2021/8/20(金)〜22(日)の3日間、大阪のシンボル「通天閣」からすぐ近くのYOLO BASEにて、米国シアトル式54時間起業体験プログラムStartup Weekend Osaka Space 2ndを開催いたしました。

■概要
日時:2021/8/20(金)〜22(日)
会場:YOLO BASE
参加人数:70名超(審査員・コーチ・運営協力サポーター含む)
オーガナイザー:福海由加里・薮野寛之
ファシリテーター:中本卓利
運営協力サポーター:
(宇宙人クラブ 事務局有志)
長倉 輝明(パナソニック アドバンストテクノロジー株式会社)
藤井 圭子・西 和成・北虎 理恵(以上 パナソニック株式会社)
(株式会社YOLO JAPAN)
坂本 遼太・浜田 広大

【Day 1】万全の新型コロナ感染症対策でのイベント開催!

時は遡ること2020年2月。突然現れた危機COVID19によるイベント禁止通達が下りるまさにぎりぎりセーフのタイミングで、「宇宙」をテーマに大阪初上陸させたStartup Weekend Osaka Space 1st。初回にも関わらず会場に70名を超える人々にお集まり頂き、大盛況にて終幕しました。イベント完走後まもなく第二弾の開催を熱く望まれ、準備していましたが、その後のパンデミック拡大により、何度も延期に見舞われてしまいました。
本日、それら幾度もの苦難を乗り越え、2021年夏、再びこの大阪の地にCome Backして参りました!
Startup Weekend 本邦初、JAXAとNASAのダブル後援(Startup Weekend powered by techstars/Google for StartupsとNASAを大阪の地で出逢わせてしまうという)スペシャルビッグ企画第二弾Startup Weekend Osaka Space 2nd、いよいよ開幕です!

本イベントのオーガナイザー 福海由加里と薮野寛之

今年のファシリテーターは、週末に全国を飛び回るStartup Weekendきっての伝説の男、中本卓利さんにお越し頂きました!! ガッツポーズで皆様をお迎えします!!

イベント開催前、宇宙人クラブ運営スタッフによるコロナ対策万全の準備の舞台裏からお届けします。

受付で検温、消毒、問診、その後、記念Tシャツ、記念缶バッジを配っています。
椅子の消毒も徹底しています。

米国シアトル式起業体験プログラムStartup Weekend は、週末の3日間(54時間)で起業の初期に必要かつ大切なことを3日間に凝縮して体験できるプログラムのイベントです。この米国シアトル式イベントは、いきなりパーティータイムから始まるのが特徴なのですが、今年はCOVID19緊急事態宣言中ですので、「距離を取って黙食」からスタートです。

日本人初の宇宙旅行者になる予定の稲波紀明さんも駆けつけてくださいました。

夕食の後は直ぐに1分間のアイデアピッチタイムです! 15名によるアイデア発表がスタートしました。

ピッチ終了後に投票が始まり、15個のアイデアから6個の上位アイデアが選出されました。参加者は6個のアイデアの中から自らが取り組みたいアイデアの元に集まり、そこに集まったメンバーでチームが結成されて行きます。またそのチームが更に必要とするメンバーを集めるため、積極的な勧誘も行われました。

そのようにして、当日その場に集まった、見ず知らずの人と即座にチームを結成します。
チームメンバー間で自己紹介や連絡先の交換をして、1日目はこれで終了です。
すでに会場は熱気ムンムンの状態です。
おおっと、ちょっと写真が密に見えますかね!いえいえ、大丈夫!会場YOLO BASEの換気設備は万全ですし、新型コロナ対策のための注意事項を最初にアナウンスしています。皆それぞれ、きちんと気を付けていますよ。

会場はとても広く、各チームは十分な距離を保って話し合いに打ち込むことができます。

即座に結成されたチームメンバーの皆さんは今日から3日間を共にします。

【Day 2】コーチのフィードバックでアイデアをさらにブラッシュアップ!

プログラム2日目を迎えました。清々しい朝です。

1日目で結成された各チームが集まり、朝からアイデアの発散と収束を繰り返し、形にしていきます。
ホワイトボードに付箋を貼りながらブレインストーミング。午後からのコーチングの時間を有意義にするためにも、ここでアイデアの内容(=この段階では仮説)を一次まとめしておく必要があります。早くも顧客候補にヒアリングし、仮説検証を始めているチームも出てきています。
54時間で起業体験をするプログラムは常に時間との闘いです。

広い空間でホワイトボードに付箋を貼り、アクションするチーム

個室に入って、ひそかにアクションするチーム

密を避けて、野外でアクションするチーム

窓際の爽やかな日差しが降り注ぐ丸テーブルでアクションするチーム

モニターに資料を映しながらアクションするチーム

各チームが熱心にディスカッションして顧客検証を始める中、朝からあっという間に時間が過ぎて、コーチングタイムに突入しました。これから6名のコーチの先生方がチームメンバーに問いかけ、粗削りだったアイデアをビジネスの視点や宇宙特有の視点で更にブラッシュアップしていきます。

コーチングセッション(Mentor hours)の時間割

野村総合研究所 森裕和コーチ(将来の宇宙飛行士になるかもしれない方です!)

株式会社WARPSPACE 代表取締役CEO 常間地悟コーチ
(普段はあごひげがチャームポイントですが、今日は黒マスクであごひげが隠れています)

スカパーJSAT株式会社      一柳清高コーチ(リモート参加)
NEC Space Technologies, Ltd.  増田勇野コーチ(リモート参加)
今年はリアル会場でのコーチングだけでなく、リモートでのコーチングも実施しました。

「謎解き」イベントで一世風靡しているクロネコキューブ株式会社 代表取締役 岡田充弘コーチ

そして、NASAアジア代表ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏が、少し遅れてアメリカ大使館(東京)から大阪にご到着。現地到着後すぐに大勢の参加者に囲まれて大人気です。

車椅子(月面生活用?)の乗り心地を確認するNASAアジア代表ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏
「地球上の生活に必要とされているものは全て月面生活にも必要とされる可能性がある。」

全てのコーチング終了後、コーチの皆様にご登壇頂き、コーチング総評をして頂きました。

ご登壇頂いたコーチの皆様

コーチの皆様一人一人からの総評タイム

コーチング後のヘトヘトに疲れた脳と心身の元気回復に、宇宙人クラブハンドメイドの宇宙人クッキーを参加者全員に差し入れしました。このクッキーは宇宙人クラブ東京メンバーの倉嶋由紀恵さんが、今回のイベント参加者の皆さんのために80個くらい手作りして東京から送ってくださったものです。パッケージも本格的です! とっても美味しい!! 倉嶋由紀恵さん、お心遣いありがとうございました。

宇宙人クラブハンドメイドの宇宙人クッキー

宇宙人クラブ東京メンバーの倉嶋由紀恵さん

コーチングの後も、アクションは続きます。
顧客の課題を発見する。プロダクトやサービスをミニマムに構築し、仮説が正しかったか、課題解決が出来ているかの検証を繰り返す。これを54時間という限られた時間の中でどれだけ達成できるかということへのチャレンジになります。

皆さんが一生懸命に各テーマのアクションを進めている合間に、本イベント活動の成果として、大阪発の宇宙ビジネスのタネが小さく生まれて大きく世界へと羽ばたいていけるようにと、SONYの創業者の井深大氏と盛田昭夫氏の有名な腕相撲ポーズを真似て、ゲン担ぎをしました。

SONY 井深大氏と盛田昭夫氏の腕相撲ポーズを真似て
NASA アジア代表 ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏と
オーガナイザー&宇宙人クラブ会長 福海由加里

こうして2日目が終了しました。会場は21時には完全撤収です。
会場が閉まった後も、夜が更けるまで、帰り際の駐輪場で話し込むチームの姿が印象的でした。

【Day 3】ついに最終日! 追い込み、そして最終ピッチ!!

イベントが始まる前の早朝、私たちのイベントのために夏季休暇中のアメリカから帰国し2週間の隔離を経て、東京のアメリカ大使館からわざわざ大阪までお越しくださったNASAアジア代表ガ—ヴィー・マッキントッシュさんに、大阪を楽しんで頂こうと思い、私たちオーガナイザー二人で散歩がてら通天閣界隈をご案内させて頂きました。

誰もいない早朝の通天閣

いよいよ、最終日の3日目に突入しました。
皆さん真剣な顔つきで最終プレゼンに向けて仕上げをしています。

【スポンサースピーチ】
最終ピッチが行われる前に、スポンサー代表の皆様からのスピーチが行われました。

(ゴールドスポンサー)野村総合研究所 森裕和様

(シルバースポンサー)合同会社御縁ラボ 代表取締役CEO 高橋智彦様

御縁ラボ Botanist 大夢くん もスピーチして下さいました。

(シルバースポンサー)株式会社SPACE SHIFT  代表取締役CEO 金本成生様

(シルバースポンサー)職人工房合同会社 代表 田中昌平様

(会場スポンサー)YOLO JAPAN 坂本遼太様

いよいよ、各グループの発表時間となりました!

最終ピッチの順番

最終ピッチの評価項目

Startup Weekendは、ビジネスコンテストではありません。顧客の課題を発見して仮説を立て、MVP(検証可能な最小限のプロダクトやサービス)を構築し、顧客のフィードバックを得てMVPを改善しながら仮説検証を繰り返す。それらの検証結果に基づきビジネスとして成立し得るビジネスモデルを設計することでスタートアップの可能性を探る、謂わば『仮説検証プログラム』です。
審査基準は「顧客検証」「課題解決の実践とデザイン」「ビジネスモデル」の3点となっています。

熱心に耳を傾けて発表チームに質問される審査員の先生方

全てのチームの発表が終わった後、審査員の先生方は審査員室に集まり、一位、二位、三位を決定します。
その審査の間に、会場では NASA アジア代表 ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏による基調講演が行われました。

NASAアジア代表 ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏による基調講演

それではここで審査員の先生方をご紹介します。

オムロン株式会社インキュベーションセンタ長 京都大学経営管理大学院教授 竹林一様

日本テクノロジーソリューション株式会社 代表取締役社長 岡田耕治様

株式会社YOLO JAPAN 代表取締役CEO 加地太祐様

さて、いよいよ審査発表の瞬間です!!
通常であれば賞状をお渡しするのですが、今年は東京オリンピック開催イヤーの記念として特別に、金メダル、銀メダル、銅メダルをご用意しました。

審査員特別賞 「Gドローン」 ドローンでゴキブリを捕まえる?
メンバー: Yamamoto Keita、Kadowaki Nobuhiro、Sasaki Koji、Keita Nishio、Yusuke Nakayama

三位 銅メダル 「EV普及委員会」
メンバー: Hiro Hamada、Syotaro Yoshida、Yamato Sato、Yuji Miyamoto、Sugihara Taisei、Hideyasu Yamaguchi、Hiroaki Tamura、Soma Yoshimura

二位 銀メダル 「さよならCO2」
メンバー: Noriyuki Ishii、Akito Davis Kawamura、Keita Fujiwara、Yuji Kawakami

一位 金メダル 「WTV(Water Transfer Vehicle)」
メンバー: Kyungmin Kim、Taiga Sakai、Yukihiro Toyohara

優勝おめでとうございます! 二位、三位、審査員特別賞のチームの皆様もおめでとうございます!
しかし、このイベントは、賞を得ることが目的なのではありません。
大切なことは、この3日間のイベントが終わったその時が、まさに「始まり」だということです。
このイベントはスタートアップの最初の3日間を体験して頂くイベントです。
今回入賞されたチームの皆様はもちろんのこと、惜しくも入賞を逃したチームの皆様も、その、あと一歩の悔しい気持ちをバネにして、今日から「アクションを続ける」こと、これが一番大切なことなのです。
仮説を立てて検証する、仮説を修正してまた検証、・・・、ピボットして新たな仮説を立てる、そしてまた仮説検証、というアクションを続けていると、最初のアイデアの段階では全く思いもよらなかった顧客課題を発見し、それを解決し得るソリューション、広げられそうな顧客セグメントやビジネス拡大が可能なコスト構造・収益構造・ビジネスモデルを作り上げることができるでしょう。Startup Weekendへの参加がきっかけとなったスタートアップが世界中に生まれています。必ずしも独立起業だけではなく、既存の企業内の新規事業として実践されたケースもあると思います。参加者の皆さんがこの3日間で体験したことを、単なる体験で終わらせるか、壮大なストーリーの始まりとするのかは、皆さん自身にかかっています。
スタートアップは3日にしてならず。さぁ、今からNo Talk, All Action!

審査発表が終わった後、参加者全員で記念撮影をしました。

2回目になる今年も、70名以上の多くの皆様にご参集いただきました。
緊急事態宣言の最中の勇気あるイベント決行となりましたが、参加者の皆様全員が感染対策ルールを守って十分に注意してくださったお蔭で、誰一人として感染者を出すことなく、無事にイベントを大成功させることができました。皆様のご協力に深く感謝申し上げます。

本イベントで大活躍して頂きましたNASAアジア代表ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏と審査員の皆様にも深い感謝の意を込めて金メダルを授与させて頂きました。

NASAアジア代表 ガ—ヴィー・マッキントッシュ氏

審査員 竹林一氏(左)と岡田耕治氏(右)

審査員の皆様とNASAアジア代表Garvey McIntosh氏との、大阪名物「どやさ!」ショットにて、本イベント開催レポートの締めくくりとさせて頂きます。また来年もStartup Weekend Osaka Space 3rdとしてカムバックしたいと思っております! 皆様、ぜひこれからもご注目くださいネ!!

<ご参考>
今回参加してくださり、優勝された大阪大学の学生さんのレポートをご紹介します。

【活動報告】Startup Weekend Osaka Space 参加・優勝しました! | Innovators’ Club (ou-iclub.net)

<この夏のStartup Weekend Osaka Space 2ndは、以下の三部構成で開催しました>

★プレイベント

【リアル&オンライン開催】Startup Weekend Osaka Space 2ndプレイベント – Startup Weekend 大阪 | Doorkeeper

★本番イベント

【リアル開催】Startup Weekend Osaka Space 2nd – Startup Weekend 大阪 | Doorkeeper

★アフターイベント

【リアル開催】Startup Weekend Osaka Space 2ndアフターイベント – Startup Weekend 大阪 | Doorkeeper

<Startup Weekend Osaka Space 2nd のリーフレット(チラシ)>

【オーガナイザー】   福海由加里 薮野寛之
【運営サポーター】  (宇宙人クラブ) 長倉輝明 西和哉 藤井圭子 北虎理恵
           (YOLO JAPAN) 坂本遼太 浜田広大

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