鳥取県米子市にある「ダラズクリエイトボックス」「デジタルハリウッドSTUDIO米子」で開催されました第7回StartupWeekend鳥取(スタートアップウィークエンドとっとり)の開催レポートです。
【概要】
日時:2024/2/16(金)~2/18(日)
会場:ダラズクリエイトボックス、デジタルハリウッドSTUDIO米子
参加者:22名
テーマ:ノンテーマ
ファシリテーター:中村 武
オーガナイザー:林 敬人 石川 直樹 荒木 一貴 田中 美来 福田 京子 谷野 香代子 高林 努 影山 智明 田中 翔麻 里田 晴穂 岩田 有紀 金築 洋平 井手野 貴将 皆川 健太 山下 隆文
スポンサー:株式会社アルファドライブ、株式会社山陰合同銀行、株式会社中海テレビ放送、株式会社鳥取銀行、株式会社アート建工、ONESTRUCTION株式会社、有限会社静間、デジタルハリウッドSTUDIO米子、株式会社ダブルノット、瀬戸内PR合同会社、米子信用金庫
後援:米子市
【開催エリアについて】
鳥取県は東西に長い地形となっており、1年おきに東部と西部で交互に開催していました。今回のSW鳥取は前回の開催地と同じ鳥取県西部の米子市での開催となり、さらに1年が経っていない少し早い時期の開催となりました。
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会場スポンサーは米子駅から近い立地にある「ダラズクリエイトボックス」。駅前の商店街の中にあり、外に飛び出し人に会いに行ける環境として良い場所でした!また、二日目は日中に会場移動があり中海テレビセンタービル内にある「デジタルハリウッドSTUDIO米子」で実施しました。
【Day1】
受付・懇親会
SWの始まりは受付からはじまります。受付ではSW鳥取で初めて作成したSWパーカーを配布。パーカーのデザインはオーガナイザーメンバーが作成し、とても良いパーカーが出来上がりました!
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受付後は、参加者同時の交流を兼ねた懇親会が始まります。この場で初めて会う人がほとんどで、少し緊張しながらもこれから三日間を共に過ごすメンバー同士が交流する大切な時間です。
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アイスブレイク
懇親会の後はファシリテーターたけぴー(中村 武)のファシリテーションの後、頭のストレッチや参加者同士のコミュニケーションとしてアイスブレイクを行います。
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アイスブレイクは「ハーフベイクド」。2つのキーワードを組み合わせて新しいビジネスを考えるワークショップです。
今日初めてあった人同士で一つのチームとなりビジネスを考える中、最初はぎこちない空気もありましたが迫るタイムリミットに促され参加者同士の発言も多くなり、最後のチームでのピッチではどの参加者も楽しそうな顔を見せてくれました。
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アイスブレイクのチームでの発表もとても楽しそうです。
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1分間ピッチ
アイスブレイクのあとは、1日目のメインプログラムの「1分間ピッチ」に進みます。
1分間ピッチでは、自分が感じている課題や、こんなビジネスアイデアはどうだろう?というアイデアを1分間の中で発表する時間です。
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参加者がそれぞれの視点で考えたアイデアの発表には、共感する声やアイデアのユニークさに感心する場面もあり、賑やかなピッチの時間となりました。
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1分間ピッチのあとは、参加者同士での質問タイム。
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お互いのアイデアについてより詳しく聞くことで、なぜそのアイデアを考えたのか、どのような思いを持っているのか、発表者やアイデアに対して理解を深めていく時間となります。
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質問タイムの後は参加者同士で、それぞれのアイデアへの投票タイムになります。自分が一緒に挑戦してみたいアイデアや面白そうと感じたもの、課題に対して共感したものに投票していくことになります。もちろん、自分のアイデアに投票することも可能です。今回はどうだったのかな…?
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投票の後は投票数の多いアイデアが6つ選ばれ、そのアイデアの発案者が前に集まったのですが…。今回選ばれたアイデアの発案者は全員女性!みなさん良いアイデアでした!
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ここから、残りの2日間を共に過ごすチームを作るチームビルドの時間です。SWでは合計3人以上の参加者が集まって初めてチームビルドとなります。
初参加者も多かった今回は、なかなか声をかけることができずチームを作ることに時間がかかりました。
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最終的には6つのチームが完成。その中には、得票数が少なかったけどどうしても取り組みたい!とリベンジしたアイデアで結成したチームもありました。
まだまだ緊張感は残るけど、無事にチームもできて少しほっとした笑顔を見せてくれた一日目でした!
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【Day2】
チームでのアイデアの発掘・検証
2日目の朝は、1日目でビルドしたチームごとにワークを開始。1分間ピッチで発表されたアイデアについてチームで課題を深掘り、その課題に対する解決方法・ビジネスモデルを考えます。
2日目は会場がデジタルハリウッドSTUDIO米子に変わり、新しい環境で頑張っています!
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コーチング
2日目の午後は、SWの三日間の大きなポイントとなる企業からのコーチングが始まります。チームで考えたアイデアやビジネスモデルを起業家に説明し、アドバイスやフィードバック、時には辛口のコメントをいただく時間です。
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コーチのみなさま(敬称略)
上の写真順に
森 由美子(有限会社 静間 代表取締役、株式会社 ARATA 代表取締役)
西岡 大穂(ONESTRUCTION株式会社 代表取締役 CEO)
横山 美貴(コグラフ株式会社 執行役員COO、マヤイ株式会社 代表取締役)
根鈴 啓一(株式会社花工房あげたけ代表取締役、フリーランスPR / デジタルハリウッド校友会会長)
各チームが考えたビジネスアイデアをコーチに説明する中、コーチからの鋭い問いを受け、本当に解決したい課題は何か、ビジネスにするためには何が必要なのか、新たな気づきや自分たちのアイデアを見つめなおす貴重な時間となりました。
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終わった後は各コーチから参加者に向けての講評があり、コーチからのメッセージを受けて参加者の表情が変わっていきました。
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コーチングの後は、会場をダラズクリエイトボックスに戻し、最終日に向けて各チームの頑張りは続きます。自分たちが解決したい課題とは何なのか、解決するために何が必要なのか、それぞれのチームが自分たちの課題に真剣に向き合う時間となりました。
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また、MVP(Minimum Viable Product)を作成するチーム、会場を飛び出すチームもあり、直接自分たちのアイデアを伝え、それが必要とされているかの確認をするなど、StartupWeekendの合言葉でもある「No Talk,All Action」が体言された2日目となりました。
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【Day3】
いよいよ最終日です。
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3日目は最終ピッチに向けての最終調整になります。最後の時間が近づいてくる中、各チームは資料作成やプレゼンの練習を行います。緊張感も高まっていて、参加者の顔は真剣そのものです。
最終ピッチ
StartupWeekendの最後のプログラム、最終ピッチの時間がやってきました。
会場の緊張感が伝わってきますね。
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今回は合計6チームがピッチをすることになりました。
1 ㈲スタラン
学校で授業を受ける時に座っていないといけないということを課題に掲げ、立って勉強できる選択肢を提示する「スタラン」というプロダクトを提供するビジネスを提案。
実際に高校の校長や学習塾の先生などにヒアリングを行った上でMVP(Minimum Viable Product)を作成し、その必要性を唱えました。
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2 Baroshyu
地域で行われるお祭りなどの伝統行事に対して、人手不足となっていることを課題に掲げ、その地方の出身者で行事の運営などを助けても良いと思っている方を対象に、伝統行事の開催に関する情報発信を行う「JIMOITO」というサービスを提案。
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3 食マッチング
飲食店のアイドルタイムに顧客が来ないことによる食材等が無駄になる課題と、誰かと一緒にご飯を食べたいが一緒に食べに行く人がなかなか見つからないという2つの課題を解決するサービス「SYOKUNO WA」を提案。
飲食店側の食品ロスなどの解消や、気軽にごはんを一緒に食べに行く相手をマッチングするサービスとなりました。
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4 チームパパ
育児・子育てに頑張る夫婦が抱える、奥さんが抱えるイライラやストレスを解消するため、時間のゆとりがとれるように考えた、お風呂場で使える赤ちゃん用のハイローチェアを提案。
お風呂場で赤ちゃんの様子を確認できることで、ゆっくりお風呂に入ることができる時間の必要性を唱えました。
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5 ㈱MOVIST
地方では放映されない新作映画があるという課題に対し、映画のファンマッチングプラットフォーム「Screen Hub」を提案。
放映されていない映画に対してその映画を見たいというファンを募り、そこから集めたお金を運営資金として配給会社・映画館に交渉して映画の放映を実現するサービスです。
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6 タッグ㈱
世界のカルチャーを一新したい、という目標を掲げ、衣料品についているタグに注目し、捨てられてしまうタグに新しい価値を含め、タグそのものが購買意欲の向上を図るプロダクトを提案。
タグの制作を受け持ち、キャラクターなどとのコラボタグを作成するなど、タグも欲しいと思ってもらうことで商品そのものの売上に貢献する提案となりました。
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各チームのピッチは3名のジャッジ(審査員)に聞いていただき、ピッチの後はジャッジからそれぞれのチームに対して鋭い質問や指摘がありました。


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<ジャッジのみなさま(敬称略)>
上の写真順に
牧野 寛(株式会社SAMI Japan CEO、株式会社People Cloud 代表取締役、PULSAR マネージング・パートナー)
萬 慎吾(みずほキャピタル株式会社 グロースグループ長兼グロース投資部長)
平田 拓己(waypoint venture partners株式会社 代表取締役 Founding Partner)
結果発表
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結果は以下の通りです。
第1位
「㈱MOVIST」
第2位
「タッグ㈱」
第3位
「㈲スタラン」
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総評
結果発表の後は、ジャッジ(審査員)の三名からそれぞれ総評をいただきました。
ジャッジのコメントは、それぞれの体験談も踏まえ、参加者に対する熱いメッセージとなりました。参加者だけでなくその場にいた方々にも、とても貴重な時間となりました。
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
交流会
審査発表の後は、参加者全員での交流会となります。
自分のチーム以外のメンバーや、ジャッジ、スポンサーとも話せる機会となります。
三日間の中で一番リラックスした時間となりました。

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最後に
StartupWeekendの三日間を通し、コーチ、ジャッジ、スポンサーや協力いただいた皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました!
また、三日間を走り抜けた参加者のみなさん、本当にお疲れ様でした!
StartupWeekendは参加してからが始まりです。
これからのアクションを続けていくことが重要だと考えています。
今回のStartupWeekend鳥取ではテーマとして「熱伝導」を掲げていました。
新しい挑戦が生まれるためには「熱」を持った参加者が必要であり、その熱を自分以外の誰かに伝えていってほしい。そのような思いを込めてオーガナイザー(運営)チームで「熱伝導」という言葉を選びました。
参加者をはじめ、コーチやジャッジ、ファシリテーターやオーガナイザーからも「熱さ」を感じられるSWとなりました。
今回のSW鳥取がきっかけに、多くの方の次のアクションに繋がることを願っています。
これからもStartupWeekend鳥取をよろしくお願いします!

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