Startup Weekend 沖縄の歴史のなかでも、初の那覇開催となったVol.12。県庁や市役所、ビルなどが建ち並ぶオフィス街、久茂地を舞台にアイディアをカタチにした3日間の様子をお伝えします‼︎

日時:2023/9/22(金)~9/24(日)
会場:SAKURA innobase Okinawa
参加人数:42人
ファシリテーター:小松 由
リードオーガナイザー:喜屋武 秀昭
オーガナイザー:岩村 琢・翁長 彩希・千葉 勇希・山田 太一

【Day1】

初の那覇開催となった今回の会場は、2023年9月1日に開所したばかりのさくらインターネット様のDX拠点SAKURA innobase Okinawa。同建物にはStartup Lab Lagoon NAHAも同居しており、沖縄スタートアップエコシステムのさらなる発展が期待されます。

会場に到着した参加者はハッカー・ハスラー・デザイナーいずれかの役割を選択した後、イベントTシャツに着替えます。オリオンビール片手にピザを囲んで、懇親会のスタートです。

懇親会のあとはファシリテーター挨拶です。初参加者率が9割程となった今回のStartup Weekend 沖縄、まずはイベントの歴史や趣旨を説明していきます。
小松さんは東北を中心に活動されていますが、前回の沖縄vol.11にてプレーヤーとして参加したことが縁となり、今回のファシリテーターを務めていただきました。前回参加の際結成されたチームメンバーとは今でも交流が続いており、週次でMTG(と朝ヨガ)をしているそうです。

アイデア発想のためのアイスブレイク、ハーフベイクドの説明を受ける参加者たち。このあと即席チームを組み、2つのキーワードからビジネスを生み出し発表します。

参加者同士の緊張もほぐれた所でお待ちかねのアイデアピッチ。運営が用意した発表用の紙が足りなくなるほどの大盛り上がりとなり、参加者42人中27人がピッチを行いました。

投票の結果勝ち残ったピッチ発表者たち。発表者のもとには参加者が集まり、チームが結成されていきます。

最終投票に残れなくても3人集めることができればチームが結成できるためチーム復活を目論む参加者が現れる一方、お互いのチームの方向性が一緒であったため合体したチームも。議論と模索を重ねた結果6チームが誕生しました。

【Day2】

2日目の朝。「No Talkl,All Action!」 の意味を皆で再確認し、どんどん建物の外へと出ていくよう各チームに促します。

観光ショップが立ち並ぶ国際通りや多くの飲食店が立ち並ぶ歓楽街にも近い立地を活かし、参加者たちは続々と外へ飛び出していきます。

午後からは2日目の最大のイベントであるコーチングタイム。
<コーチングの様子とともにコーチ陣紹介(敬称略)>

篠原 豊(エバーコネクト株式会社 / 代表取締役)
※画面手前、立っている方

道廣 敬典(株式会社琉球ウェルネス 代表取締役 / 株式会社Blue
※画面手前左側に座っている方

兼村 光(一般財団法人沖縄ITイノベーション戦略センター)
※画面奥、PCを持っている方

イノベーション鈴木
※ 画面奥、ネクタイをされている方

Day2の終わりに再び参加者が集合。ファシリテーターより本日の成果の確認タイムです。「誰の、何を解決したいか?」を建物の外に飛び出して見つけることができたかを問われます。すでに顧客を見つけたチームがプロダクトの検証を進める一方、コーチングを受け再び課題を見直すチーム、今一度チームのあり方を深掘りし結束を高め明日に備えるチームもいました。泣いても笑ってもあと1日です。

会場が閉鎖され各チームお互いの動きが見えない中、2日目の夜は更けていきます。今回のジャッジでもあるさくらインターネット 田中社長(写真奥)が共同設立者である awabar okinawa で交流を深めつつ、プロダクト検証を進める参加者の姿も見られました。

【Day3】

ついに発表会当日。まずは沖縄のStartup Weekend恒例(?)のヨガでリフレッシュ。到着した参加者も次々ヨガの輪に加わっていきます。

最終発表に向けて顧客インタビューや資料を作成で忙しくなる中、チーム登録も行います。今回は最終的に8チームが結成されました。

チーム:団結の力(ママのハッピーが家族のハッピーに)

チーム:LeagalShield(SNS上で弁護士がサポートしている事を示すサービス)

チーム:エデュテインメント(楽しみながら貧困を解決する!)

チーム:シンプルライフ(無駄時間削減サービス)

チーム:テイクオフ(高級かりゆしウェアのレンタルアプリ)

チーム:YONECLE(親の送迎サービス)

チーム:yuilearn(社会と学びをつなぐ)

チーム:ピンクファイヤー(推しの応援プラットフォーム)

そして今回ジャッジしていただく審査員の皆様の紹介です。(敬称略・写真右から)
・田中 邦裕(さくらインターネット株式会社 代表取締役社長)
・臼井 隆秀(インタラクティブ株式会社 代表取締役社長)
・外間 有里(外間製菓所 3代目代表)

各チーム5分間の最終発表タイム、そしてその後に待つのは質疑応答タイムです。ジャッジの面々からは起業家としての立場から利益率についての計算方法や事業計画に対する質問が飛んだり、議員としての立場から官民協力体制に対する厳しい意見が出てきたりする場面もある中、3日間の成果発表をやり切りました。

そして遂に待ちに待った結果発表が!
優勝したのは…

🎉ピンクファイヤー🎉
「推し枠」を店舗に設置しその枠を販売する、という推しの応援プラットフォームを提案したチームです。解散と再結成を伴うピボットでチームとしての活動は2日目夕方からのスタートでした。
実際に飲食店に出向き「推し枠」を設置してもらい、その枠を販売することに成功しました。
MVPをしっかり準備し、顧客を発掘できたこと。推し活ビジネスという今後益々盛り上がりそうなビジネスモデルと、店舗側の立場としては手数料や権利問題さえ解決できれば特段断る理由もないことから、審査員からも「明日にでも始めて欲しい」と好評価でした。おめでとうございます!

優勝チームのリーダーからは優勝しての感想と、次回参加者へのメッセージをいただいております。


<ピンクファイヤー リーダー>
喜納舞杏/沖縄セルラー電話株式会社

<優勝しての感想>
StartupWeekendでは54時間という短い時間の中で、チームメンバーとの意見の食い違いや離脱、解散など
リアルなスタートアップの苦悩を体感することができました。
 
私の当初結成したチームは解散しましたが、想いに共感してくれるメンバーを誘い新しいチームを作ることに成功。
チーム結成出来たのが2日目の夕方だったこともあり、後半は焦りも出ていましたが、最後まで諦めずに効果検証、販売を行ったことで優勝することができました。

メンバーと夜中まで議論し、実際に作ったプロダクトを販売する経験は、普段の業務では味わえない貴重な時間になりました。
このような機会を下さった、SW運営、コーチ、審査員の皆さま本当にありがとうございました。

<次回参加者へのメッセージ>
「No Talk,All Action」SWのモットーであるこの言葉は、建物の外に出ようという意味を持ちます。

徹底的な顧客目線を通した起業体験は、普段オフィスに留まっている私を反省させ、
翌日の仕事から外に出たり、社外の方に連絡したり、仕事スタイルが変化しました。

ぜひSWには起業を考えている人だけでなく、サラリーマンの方にも参加して欲しいと思っています。
参加を検討している方はまず応募するというactionをお取りください。

次回の沖縄開催は私もオーガナイザーとして参加する予定ですので、皆様のご参加を心待ちにしています。


イベントの最後は懇親会。入賞を逃したチームはメンバーで審査員の講評をいただいたり、参加者同士3日間の成果を讃えあう姿が見られました。

※実は今回、運営陣(オーガナイザ+ファシリテータ)6人全員がプレーヤーとしても参加しており、参加者、運営含め一丸となってNo Talk,All Action.の精神で3日間のイベントに臨むことができました。

最後に、本イベントにお力添えをくださったスポンサーの皆様をご紹介させていただきます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

[ゴールドスポンサー]
株式会社おきなわフィナンシャルグループ 様
KDDIアジャイル開発センター株式会社 様

[シルバースポンサー]
株式会社 琉球銀行 様
さくらインターネット株式会社 様

[ブロンズスポンサー]
インタラクティブ株式会社 様

[日本全国・通年スポンサー]
弥生株式会社 様

【イベントページ】
https://swokinawa.doorkeeper.jp/events/160772

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