はじめに

2024年における日本国内最初のStartup Weekend!

2024年1月19日(金)~12月3日(日)に、広島県福山市で第4回 Startup Weekend福山を開催いたしました!

イベント開催概要

開催日時:2024年1月19日(金)~1月21日(日)

開催会場:iti SETOUCHI 内 コワーキングスペースtovio

参加人数:31名(3日間参加者)、18名(見学者)

コーチ:前岡 範行氏、河相 歩氏、越智 敬之氏、田和 草太郎氏

ジャッジ:吉村 公孝氏、宮下 律江氏、大柴 貴紀氏、岡田 悠輝氏

ファシリテーター:中村武

リードオーガナイザー:片岡玲実奈

オーガナイザー:西原 明輝、京面 裕也、平光 昌寛

イベントページ:https://swfukuyama.doorkeeper.jp/events/163323

スポンサー(敬称略、Doorkeeper掲載順)

≪ゴールドスポンサー≫

 ベイシス株式会社

 株式会社アルファドライブ

≪シルバースポンサー≫

 株式会社エターナリア

 一般社団法人 中国地域ニュービジネス協議会 備後支部

≪スポンサー≫

 共栄株式会社

 田和コーポレーション

≪通年スポンサー(全国共通)≫

 弥生株式会社

≪後援≫

 福山市

【Day1】

1日目がスタート!福山駅の近くの”iti SETOUCHI”様内にある”コワーキングスペースtovio”様にて、開始しました。モダンでおしゃれな内装の会場にて懇親会が始まります。徐々に参加者の皆さんが集まり、様々なバックグランドを持つ人々が集結しました。「〜〜のお仕事をされてるんですね!」「○○県から来たんですか!」と、参加者のみなさまの自己紹介と雑談がどんどんはずんでいきます。そんな初対面の食事にはもちろん、広島の牡蠣!

みんなで食事をしてどんどん仲良くなっていきます。

*お食事は、FOREVER CAFE&OYSTER BAR 様

当日ドーナツをlaughterdoughnuts(ラフタードーナツ)様が急遽提供してくださいました。

おそろいのパーカーがイベントに一体感をもたらしてくれます。開催地域ごとにオリジナリティのあるTシャツですが、今回は前回もTシャツデザインを担当した中濱はるなさんがデザイン。福山の有名な「バラ」の色、歯車は福山の「ものづくり・工業の街」と”ここでの出会いがこれからを動かすこと”を象徴したデザインとなっています。

ファシリテーション

会場全体の熱気が盛り上がってきたところで、3日間参加者の刺激的な体験を提供するファシリテーターが登壇。今回は、東京や福岡でご活躍されている株式会社ゼンリンの中村武さんが担当されました。

アイスブレイク

最初のアクティビティは、SW恒例のHALF BAKED(ハーフ・ベイクド、関連のない言葉2つを組み合わせ、即席ビジネスアイディアをチームで作るゲーム)です。ファシリテーターが参加者をランダムに指名し、複数の単語を列挙します。その後、即席チームで複数の参加者の挙げた単語の中からそれぞれ2つを選びました。「誰の/どんな課題を/どのような解決策で解決する」という軸を重視して、ビジネスアイディアを考案していきます。

1分間ピッチ

アイスブレイクで会場の熱気が昂ってきたところで、いよいよSWの山場の1つである、実現したいアイデアを1分で話す「1分間ピッチ」が始まります。A4の紙1枚と、自身の情熱のこもったピッチでアイデアをシェアしていきます。「伝えたいことは、短く・端的に伝えるのが大事」と振り返っていた参加者もいました。

チームビルディング

今回はなんと、参加者全員の25名の方がピッチに挑みました。もちろん、全てのアイデアが実現化するわけではなく…。たとえ、どんなに強い思いや熱い情熱があったとしても「3人以上のチーム」を結成しない限り、次の段階に進むことができません。

結成したチームは以下のとおりです。

「いい笑顔」

「仲裁さん」

「Spaceup Weekend」

「美シュラン」

「URR(うるる)」

「クリーンウォーターズ」

「コーヒー」

最終的に7チームがつくられ、みんなの思いを形にする時間が始まりました。

【Day2】

ワーク&ファシリテーション

2日目の朝がやってきました。ジャストアイデアから始まったチームや前々から温めていたアイデアからビジネスにさせようとしているチームがどんどん会場入りしました。ビジネス化するための手法や、仮説検証のプロセス、MVP(”Minimum Viable Product”、必要最小限の機能を備えた製品の意味)の作成方法などを学び、各チームごとにアイデアを実現させる道を進んでいきました。

昼食

2日目の昼食には、チキンをベースにしたお弁当や、鯛のグリーン提供されました。

今までは同じチームの固定席で作業をしていたため、あえて別々のチームのメンバーの皆様に席に座っていただくことで、参加者のコミュニケーションを促進しました。

みなさんで美味しくいただきました!

*お食事は、水呑 Cafe Boneu様です。

コーチング

コンセプトの言語化、課題や顧客の発見、アンケートやインタビューによる仮説検証を一気に進めていきます。午後からは、2つ目の山場「コーチング」があります。コーチの皆様の起業経験・新規事業立ち上げから事業推進の経験や知見を用いて、参加者の考え検証したアイデアを壁打ちしていきます。

コーチご紹介(敬称略)

・前岡 範行(株式会社Zen代表取締役 ほか)

・河相 歩(自営業)

・越智 敬之(Grand Story Inc. 代表取締役CEO)

・田和 草太郎(株式会社田和コーポレーション 代表取締役社長)

参加者がコーチから多面的な視点からフィードバックを受けることで、客観的にアイデアを見つめ直していきます。「自分の思い込みを顧客のニーズだと思っていた」「実はお客さんがいないビジネスアイデアだった…」「これは画期的だ!と自信をもっていたが、実は違った」多くの参加者はこのような考えを持つこととなります。フィードバックは肯定的なものであるとは限りません。

SNSでアンケートの結果を募集したり、顧客候補にインタビューしたり…。1分1秒をアイデアの実現のためにひたすら奔走していくことに使っていきます。事業アイディアが二転三転し、チームの中でも意見が分かれたところもあります。新たな所属先を見つけるために、他のチームへ移籍をするという方もいました。

“DEATH VALLEY”(死の谷)という言葉はスタートアップ界隈では有名な言葉ですが、2日目午後〜3日目午前の「混沌から安定して経営していくまでの苦しい期間」を乗り越えていくことで強く結束したチームを作り、アイデアが実現するに至るのです。

このようなコーチでの指摘や死の谷による挫折を経験してしまうことにより参加者が苦しいと感じてしまう時間帯ではあります。しかし、ここをチームで乗り越えていくことで何物にも変え難い達成感が待ち受けています。

会場は20:30にクローズです。撤収作業を終えて、各チーム深夜まで営業しているお店などへ場所を移し、仮説検証やスライドの作成といった作業を続行します。

2日目の夜は、SWの中で最も刺激的な時間になりそうです。

*お食事は、ルオント様。

【Day3】

ワーク&ファシリテーション

初日・2日目と違って、焦りと疲れが参加者の皆様からみて取れてきました。事業立ち上げ初期・スタートアップ立ち上げ当初の環境を参加者の皆さんが体験する機会です。そのような雰囲気を、情熱と行動力によって乗り越えていきます。

アイデアやインタビューのデータを検証し、それがなくなっていったり、前に進んだりを繰り返しながら、ピッチに向けた準備を進めていきます。あと数時間後に開始する最終ピッチに向け、メンバー全員が力を合わせてタスクをこなしていきます。

束の間の癒しとして、3日目のランチがやってきました。健康と見た目を重視した野菜たっぷりの食事が提供されました。皆さん、ひとときの癒しの食事を楽しみながら、すぐにやるべきことをこなしていきます。

*お食事は、ベジッポ食堂様。

食事後は最終的な追い込みです。各自、スライド資料が完成したところからプレゼンの準備を行なっていきます。口頭での発表なので、いろんな場所からプレゼンの内容が少し聞き取れました。そして、ついに最終ピッチが開幕です。

最終発表

ジャッジ紹介(敬称略)

・吉村 公孝(ベイシス株式会社 代表取締役社長)

・宮下 律江(株式会社エターナリア 代表取締役社長 ほか)

・大柴 貴紀(East Ventures フェロー)

・岡田 悠輝 (合同会社Setolabo CEO ほか)

審査の評価基準は以下の3つです。

これは、StartupWeekendが掲げる全世界共通の評価基準です。

Validation (検証)

Execution & Design (実行とデザイン)

Business Model (ビジネスモデル)

3日間の集大成ファイナルピッチがスタート 

初日からビジネスモデルの仮説検証を続けてきた複数のチームが、それぞれ5分間のピッチに挑みます。

審査員の方々も各チームのピッチ内容をこの後の質問に向けて真剣に聞き取っていきます。

審査委員長の方から総評をいただきました。

結果発表

ファイナルピッチが終わり、順位の発表が行われました。

3位

3位

2位

審査員の皆様の議論の結果として、今回の優勝チームは「URR」でした。

優勝チーム「URR(ウルル)」

サービス内容:漆を現代にあった形で販売する。外国人観光客・20-30代の若者に向けて漆のタンブラーを販売。

白熱した3日間がついに閉幕しました。皆さん本当にお疲れ様でした!

お忙しい中お時間を割いていただき、時に厳しい質問や投げかけなどもいただきながら審査していただいたジャッジの皆様、誠にありがとうございました!

ここからが本当の「No Talk, All Action」の始まり

優勝したチームも、その他のチームも、「どのような行動をしていくのか?」を心がけて新たな挑戦を続けます。

参加するだけがSWではありません。

実践を行なっていくことが重要です。

懇親会

優勝チームの代表ぐっちさんの乾杯で懇親会がスタート!

最終ピッチの緊張感から解き放たれた参加者の皆さんや、発表内容を見るために集結した新規の参加者の皆さんが懇親会を盛り上げてくださいます。

学生の参加率が4割近くであることから、そんな学生らの話を真剣に耳を傾ける社会人の方々。「どんなアイデアだったか聞かせて」「参加してみてどうだった?」こんな話から始まっていきます。社会人のみなさんが学生の皆さんから多くの刺激をもらうことで、新しい視点、世代の異なる意見を得ることができ、凝り固まった考えをほぐすきっかけになります。

また学生のみなさんが、社会人や起業家、投資家の経験談やお仕事の話を真剣に聞いている様子を見て、「福山・広島の今後はみんなが担っていくんだ」と強く思いました。そのような人々がリーダーとなり、チームを作り、課題を見つけて、解決策のアイデアを実現させていく・・・そうすることで福山、広島、ひいては日本全体の社会課題を解決していく。そのような人材が輩出されることを願うばかりです。

*お食事は、お食事処 藤原様。

最後に

参加者のみなさま、コーチおよびジャッジを務めてくださったみなさま、何か月も掛けてイベントを準備してきたオーガナイザーのみなさん。そして、開催に向けてご協賛・ご後援・ご協力いただいたみなさまに感謝の気持ちをお伝えしたいです。本当にありがとうございました。おかげさまで、SW福山史上最高の3日間を作り上げることができました。 

広島県・備後地域における起業家コミュニティを盛り上げてるSW福山。私たちは、今後も多くの参加者を迎え、次の”No Talk, All Action”を促していき、ますますコミュニティを発展させていくことで、瀬戸内から「新しい風」を巻き起こしていきます。

そのためには、オーガナイザーが必要です。今回はオーガナイザーに興味を示してくださる参加者が学生からも多くいました。オーガナイザーとして、本当に嬉しいです。

今後も、福山からイノベーションを生み出していくコミュニティ発展のために、

Startup Weekend福山をよろしくお願い申し上げます!

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