2025/2/21~23 第12回Startup Weekend北九州を開催しました!
開催期間中、ときおり強い雪が降る天気の中、当初の予定を大幅に上回る66名の参加者で盛り上がった3日間の様子をお伝えします。
■イベントページ https://swkitakyushu.doorkeeper.jp/events/180183
■概要
日時:2025/2/21(金)~23(日)
会場:GYMLABO (北九州市戸畑区仙水町1-1九州工業大学戸畑キャンパス内)
参加人数:66人
(以下敬称略)
▽ファシリテーター:元木 昭宏
▽オーガナイザー:久保 輝(リード)、北 絵美理、城戸 真理、園田 将司、民谷 祐美子、田中 雅巳、田中 伸治、千々和 勇佑、津守 美幸、中島 誠剛、長谷川 純子、藤本 建、本田 忠、前田 貴輝、松野 真也、松本 舟、山本 貴彦
▽スポンサー:株式会社北九州銀行、株式会社QTnet、大英産業株式会社、公益財団法人北九州産業学術推進機構、株式会社ラック、税理士法人 TA パートナーズ
▽会場スポンサー:九州工業大学上條ゼミ
▽フードスポンサー:クラウン製パン株式会社、株式会社ビッグベアーズフーヅサービス、株式会社スターフライヤー
▽日本全国・通年スポンサー:弥生株式会社、G’s ACADEMY
▽後援:北九州市、国立大学法人九州工業大学
【Day 1:アイデアピッチとチームビルディング】
第12回はGYMLABO(ジムラボ)にて開催しました。
GYMLABOは、グローバルな人材、アイデア、シーズなどを有機的に結びつける交わりの形成拠点として、九州工業大学内に2022年5月にオープンしたコワーキングスペースです。旧体育館を改装した、広々とした空間でした。
ファシリテーターを務めたのは、この九州工業大学出身の元木昭宏さん。元木さんの『No Talk, All Action』が育まれたこの場所で、SW北九州vol.12のプログラムの進行を導いていただきました!
スタートは、毎回お世話になっているビッグベアーズ様のピザを食べながらの懇親会からです。今回、小学生から60代まで幅広い年代の参加者が集いました。その数なんと66人!
「高校3年間のうちに起業したい!」という高校生、「起業を目指しています!」という大学生、「新しい出会い、新しいアイデアに対して自分がどのように変化するのかが楽しみ」という社会人、そしてファミリーでの参加などなど。ピザを囲んで対話が弾んでいきます。最終日に皆さんがどんな顔になっているのかワクワクしてきます。
ピザタイムの後は、Startup Weekendお馴染みの「ハーフベイクド」の時間に突入です。参加者から様々なキーワードを募り、その中から2つのキーワードを早いもの勝ちで手に入れて、グループごとに2つのキーワードを組み合わせた即席のビジネスアイデアをつくります。「自然」×「ゴミ」で『空き家リサイクル』や「イチゴ」×「少子化対策」で『ビーストリベリー』、「ピザ」×「なまけもの」で『ピザハック』など、意表を突く組み合わせから短時間で発表につなげますが、これがよい準備運動になるのです。
さて、「ハーフベイクド」が終わり、場が温まってきたところで1分間ピッチへと進みます。参加者も多いからと言ってアイデアも多いとは限らないと思っていたのですが、アイデア数は31も!ピッチも熱を帯びてきます。

31のアイデアへの投票を経て、結果11のアイデアに絞られました、、、が!!!何が何でも自分のアイデアをカタチにしたい学生が自らチームメイトを募り、最終的に12のチームが結成されました。
チームが決まると、各テーブルに分かれて早速アイデアの具体化が始まりました。多様な参加者の様々な思いが飛び交ったDay1。ここからはチームリーダーを軸にチーム&ビジネスづくりが動き出します。
【Day 2:アイデアのブラッシュアップとコーチング】
2日目!クラウン製パン様の人気パンを朝食にスタートです!クラウン製パン様は、Startup Weekend 北九州の第一回目からスポンサーとして参加者の胃袋を強力に支えてくださっています。
ばんじゅうに敷き詰められたパンが飛ぶようになくなり、各チームのテーブルではパンを片手にビジネスづくりが進められていました。アイデアを深めるチームが多い中、午前中から街に出て実際に商品を販売するチームも!まさに「No Talk, All Action」を体現するチームの出現に、会場に残るチームにちょっとずつ焦りの空気が…。
いつしか外は本格的な雪が舞うお天気に。どうりで冷えるはずです。ジャッジの上條さんからホッカイロの差し入れをいただきました。上條さんありがとうございます!
さてさて、否応なしに時間は過ぎていき、そしてお腹は減ってくる。
ランチはgomaiwa様のボリューム満点のハンバーガー、塩パンとポテト。これはもう午後に頭も体もフル回転させるのに十分なエネルギーチャージになりました。
ファシリテーターの元木さんから、「食事は、チームリーダーを残してメンバーは別のチームのテーブルで食べてください」とアナウンスがありました。これは、他のチームの進捗状況も分かるし、各チームのビジネスプランを深堀りしたり相互にアドバイスし合えたりという、大変面白い時間になりました。
Day2の午後は、Startup Weekendの目玉、コーチングの時間です。
コーチは、実際に起業した経営者の方々や起業家を支援されている方々に行っていただき、現時点のビジネスプランをコーチに伝え、それに対するフィードバックを得ます。
▽コーチ(敬称略):
相浦 圭太(税理士法人TAパートナーズ 代表)
糸川 郁己(I.I.代表、Code for Kitakyushu顧問、(公財)北九州産業学術推進機構ロボット・DX推進センター マネージャー(非常勤))/NPO法人StartupWeekend認定ファシリテーター)
奥 大輔(株式会社ダイバーシティ 代表取締役)
陣脇 康平(株式会社konoki代表)
又江原 恭彦(株式会社ラック 新規事業開発部 部長)

まだふわふわしたアイデアをどう形にしていくか、各チームの真剣な投げかけに、コーチも真剣に受け止めます。
「そもそも、誰がどんなことに困っているの?」「アイデアを広げすぎてしまっているのでは?」「顧客の声をちゃんと聞いた?」あたたかくも厳しいアドバイスをいただきました。
このコーチングから、より実現可能なビジネスモデルへクリアになっていくチーム、ビジネスを見直すチーム、解散を選ぶチーム、大きく変化していきました。
さて、時間は無情に過ぎていき、夕食の時間です。
夕食は、九十九様のお弁当を、同チームではなく、別のチームの方々とお互いの進捗状況等をお話しながら食べました。同時に女子会も開かれていましたね😆
さあ、泣いても笑っても明日が発表。明日の15時にはプレゼン開始です。
【Day 3:最終プレゼンと結果発表】
さて、いよいよ最終日です。昨日に引き続き、フードスポンサーのクラウン製パン様のパンで朝食を摂りつつ、ラストスパートです。

プレゼンのテックチェックは14時にスタート予定。
15時の最終ピッチに向けて、ビジネスモデルを組み上げ、プレゼン資料を作り…自然と口数が減っていっているような…。そして、ぎりぎりまで準備や練習などの最終調整を行っています。途中、いろいろとあったかもしれないチームが、厳しい声や疲労を乗り越えてゴールに向けて一体となっている姿がStartup Weekendのたまらない緊張感が漂ってきます。
お昼は丸ふじ様の銀河鉄道スリーナイン弁当。

作者の松本零士先生の「時間は夢を裏切らない 夢もまた時間を裏切ってはならない」という言葉が表示されている弁当箱は、まさにこのSWにぴったりのお昼ご飯なのでした。
しっかりと食べて最終プレゼンに備えます。
そして13時半より、プレゼンする順番決めを行い、テックチェックの時間。その後は全員で発表するための会場作りを行い、いよいよ15時ピッチ開始です!
この3日間で考え抜いたアイディアを、各チーム工夫を凝らして発表します。
▽ジャッジ(敬称略):
岩崎 正明(株式会社ブラテック 代表取締役社長)
上條 由紀子(国立大学法人九州工業大学 社会実装本部 未来思考実証センター特任教授/教育連携本部 アントレプレナーシップ教育推進室 室長)
力武 知嗣(力武デザイン事務所 代表/九州大学 客員教授/北九州市立大学 マネジメント研究科 特任教授)

審査員の方々には、ビジネスモデルの完成度、マーケットの規模、実現可能性、チームの熱意など多角的な視点から評価を行っていただきました。
▽チーム:サービス ※発表順
・書道:書道を世界に(あおい、リュウ、まっつん)
・下剋上:SkillFit(ソゴウ、せいご、やまちゃん、ぽんちゃん)

・パチ依存撲滅委員会:システム開発受注に向けて・・・(和ちゃん、啓ちゃん、チーちゃん、ケンちゃん)

・未来の種を蒔こう!:未来の種を蒔こう!(みどり、Mami、ケイ、ひとみん)

・学NAVI -まなび-:学NAVI -まなび-(おく、そのだ、ゆりぼー、みほ、しんり)
・SOSTeacher(仮):Following school(みーちゃん、ユキヤ、クロちゃん、じるきー、しょーこ)
・国産コーヒー:和香(WAKO)(マサオ、ヨウイチロウ、今ちゃん、Tami、のぶ)
・カツオの親友(50年後):お誘いくん(た~く、DUNE、つもりん、マーシー、みほ、だい)
・Value Intern kitaQ:Value Intern kitaQ(ワタ、アキコ、ヨコヤマ、ジュンコ、キム)

・音楽:音楽プラットフォーム(ふみ、youichi、j.o、あすりん)

・DO TANU Ki:運動適性検査・スポーツ紹介を兼ねたリアルイベントの開催(フジもん、うちや、よしはる)

【結果発表】
第3位は『カツオの親友(50年後)』チーム! お誘いくん

第2位は『Value Intern kitaQ』チーム!

そして、優勝はDO TANU Ki チーム
運動適性検査・スポーツ紹介を兼ねたリアルイベントの開催!!

本サービスは、子供がどのスポーツに適性があるかを判断できる仕組みを提供し、保護者や指導者がより適切な選択を行えるよう支援するものです。ジャッジの方からは、 「ニーズが明確である」といった評価があり、特に 体力測定を活用したアプローチの新規性や市場の隙間を突いた点 が高く評価されました。
また、ビジネスモデルの構築が今後の課題とされつつも、 「ステップを踏んだ開発プロセスがしっかりしている」「世の中の課題を捉え、総合的に考えられている」 という点が強みとされました。最終的に、 「ビジネスモデルをさらに固め、次の展開を期待したい」 とのコメントが寄せられ、今後の発展が楽しみなプロジェクトとして注目を集めました。
3日間の締めくくりの懇親会!
酒家涼月様のオードブルを囲みながら、共に過ごした参加者やお世話になったスポンサー、コーチ、ジャッジの皆さんと、3日間を振り返り、お互いを称え合う和やかな時間が流れました。「思い切って参加して本当に良かった!」「今回の経験を活かして、さらにこのアイデアを発展させたい!」「次の開催が待ち遠しい、またぜひ参加したい!」「今度は運営側としてイベントに関わってみたい!」…そんな熱意あふれる声があちこちから聞こえ、会場全体が温かい一体感に包まれました。
それぞれが新たな一歩を踏み出すきっかけを得て、これからの挑戦へとつながっていく。そんな希望に満ちた締めくくりの時間となりました。
参加者たちは、この3日間で得た経験や学びを活かし、アイデアを現実のビジネスへと発展させるべく動き始めています。 今回生まれたプロジェクトの中には、今後実際に起業を目指すチームもあり、今後の展開が期待されます。
以上、第12回開催レポートでした。
最後に、Startup Weekend北九州は、これからも北九州地域の起業家精神を育む場として継続的に開催される予定です。今回の参加者はもちろん、新たな挑戦者たちが次回のイベントに集い、新しいビジネスが生まれることを期待しています。

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