2023年2月17日(金)〜19日(日)にかけて、滋賀県彦根市の滋賀大学彦根キャンパスにおいて、初開催となるStartup Weekend 彦根が開催されました。凍えるような寒さとなった彦根でしたが、会場内は参加者たちの熱い想いで満たされていました。
概要
日時:2023年2月17日(金) 〜 2023年2月19日(日)
会場:滋賀大学彦根キャンパス
参加人数:約30名
ファシリテーター:山下悠
リードオーガナイザー:福島篤
オーガナイザー:廣田智大, 藤野真誠, 古川優人, 宮川草平, 吉田匡宏
Day 1
1日目は滋賀大学の講堂を会場として、懇親会やファシリテーションを行います。大正13年に建築されたこの建物は、令和2年に耐震改修工事を終えリニューアルしました。長年に渡り滋賀大生の学び舎となってきたこの講堂が、参加者たちの挑戦を応援してくれるはずです。
18:15 夕食・懇親会
受付が始まりました。今回のStartup Weekendには、年齢も背景も様々な約30人の参加者が集まります。受付を済ませた参加者は飲食ブースに誘導され、お弁当を受け取って夕食、そして懇親会へと進みます。
19:00 ファシリテーション
参加者たちがメインフロアに集まりました。ファシリテーションが始まります。
今回のStartup Weekendの立役者、ファシリテーターのましたん(山下さん)が挨拶します。普段は滋賀大学の教員として忙しい日々を送る一方、暇を見つけてはStartup Weekendに参加しているましたん。ファシリテーションもお手の物です。
19:30 アイスブレイク
アイスブレイクとして、Half Bakedというゲームを行います。このゲームでは、ランダムに与えられた2つのキーワードからビジネスを考え出します。5つのグループに分かれ自己紹介を済ませた参加者たちは、あまりに脈略のないお題に翻弄されながらも、楽しそうにアイデアを話し合っていました。
そんな様子を近所の猫も見守っていました。
20:30 ピッチ
いよいよピッチの時間です。参加者たちは思い思いのアイデアを1分間で発表します。
限られた時間の中で自分の想いを伝えることは簡単ではありません。発表を待つ待機列にも微かな緊張が漂います。
21:00 投票・チームビルディング
ピッチでは20個のアイデアが集まりました。ここからアイデアを絞り込む投票です。参加者たちは1人3票を持ち、魅力を感じたアイデアに投票します。
投票の結果、特に人気のあった10個のアイデアが選ばれました。アイデアの提案者たちは、30秒のアピールタイムで、チーム成立に向けて熱い想いを語ります。
いよいよチームビルディングです。提案者たちは講堂全体に広がり、3日間の仲間となるメンバーが集まることを願います。
チームビルディングの結果、5つのチームが誕生しました。
それぞれのチームで記念撮影をします。チームが持つ想いやメンバーの願望が反映され、個性豊かなチーム名が決められていました。
各チームで明日以降の動きを確認し、1日目は解散となりました。
Day 2
2日目は会場を校舎棟に移し、教室に分かれて作業を進めます。彦根の寒さと突然の雨も、参加者たちを止めることはできないようです。
9:30 開場
参加者たちが集まり始めました。グループごとに集合し、活動開始です。どのチームも、まずはWi-Fiを確保することが最優先ミッションとなったようです。
10:00 ファシリテーション
朝のファシリテーションが始まります。ファシリテーターのましたんが、参加者たちを鼓舞するような言葉を投げかけます。
コーチングセッションの順番決めなどを行った後、各チーム作業に戻ります。
12:00 昼食
「昼食の用意ができた」と外に呼び出された参加者たち。そこで目にしたのは「ゲリラ炊飯」という見慣れない言葉でした。
今回のStartup Weekendでは、滋賀県長浜市西浅井町の米農家チーム「ONESLASH (ワンスラッシュ) 」の皆さんをお招きして、「ゲリラ炊飯」と称しておにぎりを振る舞っていただきました。
薪を割って、釜でお米を炊き上げます。盛大な湯気と共に炊き立てのお米が姿を現すと、参加者からは大きな歓声が上がりました。
お米はおにぎりにして振る舞っていただきます。おにぎりを握るその手つきは、まさにプロのものでした。
そしてそのおいしさに驚きが広がります。シンプルに塩だけで味付けしたおにぎりは、これまでに感じたことがないほどの「お米のおいしさ」を感じられるものでした。
参加者たちもおかわりが止まりません。
たくさん用意していただいたお米を完食し、お腹が満たされました。参加者たちの間には、大きな幸福感が漂っていました。
13:00 午後の作業
英気を養った参加者たちは作業に戻ります。ONESLASHの皆さんにもチームを回っていただき、参加者たちのアイデアにアドバイスをいただきました。
14:00 コーチングセッション
コーチの皆様にお越しいただきました。これからコーチングセッションが始まります。今回はコーチとして、以下のお三方にご協力いただきました。
(写真の左側から順に)
柴田 誠一 様(株式会社プリムスクリエイティブ 代表取締役)
上岡 真理 様(yumecan 代表)
今宿 裕昭 様(ステップアウトマーケティング合同会社 代表)
参加者たちの熱い思いに応え、コーチの皆様には厳しくも愛のあるご指導をいただきました。ご協力いただいたコーチの皆様、ありがとうございました。
18:00 夕食・ファシリテーション
辺りもすっかり暗くなった頃、夕方のファシリテーションが始まりました。参加者たちは夕食を食べながら参加します。
3日間のお弁当(ゲリラ炊飯を除いた昼・夜4食)は彦根市のスーパー、株式会社パリヤ様にご準備いただきました。疲れた参加者たちのエネルギーとなるような、とても美味しいお弁当でした。
19:00 夜の作業
夕食を食べてホッとしても、まだまだ作業は終わりません。
頭を抱えて深刻な様子のチームもありました。机の上の乱雑さが苦労を物語ります。
多くのチームが22時まで作業を続け、この日は解散となりました。
Day 3
ついに最終日を迎えました。時間に追われるチーム、分裂するチームなど様々なドラマのある一日となりました。
9:30 開場
3日目が始まりました。疲れた顔の参加者も見られます。参加者には毎日、飲み物と合わせて大量のお菓子も配っていました。しかし何度配ってもすぐに食べ切ってしまう参加者たち…。よほどエネルギーが必要だったのでしょう。
10:00 ファシリテーション
この日も朝のファシリテーションから始まります。「自由参加」としていたこの時間、忙しく調査に出かけていたチームもありました。
ファシリテーションが終わった後は、各チーム作業に戻ります。
そしてこの日、チームの分裂が起こりました。5チームで始まったStartup Weekendでしたが、3日目にして2つのチームが新たに生まれ、全部で7チームとなりました。
12:00 昼食・午後の作業
昼食を済ませた参加者たちは、すぐに作業に戻りました。迫る最終プレゼンまで時間がありません。
プランを磨き上げることと同時に、プレゼンテーションも作成しなければなりません。大所帯となったこちらのチームにも疲れの色が見られます。
17:00 最終プレゼン
怒涛の3日間も、締めくくりの時が近づいています。参加者たちが、初日の講堂に再び集まりました。
今回はジャッジとして、以下のお三方にご協力いただきました。
(写真の手前側から順に)
北川 雄士 様(株式会社いろあわせ 代表取締役)
青柳 孝幸 様(株式会社PRO-SEED 代表取締役)
島田 利恵 様(一般社団法人あもる+ 代表理事)
参加者たちのプレゼンテーションが始まります。3日間の集大成を伝えるため与えられた時間は、発表5分、質疑応答5分の合計10分です。
ジャッジの皆様も真剣な眼差しで参加者たちの言葉に耳を傾けます。
発表者はもちろん、それを見守るチームのメンバーも緊張の面持ちです。
全7チームの発表が終了後、休憩時間となりました。
19:30 スポンサースピーチ
今回の開催にご協賛いただいた、株式会社ペーパル様より取締役 矢田和也様にご講演いただきました。
続いて、今回の開催にご協力いただいた滋賀大学様より経済学部長 中野桂様にご講演いただきました。
19:50 結果発表
いよいよ結果発表の時間です。参加者たちにも緊張が広がります。
音源の用意が無かったため、皆で手や膝を叩いてドラムロールとします。審査の結果、受賞チームは以下の通りとなりました。
スポンサー賞(kome-kami賞):spices(スパイシーズ)
「スパイスを用いて思い出を五感と結びつけるギフト」
第3位:オカネスキー
「障がい者のスキルを可視化しミスマッチを防ぐ、障がい者雇用のマッチングサービス」
第2位:Attaka(アッタカ)
「時を超えて孫・祖父母の未来に想いを伝える手紙配達サービス」
第1位:将来豪遊
「”好きピ”が画面に登場し声と姿で無駄遣いを引き止める無駄遣い防止アプリケーション」
20:10 講評・スピーチなど
審査員の皆様より講評・総評をいただきます。愛のこもった言葉に参加者たちも暖かい表情を見せていました。
オーガナイザーを代表して、よっしー(吉田さん)がスピーチを行います。Startup Weekendにオーガナイザーとして参加することの魅力を伝えます。
全体で記念撮影を行います。すっかり緊張も解けた様子の参加者たち。3日間の疲れも忘れるような笑顔が広がりました。
20:30 懇親会
最後のお弁当を受け取り、懇親会が始まります。3日間の労をねぎらったり、アイデアのさらなる発展に向けて議論をしたり、話のタネは尽きない様子でした。
終電が迫る時間まで参加者たちの交流は続き、最後はドタバタとなんとか最低限の片付けを済ませ、惜しまれつつも今回のStartup Weekend 彦根は閉幕となりました。
協賛など
今回の開催にご協力いただいた皆様をご紹介します。
ご協力
滋賀大学 様
近江テック・アカデミー株式会社 様
ご協賛
株式会社ペーパル 様 ロスチェンジプロジェクト
弥生株式会社 様
応援チケット
伊藤 和典 様
オーガナイザーより
開催にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。この場を借りて心より感謝申し上げます。
今回の開催は「Startup Weekend 彦根」の幕開けです。今後とも参加者、そして私たちオーガナイザーの挑戦を応援いただけますと幸いです。
オーガナイザー 一同
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