鳥取県鳥取市で開催された 第8回 StartupWeekend鳥取(スタートアップウィークエンドとっとり、以下SW鳥取)の開催レポートです!
概要
日時:2024/9/20(金)~9/22(日)
会場:青翔開智中学校・高等学校
参加人数:24名
ファシリテーター:小林 洋実
オーガナイザー:井手野 貴将 髙橋 唯人 田中 翔麻 谷野 香代子 中澤 歩 林 敬人 山﨑 みどり 里田 晴穂 金築 洋平 小谷 優太
スポンサー:青翔開智中学校・高等学校、株式会社 太陽、泊綜合食品 株式会社、株式会社 Magic Plus、ごうぎんSkyland Next Fund、株式会社 吉備総合電設、株式会社 吉谷機械製作所、瀬戸内PR合同会社、株式会社 トリベイ、株式会社 鳥取銀行、株式会社 BEANS、花工房あげたけ、弥生 株式会社、G’s ACADEMY
開催地について
鳥取県は横に長い地形ということもあり、これまで1年おきに東部と西部で交互に開催していましたが、今年から半年ごとに交互に開催となり初の東部開催です。そして、SW鳥取では、初めて学校の校舎を借りての開催です。会場となった青翔開智中学校高等学校は開校11年目という新しい学校でありながら、日本中の教育現場で注目を集めている学校の1つです。
これが本当に学校?と思うような外観ですが、なんと中に入ってみると、、、
「図書館の中にある学校」をコンセプトかつ、学生さんの「主体的・探究的な学び」を大切にして校舎が設計されたため、今回のSWでアイデア発散・収束するのにもってこいの施設でした!
さて、第8回のStartupWeekend鳥取、どんな3日間になるのでしょうか…?
Day 1
受付・懇親会
まずはじめに参加者のみなさまは受付を済ませたら懇親会会場へ移動します。懇親会会場も学校の別館にあたるラウンジという空間で「本当に学校???」と驚くばかりです。
初日は金曜日の夕方から開始で、青翔開智高校に通っている学生さんの参加者もおり、普段と違う学校の様子に興奮している様子でした。また、お仕事や学校を終えてから来られる方も集まり始めて自己紹介などをされていました。交流を兼ねた懇親会だったので、みなさまの緊張感もすっかり和らいでいました。
さて、今回のStartup Weekendは「もっと身近に起業を」を合言葉に学生の参加も多く呼びかけました。
そのため、会場を高校にして、参加者にも高校生・大学生が増えるように募集活動を行いました。これまで50人を超える規模間で実施されることが多かったStartup Weekend鳥取(以下、SW鳥取)ですが、今回はコンパクトに開催することができました。
コンパクトに開催できた中でも、参加者は鳥取県内外・老若男女問わず多くの方にご参加いただきました。
SW鳥取に携わってから4回目でリードオーガナイザーになった私も、たくさんの交流、体験の場を通して、成長を実感できたので、今回の参加者の皆様にもそれを実感してもらいたいです。
不慣れなところが多々あったリードですが、熟練の運営メンバーのみなさんのおかげもあって無事初日を迎えることができ、一人感慨深く思っていました(笑)。
アイスブレイク
さて、受付が終わった参加者から各自食事と他の参加者と交流を深めていったところで、アイスブレイクです。
参加者からあげてもらった10個のキーワードのうち2つから新しいビジネスを即興で考えました。
グループワークの前には自己紹介の時間もあるので、少しずつみなさんの緊張もほぐれていきます。
ちょっと気になるアイデア?!
1分間ピッチ
さて、初日のメインイベントである「1分間ピッチ」が始まります。
みなさんの原体験をもとにした社会課題を1分間で説明してもらう時間です。
身振り手振りも交えて想いを伝えます!
ピッチとは?
ピッチの語源は英語の「Pitch」です。本来は、「(ボールを)投げる」「(テントを)設営する」「(音の調子を)整える」などの複数の意味がありますが、ビジネスでは「短い時間で分かりやすく相手に提案をすること」の意味で用いられています。
ピッチとは?プレゼンテーションとの違いやポイント、資料の作成手順を解説 | Offers HR Magazine
初日の参加者が22名ということもあり、全員にピッチして頂きました!
「1分間ピッチ」をもとに、この3日間のチームが作られるので、聞いている側も真剣に耳を傾けます。
残り時間がスクリーンに映されながらのピッチにみなさま挑戦中。
質問タイム
「1分間ピッチ」の後は発表者を前半と後半の2チームに分けて、それぞれが気になった方のところへ質問しに行き、自分が共感するか、そのチームに参加するかどうか等を考え、1人3つのアイデアにシールを貼ります。シールが多かったものが、チームの骨格となり、初日のチーム形成を行い終了となります。
質問タイムの後は、投票により勝ち抜いたピッチのスピーカーによる改めてのアピールタイム!
チーム結成
ついにチーム決めが終わり6チームが出来上がりました。
各チームで作戦会議や連絡先交換をして1日目の終了となります。
2つのアイデアが合体したチームや高校生だけのチームや熱い思いで集合したチームなどさまざまでしたが、最終日にはみなさん、どんなアイデアが完成しているのでしょうか?
なにはともあれ、1日目お疲れ様でした!
Day 2
さあ、2日目のスタートです!10時からファシリテーターのひろさんからお話が、、、
あれ?!人が少ない?!
少し郊外にある会場ということもあって、朝一番から鳥取駅前、鳥取砂丘に聞き込み調査に出かけるチームがあり、ファシリの話を聞いているのが半分くらい?!私が参加したSW鳥取では初めての光景でした。しかし、それと同時に参加者のみなさんが「No Talk, All Action !」を体現しているのだなと思いました。
アイディアの発掘
各チームで集まって課題解決のアイディアを出し合い、事業プランを練ります。
学校の施設を存分に使って、1チーム1教室くらいの勢いでホワイトボードでアイデアを出したり、まとめたり、プロジェクターで画面を共有しながら、アイデアという抽象的なものを具現化していました。
お食事タイム
3日間を通して5食付いているのもSWの魅力の1つ。今回は、地元の企業さんたちに思いも届いたこともあり、ちょっと豪華な昼食を準備することができました。
(スポンサーのみなさま、ほんとうにありがとうございます!!!)
高校の昼時を思い出す一幕も。あの時の思い出が午後からの原動力です!
コーチング
さて、そうこうしているうちに、2日目の一大イベント「コーチング」の時間が始まります。鳥取県にゆかりのある起業家6名のみなさまに6チームが考えた事業内容のコーチングをして頂きます。
コーチのみなさま(敬称略)
(上から順に)
遠藤みさと(株式会社BEANS 経営企画室長 / 株式会社上代 代表取締役社長)
加藤寛(株式会社 太陽 代表取締役)
西岡大穂(ONESTRUCTION株式会社 代表取締役 CEO)
吉谷 勇一郎(株式会社吉谷機械製作所 代表取締役社長)
根鈴啓一(株式会社花工房あげたけ代表取締役 / フリーランスPR / デジタルハリウッド校友会会長)
髙木健治郎(株式会社MagicPlus 代表取締役 / 合同会社mishmash 代表社員CEO / 一般社団法人鳥取県eスポーツ協会 代表理事)
実際に起業、経営、事業承継をされている方からのアドバイスをみなさま真剣に聞き取ります。
「妄想になっていないか?検証は行っているのか?」
あたたかく厳しいアドバイスにより、各チームのみなさんの顔色が変わっていきました。
刻々と時間が過ぎていきます。
夕食タイム
切羽詰まってくる状況だから視野は広く持ちたいもの。チームをバラして、いろいろな課題点についてチームを超えて、少し気持ちをリフレッシュさせつつ、議論しながら夕食を摂りました。
給食係として小学生ぶりに大きな鍋から私もお手伝いさせてもらいました!
少し肌寒くなってきた鳥取の夜だからこそ、温かい夕食でみんな元気になって、議論が深まっていきました!そして、なんと、あるチームは夜の歓楽街でのヒアリング調査のため、夕食後にもさらに鳥取市内中心部にいったようです。(なんと元気なことでしょう。。。)
どのチームも最終日に悔いのないプレゼンになるように祈っています!!
Day 3
SW鳥取最終日です!
あとは、ロジックを詰めて、プレゼン資料を作成して、、、ってあれ?!
会場が一部占拠されました。
なんと、またあるチームは、実際にオンラインとオフラインで運動不足解消のイベントを実施、ヒアリング、そして、料金もいただいていました👀!
本当に今回のSW鳥取は『No talk , All Action !』なんだなと感心しました。
さてそんなこんなで、最終発表の時間がやってきました。
ジャッジの皆様
今回は以下3名の方にジャッジをお願いしました。(順不同敬称略)
(上から順に)
木村裕一(株式会社LIMNO 社長執行役員)
小林 朋道(公立鳥取環境大学 理事長・学長)
平田 拓己(waypoint venture partners株式会社 代表取締役 Founding Partner)
各チームのピッチ
ジャッジの3名が揃われ、いよいよ各チームのピッチがスタートです。
みなさま緊張した面持ちで挑みます。
1 モババのバ
外出中のスマホバッテリーの不安感を解決するビジネス。当初のアイデアの充電できるパンツから独自製品を提供することでマッチングサービスへと変化。サービスのイメージ訴求のために手短に劇も実施。イメージを聴衆にも訴えかけていました。
2 盗んだバイク
高校生だけのチームだった所に、社会人が参加してくれ、高校生の熱い想いに渾身のロゴまで作成されたようです。現役の鳥取の高校生だからこそ、困っている視点の解像度が高く、鳥取だけでなく、地方の高校生の悩みなんだろうなと感じました。
3 つなガ〜ル Fitmate
3日目の朝に実際のイベントを実施したチームです。オフラインは鳥取の方に参加してもらい、オンラインは都会の方に参加してもらい、フィードバックを受けたようです。私も聞いていて驚いたのは、同じ内容、かつ都会の方がオフラインだったにも関わらず、価格設定は都会の方が高かったということ。収入等の諸条件はあれど、地方へのお金の流れの可能性を感じました。
4 ラクシー
ラクダ!とにかくラクダ!からスタートした印象が強いこのチーム。観光資源である鳥取のイメージは砂丘。しかし、その次につながるイメージはなく、また、鳥取駅に降り立った観光客は鳥取を感じることは難しいのではという課題点からラクダのタクシー、ラクダの観光資源化を狙ったアイデアでした。
5 BloomKids
大人が子どもの夢をサポートするという熱い想いからスタートしたチーム。ぼんやりとしていた課題を深ぼって焦点を定めていくことで、民間からの資金を活用して保育士の待遇改善できるサービスを開発。無償でのタブレット提供による連絡帳のDX化、連絡帳での保護者への企業アンケート、アンケート収集による資金提供、そしてその資金が保育士の給与や処遇改善に当てられるサイクルを考案しました。
6 職人にならないか?
職人技を後世に残すために、どうしたら良いのか。実際の職人さんにインタビューをすると「正直儲かる商売ではないからワシの代で終わらせることも,,,」。様々な葛藤があることもわかり、一時挫折もしたようでした。しかし、だからこそビジネスチャンスかつ良い方法があるのではないかと果敢に考えていました。
結果発表
ジャッジ3名の審議が終わり、結果発表です…!
結果は以下の通りです。
同率第2位『BloomKids』
同率第2位『つなガ〜ル Fitmate』
そして映ある第1位『盗んだバイク』
みなさんおめでとうございます!!
(余談ですが、盗んだバイクのリーダーの高校生はこの日が誕生日で最後の15才の夜だったようで、大人たちはチーム名とリーダーの誕生日からエモい感じになっていました笑)
懇親会
さて、最後は参加者全員での懇親会で幕を閉じます。
初日は少し緊張した面持ちの参加者でした。2日目もうまくいったと思っていたら3日目に本当にこれで良いのだろうかと不安になり、気持ちの起伏が激しい3日間だったと思います。しかし、発表が終わり、みなさま笑顔でお互いを労いあいました。(盛り上がりすぎて写真が本当にありません。すみません。)
Startup Weekendはビジネスコンテストではありません。
3日間の『No talk , All Action !』ができたかどうかに一番の価値があると思っています。SW鳥取を過ごしたメンバーの半分は高校生でしたが、アクションを通して今後どのようにアクションを続けていくのかすごく期待しています。また、全ての参加者がそれぞれの課題を明確にし、新しい仲間と出会いました。ぜひ、次に生かして鳥取・全国に新しい風を吹かせてほしいと思います。
最後に、ファシリテーターのひろさんをはじめ、スポンサーのみなさま、コーチ・ジャッジのみなさま、企画準備段階から尽力くださったオーガナイザーのみなさま、そして何より参加いただいた全てのみなさま、ありがとうございました!
StartupWeekend鳥取はこれからもコミュニティとして活動は続きます。
次は第9回StartupWeekend鳥取でお会いできるのを楽しみにしています!
3日間お疲れ様でしたー!
SW鳥取は
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