初開催となったStartup Weekend新宮町。

新宮町は、福岡県の北西部に位置し、福岡市と北九州市の間にあります。東に丘陵地、西に玄界灘を望む自然豊かな町でありながら、福岡市へのアクセスが良く、ベッドタウンとして発展しています。近年は人口増加が著しく、特に子育て世代に人気のエリアです。最近では、コワーキングスペースもできています。

そんな福岡県新宮町から、どこよりもアツい週末の様子をお伝えします!

■概要

日時:2025/06/20(金)~06/22(日)
会場:新宮CoCoスクエア(福岡県糟屋郡新宮町美咲3丁目1−1)
参加人数:26名
ファシリテーター:本田 忠
オーガナイザー:北村 大将(リード)、糸川 郁己、尾﨑 康平、久保 輝、前田 貴輝、武藤 章
スポンサー:税理士法人TAパートナーズGROWTH Ⅰ伯洋海運株式会社株式会社増田桐箱店公益財団法人ホンダカーズ博多財団
日本全国・通年スポンサー:弥生株式会社G’s

■Day 1

Startup Weekend 新宮町の記念すべき第1回、新宮町や福岡県下の方々を中心に、まずは懇親を深めながらスタート!

会場は「新宮CoCoスクエア」さんにご提供いただきました。

「新宮CoCoスクエア」さんは、あなたのビジネスをサポートする多機能型コワーキングスペースです。仕事や会議、自習だけではなく、レンタルBOXを利用して書籍やハンドメイド雑貨の販売も可能です。プチ起業や事業の拠点として、新宮CoCoスクエアをご活用ください。

交流会では、ピザを片手に参加者同士でカジュアルに交流をしました。初めての出会いが多い中で、食事よりも話に花が咲いたようで、アイスブレイクをする前からアイスが溶けているようでした!

交流会のあとは、いよいよStartup Weekendのコンテンツがスタートです。
まずは頭の体操として、2つのキーワードからビジネスアイデアを生み出す「ハーフベイクド」というワークショップを行いました。例えば、「寿司」と「ベルトコンベア」という2つのキーワードがあるならば、「回転寿司」というビジネスアイデアが考えられるというイメージです。

ハーフベイクドが終わり、しばらく休憩の後、次のコンテンツです。
Startup Weekendで取り組むビジネスプラン、そして、この3日間をともに過ごすチームメイトの決定です。まずは、参加者全員で、解決したい課題と解決策をセットで発表する1分間ピッチを行いました。

全員分のピッチが終わると、それぞれ自分の気になるアイデアに投票、多くの票を得たアイデアを提案した人が会場内に散らばり、チームメンバー集めを始めます。

Startup Weekendでは、3名のメンバーが集まればチームアップして取り組むことができます。1日目の終わりには、4つのチームができました。チームでのミーティングが始まれば、ここからの過ごし方はチーム次第。2日目以降の進め方について、各チーム議論を重ねていました。

■Day 2

2日目のプログラムは9:30開始でしたが、9時開場とともに何人もの参加者が集まり、アイデアを深める姿が見られました。さらに…

「1日目にできなかったから…!」「気持ちが伝わらず、メンバーが集まらなかったからどうしても!」ということで、2名の方が名乗り出て、おかわり1分間ピッチタイム。これは2日目も熱くなりそうな予感…!

プログラム開始後、ファシリテーターのセッションを受け、各チームはMVP(最低限の価値を持った試作品)の考案に取り掛かっていました。

2日目のランチは新宮CoCoスクエアのすぐお隣、「ボンド食堂」さんの”広島風お好み焼き”。ソースの香ばしい香りが食欲をそそり、みなさんペロリと食べきり、がっつりパワーをチャージ!

午後はいよいよ、Startup Weekendの目玉とも言われる、コーチングの時間です。

<コーチの皆様 (順不同、敬称略)>

陣脇 康平

株式会社konoki 代表

平井 良明

一般社団法人中小企業事業推進機構 代表理事

株式会社イーハイブ  代表取締役

ゆるすこと研究所  所長

起業家の皆さまからの鋭いコーチングセッションを受け、中には「課題が曖昧。もっと詰めましょう」と厳しくも本質的なアドバイスを受けるチームもありました。


それでも、心が折れるようなチームはなく、むしろ「次の取るべきActionがわかった」「もう一度イチから考えよう!」と全チームさらにエンジンがかかった瞬間がありました!

コーチングセッション終了後、ディナータイムでは東区名島の「ハネノネ ピッツァ&バール」さんのオシャレな日替わりお弁当をいただき、本日最後の追い込みをかけます!


さすがに一部疲れが見えてきたところで(笑)

2日目は終了。

それでも「会場閉まるから、近くの店でまだやろう!」と声を掛け合っているチームも多く、

まだまだ、限界までActionし尽くしたいという空気が残っていた、Day2でした!

■Day 3

ここまでの道のりを振り返れば、金曜の夕方からの約2日間ではあるものの、初日の1分間ピッチから始まり初対面の参加者とチームアップし、朝早くから深夜まで事業について語り合い顧客の声を聞くためにアクションしてきました。その中で、なかなかアイデアがでない時間があったりピボット(事業の方向転換)をしたり、さまざまな困難に直面しながらも乗り越えてきました。

3日目の夕方は最終プレゼン!

あと数時間でプレゼンテーションを完成させる必要があり、参加者たちの頑張りもラストパートです!

さて、3日目のランチは、会場下にある「インドカレーミナ」さんの美味しい”ティッカナンロール”。ボリュームがあり、最終プレゼンにパワーを与えます!

最終プレゼンに向けて、参加者たちはテックチェックを済ませ、プレゼンテーションの練習の最終調整を進めます!

最終プレゼンの形式は、1チームあたり5分間のピッチと3分間のQ&A(質疑応答)です。どのチームも同じ条件で審査を受けられるように、制限時間を経過すると強制終了となります。また、最終プレゼンの審査基準は3つです。

  1. Validation (検証)
     顧客と話したか/課題を解決できるか/市場は見えているか
  2. Execution and Design(実行とデザイン)
     MVPは作ったか/動くデモはあるか/UIは洗練されているか
  3. Business Model(ビジネスモデル)
     成功するビジネスか/課題を解決できる価値提供があるか/アイデアはユニークか

このような観点で発表が審査され、順位が決まります。

今回、審査していただくジャッジ(審査員)として、起業家や支援機関より4名にお越しいただきました。

<審査員の皆様 (順不同、敬称略)>

今村 陽一
スリーアール株式会社 代表取締役社長

賀村 研
株式会社カムラック(カムラックグループ)、代表取締役兼グループ代表

中村 俊介
株式会社しくみデザイン 代表取締役

渡辺 麗斗
ベータ・ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役パートナー

いよいよ発表がスタート。 3チームの激闘、5分間のピッチと3分間のQ&Aが開始!今回発表したチーム、アイデアはそれぞれ以下の通り。

ガクチカ

中小企業と工業高校生をつなげる

ASOBIYA

空き家活用を後押しする社会を

あまなとぅー

甘夏を起点として地域復興

UTA

うつ病予防のための、健康ブースを企業に

各チームのプレゼンが終わり、ジャッジによる審査中、スポンサー企業によるピッチが行われました。
Startup Weekend 新宮町の趣旨に共感いただき、協賛いただいたスポンサー企業の皆様はこちらです!

税理士法人TAパートナーズ

税理士法人TAパートナーズ様は、2007年に北九州市門司区に設立されました。沖縄にも支店を置かれ、20代~80代と幅広い年代のスタッフの方が在籍しています。
起業支援・相続対策・ソーシャルビジネス支援の3つを主軸に、経営という時に孤独な道を行く顧問先様に伴走するよきパートナーであることを目指されています。
併設されたZATTA ZISSEでは、年齢・経歴・国籍など関係なく、イベント・ブランド立ち上げ・副業・事業発展などを応援されています。まさに”雑多”な”実践の場”です!

GROWTH Ⅰ

GROWTH I(グロース・ワン)は、「スタートアップと地域企業の融合」を生み出すことで事業拡大期の「スタートアップの成長加速」と「地域企業のイノベーション創出」を支援する場です!
「福岡大名ガーデンシティ」のテラス棟に位置しており、内部にはコワーキングスペースやイベントスペース、サロンスペースなどがあり、スタートアップ関係やソーシャルビジネス、最新テクノロジーの動向などに関する魅力的なイベントがドンドン開催されいます!

伯洋海運株式会社

「信頼に繋ぐ確かな質での貢献」を理念に船舶貸渡業を中心にビジネスを展開されております。
日本の輸出入の99.6%を海上輸送が占めている中、用船者のお客様である荷主のニーズを理解し、用船者の使命を共に担い、安全に荷物を届けています。

株式会社増田桐箱店

1929年から90年以上続く、桐箱など桐製品の製造をされている企業さんです。
1点1点職人の手作業で作られる桐箱から、お求めやすい価格の桐箱まで幅広く顧客のニーズに応え、古賀市や新宮町で愛され続けてきています!
地元デザイン事務所の方とのコラボレーションや様々な異素材との組み合わせなど日々探求されており、パッケージとしての桐箱にとらわれない製品開発にも取り組まれています!

公益財団法人ホンダカーズ博多財団

次世代の自動車業界を支える若手整備士の不足という課題に向き合い、自動車整備士を志す学生が夢を実現できる環境づくりを目指して、2016年に財団を設立されました。
「奨学金の力で、夢に一歩近づける学生を増やしたい」
そんな思いから、若者の成長と業界の未来に貢献する活動を続けておられます。


結果発表】

さて、ジャッジによる審査も終わり、いよいよ緊張の結果発表。みんなでドラムロールの後、ジャッジの皆様より受賞チームの発表です。

第3位は「UTA
第2位は「ガクチカ
そして、1位の座を手にしたのは「ASOBIYA

第3位と準優勝のチームはチームリーダーから、優勝チームはメンバーそれぞれから感想をお話してもらいました。たった3日間の経験ではありますが、成功体験を経て自信がつき、心なしか成長した面持ちになっていたことが印象的でした。

さて、結果発表が終わった後は、こちらも会場下にあります「ピッコロ」さんのイタリアンオードブル!
3日間の疲れを、胃袋から癒してくださいました。
舌鼓みを打ちながら、最終プレゼンでのフィードバックの続きを聞きにジャッジに駆け寄る方、3日間ともに駆け抜けた仲間への労いや感謝を伝える方など様々な楽しみ方が見られ、大いに盛り上がりました。

イベント終了後、ご参加いただいた皆様からは
・市場調査で実際に現地に出て、たくさんの人にインタビューをしたので非常に脳に汗を良い経験になりました。
・新たな視点をたくさんいただくことができた。
・好奇心と探求心を高めていきたいと思いました
・足を現地に運ぶことの大切さを学んだ
・最高に楽しかったです!
・様々な体験を通して、勉強になり大変楽しかったです。
といった感想が寄せられ、この地でStartup Weekendを実施する意義を改めて再認識する契機となりました。
また、「オーガナイザーをやってもよい」「他地域でもするのであれば参画したい」等の声もあり、SWの輪が今後波及していくのではないかという希望を作ることもできました。

Startup Weekendは様々な地域で開催しています。本イベントの参加者にもオーガナイザーにも、地域のStartup Weekendのオーガナイザーを務める方がおり、イベント終了の矢先、他地域での参加を表明する方もおられるなど、Startup Weekendコミュニティの広さを感じました。

もちろん、今回無事に初開催を終えた本イベント「Startup Weekend 新宮町」も第2回を開催予定です。
本記事をご覧いただいて気になった貴方は、ぜひ以下ボタンから「Startup Weekend 新宮町」のFacebookページをいいね!または、フォローいただき、今後のお知らせをチェックしてください。

https://www.facebook.com/swshingu.fukuoka

イベントレポートを読んでいただきありがとうございました!

またどこかでお会いしましょう!

Startup Weekend 新宮町vol.1 ファシリテーター&オーガナイザー一同

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