第2回となります、Startup Weekend Niigata in越後湯沢が開催されました!
イベントレポートを写真とともにお送りし、振り返りを致します。

■概要

日時:2023/4/14(金)~4/16(日)
会場:越後湯沢 きら星BASE
参加人数:約22名
ファシリテーター:西村治久
リードオーガナイザー:伊藤綾
オーガイザー:小林紘大・小式澤正美

イベントページ:https://swniigata.doorkeeper.jp/events/150478

DAY 1:乾杯からはじまる、はじめましての54時間

18時のスタート前に続々と集まる参加者。
新潟県は湯沢町での開催ではありましたが、湯沢町民の参加者は1/3ほど。1/3は新潟市からの参加、1/3は県外からの参加ということで参加者の地域の多様性は全国的にもかなり珍しいものになっているのではないでしょうか?

待ちきれなくなった参加者たちは、先に喉を潤す・・・

オープニングパーティで、アルコールも入り、はじめましてでの緊張感がほぐれたところでチームビルディングに入ります。

1分間でピッチをしてもらい、それぞれのやりたいプランを話してもらいます。
なんと!ほとんどの人がピッチに手を上げました。
多くのプランが出てきたので、全員で投票をしてもらい・・・その結果3つのアイディアが残りました。

1.ハコで世界を変えてやる「ハコ」
2.馬は全てを解決する「UMA」
3.日本酒とITを通じて世界を平和にする「リバティ」

さて、これらのチームが今後どのようになっていくのか。今回はチームの分裂などが活発に行われたことも見どころの一つでした!

DAY2:誰をボートに乗せるのか?検証の丸1日

前日は、宿泊場所で深夜までそれぞれの生い立ちの話からチームでのアイディアまで話込まれていたようで、深夜まで盛り上がっていたとのこと。みんな眠そうな目で集合してきました。

2日目からは3名が合流。せっかくだからアイディアをピッチしたい!と挙手します。
どのチームに入るかを検討した中で、途中合流組でチーム結成。
4.浦佐地域に出会いの場を「ASOBIBA」
そして、チームでの話し合いをした結果、分裂したのが
5.廃材に新たな生命を「scrUP」

ファシリテーターからは、ひたすら検証作業の重要性を説かれます。

午後からはコーチングタイム!(敬称略)
#山本 一輝
#飯田 正義
#奥田 将大
加えて、チームが増えたので
#伊藤綾
#小林紘大
顧客はいるの?目的は?なんのためにやるの?
WHYから始めよ!
アイディアに価値はない!
参加者の表情も徐々に、いい顔になってきました!
もコーチ役となり熱くも厳しいメッセージを送りました。

誰をボートに乗せるのか?方向性が違うメンバーと一緒にやっていくのは辛くないか?とコーチからは厳しいアドバイス。コーチングでフルボッコになったことも影響したのか?チーム分裂が発生!

1.ハコで世界を変えてやる「ハコ」
2.日本酒とITを通じて世界を平和にする「リバティ」
3.2日目から合流!「ASOBIBA」
4.初めての日本酒「みおり」
5.馬は全てを解決する「UMA」
6.廃材に新たな生命を「scrUP」
なんと6チームに!!

DAY3:「人生観が変わった」そんなフィナーレ

3日目になっても、まだまだ検証作業は続きます。
でも発表準備は近づいてくる・・・逃げたい。胃が痛い、と言っている参加者もチラホラ。

そんな中でトラブル発生!
「チームリーダーが来ません」
起業はするのは簡単だけど、起業を続けることは一筋縄ではいきません。言い出しっぺが心が折れては、事業はそこで止まってしまうこともしばしば。
Twitterでちょっと前に話題になった漫画でも、心折れるスタートアップ。なんてトピックがありましたよね。まさにそんなことが起こります。(ちなみに、前回のSWN in 越後湯沢でも、発表直前にハスラーがいなくなったことがありました。)

みんな肌で、起業家とはどういうものか。を感じ取った出来事だったかと思います。

困難を乗り越えて、発表まで走り切ったのは5チーム!

審査員はこちらの方々です。
#村越了さん
#田原仁紫呂さん
#武内正一郎さん
#須貝美智子さん

【ハコ】

ハコの可能性を探求したい。無垢材、自然に配慮、20年を見据え長く使える愛着の湧く木箱をつくる。日本製にこだわる、一つ7000円。ビジネスモデルは製造販売。ハコを認知→祖父母が購入し孫にプレゼント→オプションでデザイン加工も→長く使うので愛着が湧く。
おもちゃや服とは違い簡単に捨てられないプレゼントとして機能的な箱がコンセプト。

【リバティ】

おかえり湯沢。関東圏と二拠点生活している方々が、湯沢地域で主体的に暮らせる状態をつくりたい。二拠点生活している人たち向けにアプリを通じて食事や洗濯等サービスを地元から提供。ターゲットは二拠点生活者、ワーケーション実践者など。まずは無料会員を集め、後に生活基盤を提供するサービスも提供。アプリでは地域にくる日程を相互に確認する機能、地元のお祭りや行事にも巻き込むなど。

【ASOBIBA】

地元浦佐で働く若者が2、3年で出ていく現状をなんとかしたい。浦佐地域は若者が多いのに出ていくのがもったいない、出ていく理由は若者が出会いがないのでは?→23人にインタビュー。住み続けたい、概ね満足はしているが楽しめる場や機会がないことが問題。一生のお付き合い・仲間という「一升瓶」というチームを発足しコミュニティをつくる。企業協賛をもらいながら運営(既に協賛内諾済み)、ゆくゆくは雇用定着と関係人口を増やしたい。取り急ぎ6月17日にイベント開催!

【みおり】

「ういざけ」で日本酒をもっと身近に。大好きな日本酒、もっと酒好きを増やしたい。新潟の代表産業である日本酒の国内消費量が減っている現状をなんとかしたい。自分も最初日本酒嫌いだったが変わった→出会い方や飲み方次第でお酒を好きになるのではと仮説。
低アルコール、健康志向、Z世代をコンセプトとした日本酒との出会いをつくるサービス提供、飲み方記事などを掲載。ECサイトによる販売の他、日本酒好きと日本酒ビギナーを繋ぐユーザー課金ビジネスモデル。

【UMA】

馬と人の共生をめざす。自分がホースセラピーを行っていて馬が大好き。湯沢は障害者が働ける場所が少ない、湯沢で管理されていないスキー場や広大な土地があるので、そこを馬を飼う場として活用し引退馬も受け入れた施設を開所する。職員も利用者も穏やかに過ごせ、馬ものびのびとした環境で暮らせるように。ビジネスモデルは就労支援事業とホースセラピーのような観光収入。

コーチ特別賞:UMAチーム

コーチの飯田さんから、特別賞の発表。
評価ポイントは「どんどん臆せず質問してきたこと」。
どんなにいいプランのように見えていても、机上の空論だけでは起業家とは言えません。荒削りでもいいから、多くの方と直接話をし、巻き込み、熱意を伝えること。そうすることによって協力者が増えていく・・・。起業家として、そんな大事な姿勢について特に評価してもらいました。

優勝:ASOBIBAチーム

審査員長の武内さんから、優勝の発表。
評価ポイントは「評価基準はもちろん高かったが、熱意とMVPまで持って行ったこと」。
たった5分間のピッチではあったものの、ハスラーが涙ながらにこの事業の必要性やかける思いを伝え、チームメンバーが実現に向けた事業の説明を着実に行う。そんなチームワークの良さも垣間見えた発表でした。
2日目からの参加でしたが、実際にinstagramのアカウントや公式LINEの開設、湯沢からちょっと離れた浦佐の現場に張り込んで20名以上の直接のヒアリングや企業スポンサーの獲得、会場協力やイベント企画・立ち上げまでを猛スピードで行ったことが高い評価につながりました!

リフレクション

参加者や関わってくれた審査員・コーチの皆さまにもアンケートを取ってみました。
参加者の内省を促すような、質問も他にもしております。チームでの協働について。自分を褒めてあげたいポイント。自分の課題、またどのように向き合うか。運営へのフィードバックについてなども質問をしております。

数値化できる部分のみですがシェアさせていただきます。今後のご参考に、ぜひご覧ください。

参加者たちの心に残った言葉を最後にご紹介して、結びたいと思います。
こんな体験をしたい方は、ぜひ勇気を出して参加してみてください!Startup Weekendではあなたの心のパンツを脱ぐことができるかもしれません。

アイデアに価値はない(5票)

・課題は本当にそれなのか?
・エレベーターで出会ったその1分で伝えられるピッチ
・doneする事が大事!!
・WHYから始めよ!
・成功の反対は、何もしないこと
・起業と経営は違う

今回も非常に有意義な会でしたので、リードオーガナイザーからは「半年後にはまたやります」との宣言が!
秋頃開催されるようなので、気になっている方は是非ともご参加ください。お待ちしております。

[スポンサー]
白瀧酒造株式会社(ドリンク提供)
きら星株式会社
株式会社新潟家守舎

[日本全国・通年スポンサー]
弥生株式会社 様

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter