ第4回の開催はなかったに違いありません。

(苫小牧名産ほっき貝のポーズ)


 苫小牧から、北海道からより多くのアントレプレナーが、スタートアップが生まれるよう、引き続きStartupWeekend苫小牧コミュニティは様々な取り組みを続けて参ります。2024年2月にはStartupWeekend伊達紋別が開催され、立ち上げのご支援をさせていただきます。北海道内の他の町でもやりたいというご希望の声も多数いただいております!私の街でもやりたいねんという声がございましたら、お気軽にファシリテーター、またはオーガナイザーまでお声がけいただけたらと思います!そして最後に、本イベント開催にお力添えくださったスポンサーの皆様をご紹介し、本レポートを締めさせていただきます。

【スポンサー】
株式会社久恵比寿 様
株式会社オーティス 様
株式会社トランスクール 様
株式会社コンフィデンス 様
株式会社ニシムラ塗装 様
苫小牧市役所 様
弥生株式会社 様

【後援】
苫小牧工業高等専門学校 様

【イベントページ】
Doorkeeper

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