2023年10月6日から10月8日にかけた3日間、Startup Weekend 軽井沢が初開催されてから4年の時を超えて第二回目が開催されました。世の中の課題を解決するチェンジメーカーを輩出するために設立された UWC ISAK Japanにて、アイデアをカタチにする熱い起業家たちと過ごした54時間をレポートします。

■概要

日時:2023/10/6(金)~8(日)
会場:UWC ISAK Japan(〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉5827-136)
参加人数:約40名
(以下、敬称略・順不同)
▽ファシリテーター:中本 卓利
▽オーガナイザー(ISAK):灘田 暖、中西 大一郎、川田 源太郎、上田 万葉、前 こう乃、三浦 百音、大竹 健太、荒木 耀介、Mr.大阪
▽オーガナイザー(社会人):藤居 海好、竹知 彩乃、渡邊 眞雪
▽[スポンサー(企業)]
株式会社STARTERS (鶴 健一)様、様株式会社グラブデザイン (梅原 卓也)様、株式会社ヤタガラスプロジェクツ (池田 大志)様、株式会社OK Junction (漆畑 慶将)様、弥生株式会社様
▽[スポンサー(個人)]
木下 慶彦 様、家入 一真様、染谷 悟 様、安田 光孝 様、近澤 潤様
▽後援:UWC ISAK Japan
▽イベントページ:https://swkaruizawa.doorkeeper.jp/events/151904

【Day1】
信濃追分駅から送迎バスに乗りISAKへ。初めて訪れる際には「こんな場所に学校があったとは!」と誰もが驚く景色がそこに。世界のチェンジメーカーが集う場に全国からアントレプレナーが集います。

懇親会が落ち着いて、少し早めの17時からファシリテーターの中本さんの挨拶で会場は開幕!

開幕挨拶と趣旨説明が終わったら、次は緊張をほぐすためアイスブレイク!全く関係ない二つのキーワードを組み合わせて新しいアイデアを創造していきます。

会場が温まってきたところで、いよいよスタートアップの本番。1分ピッチの開始です!総勢40人近い参加者が持ち寄ったアイデアを情熱と共に伝えていきます!

今回のピッチは全国各地から猛者が集っているだけあって一味違いました!ライブパフォーマンスをする方から、ピッチの聞き手にアクションを要求する方まで多様性に溢れる時間に。

そしてピッチを終えた後は、お互いのアイデアに投票した上でチーム作りへ!

紆余曲折を経て合計9チームがこの場で結成!さぁ、どんなビジネスが組み上がるでしょうか?

本来であれば会場に残ってアイデアの詳細詰めをするところですが、今回は何と遠方から参加のメンバーはキャンプ場へ!オフラインでの密なコミュニケーションを封じられ、どんな風にして連携を取るべきかが試されることになりました。

【Day2】

二日目の朝は快晴からスタート!キャンプ場では朝から熱いシャワーを浴びて身も心も叩き起こして会場へと向かうメンバーで相次ぐことになりました。

2日目を迎えた会場内では、熱い議論、そして顧客開発から製品開発まで様々なアクションが進みます。中々にアイデアがカタチにならないので凹んでいるかと思ったものの、みんな仲良く森のテラスでランチを!緊張とリラックスの間を行き来しながら時間は経過していきます。

けれども夢を見ていられるのは昼食まで。午後からはStartupWeekendの二日目の関門、アントレプレナーとしてご活躍の皆様から客観的に厳しいフィードバックが届けられる時間です。

<コーチの皆様(敬称略)>
平原 依文 様 (HI合同会社:代表)
畠山 祥 様 (レイワセダ株式会社CEO : One by One Music CEO)
ゴーマン 蒼 様 (D4V (Design for Ventures) アナリスト)
廣津留 すみれ 様 (ヴァイオリニスト : Smilee Entertainment 合同会社 代表)
田中 大貴 様 (株式会社Urth CEO)

コーチの皆様から笑顔でご挨拶いただき、いよいよ開幕!

多くのチームはコーチングを経て見事にアイデアが白紙近くにまで戻ることに。これまで積み上げてきたアイデアを振り返り、これから進むべき道を模索していきます。コーチの皆様、お忙しいところ遠路はるばるISAKにまでお越しくださり本当にありがとうございました!

コーチング後は軽井沢駅近くにまで足を運んで顧客インタビュー等を繰り返し仮説検証を進めるチームから、ゼロからアイデアを組み直すチームまで様々です。そんな風にして必死に取り組んでいると気付けば二日目も会場の閉館時間に。バスでキャンプ場へと戻る時間の到来です。まだまだ会場に残っていたいという声が多々。

二日目の夜は疲労も限界近く。見慣れない環境でチャレンジしていることもあって精神的な負荷も高くなってきています。キャンプ場に戻ったメンバーはそのままゆっくり休むかと思いきや、運営チームのテントに大集合。用意された温かいココアを片手に、どうやってアイデアをカタチにすべきか、チームとしてどうやって課題に向き合うべきかと夜遅くまで議論が繰り広げられることになりました。中には口説かれチーム移動を決断した方も。

【Day3】

そして三日目もいよいよ大詰め!キャンプ場では後片付けから一日がスタート!お借りした寝袋や毛布を返却しつつ、キャンプ場を後にISAKへ!次に来る時は秋じゃなくて夏でキャンプファイヤーがしたいよね(笑)なんて声も聞こえてきていました。

そして会場でチームメイトと合流してからは怒涛のアクション!再び街に繰り出すチームから電話をかけ続けるチーム、アンケートをSNSに投げ続けるチームまで行動はバラバラであったものの、自分たちのアイデアは本当に客観的に正しいのかを確かめるべく動き続けます。中にはチーム内で意見が衝突して涙し合ったり、またチームに見切りをつけて移籍をしたりと、会場内で無数のドラマが生まれていました。中にはピッチに向けて会場のトイレを占拠して撮影するチームまで。また他には体臭が染み付いたTシャツを集めて匂い合コン後を開くチームも。

そして気付けば夕方に!お昼ご飯をスキップした方も多かった模様で、中々にみんなお腹が空いた、そして追い詰められた何とも苦難に満ちた表情でファイナルピッチを迎えることになりました。ジャッジ陣は方々は日本を代表する起業家、投資家、シリアルアントレプレナーの方々に務めていただきました。

▽ジャッジ(敬称略、左から)
志立 正嗣 様 (ディップ株式会社 代表取締役COO)
白石 智哉 様 (フロネシス・パートナーズ 代表取締役)
家入 一真 様 (株式会社CAMPFIRE 代表取締役)

審査の評価基準は以下三つ。
StartupWeekendが掲げる全世界共通のチェックポイントです。

  1. Validation
  2. Execution and Design
  3. Business Mondel

そして3日間が総集したファイナルピッチがスタート!するかと思いきや、軽井沢ご在住の投資家、起業家、さまざまな方々もお越しになっているということで、会場の空気は少し冷たく緊張気味。その空気を打破しようとISAK生徒が三名、マイクを握って会場を熱く笑顔の渦に巻き込んでくれました。

そしていよいよ本番!各チーム5分間のファイナルピッチ!


各チームのピッチに審査員の方々も真剣な眼差しで耳を傾け、フィードバックを届けます。

そして、ファイナルピッチ終了後。審査員内で白熱した30分間した議論の末、表彰チーム達が選ばれました。

3位 チーム「おみ守り」!
サービス内容 : 老人の方々の行動を可視化し、家族と連携するサービス。これまで遠い場所に住んでいる家族の安否確認をする様々なツールが開発されてきたものの、中々にご高齢の方々が身に付けてくれない課題が存在。それを突破するための新しいソリューションを提案したチームです。質疑応答を通じて「何故そのプロダクトが適切か?」にきちんと答えられたところも高評価でした。

2位 チーム「匂いで赤い糸」!

サービス内容 : 匂いで男女をマッチングするサービス。どれだけ相手のことが気に入ったとしても、近付いた時に嫌な体臭がしてしまって傍にいるのも辛い、というトラブルが世の中には無数に。これまで関係を築き上げてきた時間はいったいなんだったんだと後悔することも。その課題を解決すべく、そもそも匂いが自分自身に本能的にマッチするのかを事前に調べ、それに基づいてお付き合いをスタートさせようとするサービスです。実際に匂いを用いた合コンを開催を繰り返す等、仮説検証を繰り返していたポイントも高く評価されました。

1位 チーム「古代布」!

サービス内容 : 古代布の生産、特に糸の製造を機械化するサービスです。まず全国各地の古代布の生産者さんに電話でアプローチをかけ、具体的に生産現場のどこにクリティカルな課題があるのかを突き詰めました。またその課題を実際に解決するためにどのような機械を製造すべきかエンジニアとタッグを組んで仕様に落とし込むことができていました。またビジネスモデルとして市場拡大から別領域への進出まで成長可能性を示すこともできていました。リーダーまいあさんの情熱がチームメンバーを巻き込み、そして最後には審査員をも巻き込み、満場一致となりました。古代布が世の中に広まり産業が発展していく未来が待ち遠しいです!

怒涛の3日間はこれにて閉幕。極寒のライジングフィールド宿泊、電源やWiFiが何度も飛んだ会場、思い込みがひっくり返る仮説検証、コーチの方々のアドバイス、本当にたくさんの壁を乗り越え「アイデアを形にした」週末でした!結果発表後は今回のStartup Weekend 軽井沢を指揮したリーダーDanくんからのスピーチ。アクションを起こす場を催すことはISAKのリーダーシップを磨き、ひいては日本のぶち上げに繋がるとの熱い想いを届けました。

そして閉幕前にはオーガナイザー募集も実施!日々世界中のチェンジメーカー達が集い生活するISAKで開催される Startup Weekend 軽井沢のオーガナイザーを募集しています!アイデアをカタチにする週末を、そしてリーダーシップを育む場を、一緒に作ってみませんか?SW軽井沢@ISAK2023の運営一同、皆様をお待ちしています!

最後はStartup Weekend 軽井沢 コミュニティのかけがえのない仲間達、オーガナイザー、支援してくださった皆様と写真撮影。Startup Weekend の輪がさらに広まり、日本がぶち上がっていく未来を作るのが楽しみです!

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