2025 8/29,30,31に Startup Weekend 人吉球磨 vol.2 が開催されました!
会場は今回も、人吉市まち・ひと・しごと総合交流館(くまりば)内にあるコワーキングスペース “osoto Hitoyoshi”
令和2年7月豪雨で被災しながらも復旧復興を果たした球磨川のほとりにある素敵スポットです!

熊本県の県南に位置する人吉球磨地域で 2回目の”Startup Weekend 人吉球磨” の開催となり、今回は前回参加人数11人を超える13名にご参加いただきました。2回目の開催ということもあり、昨年手間取った会場のセッティングは順調にいったもののやっぱりバタバタしながらのスタートとなりました。
参加者はSW初参加の方ばかりでしたが、皆さん同じ想いを持って集まった同士、緊張の面持ちながらも美味しいピザ(ハーティサンクス)とビールを片手に交流をされていました!

◆概要◆
< 日時 >
2025 8/29,30,31
< 会場>
人吉市まち・ひと・しごと総合交流館(くまりば)内 コワーキングスペース “osoto Hitoyoshi”
< 参加人数 >
13名(社会人10名、学生3名)
< スポンサー >
《 日本全国・通年スポンサー 》
弥生株式会社 様
G’s ACADEMY 様
《 ブロンズスポンサー》
株式会社 熊本銀行 様
一般財団法人たらぎまちづくり推進機構 様
株式会社 スマートスタッフ 様
人吉・球磨しごと創生連絡協議会 様
《 後援サポーター 》
くま川鉄道株式会社 様
球磨川くだり株式会社 様
< ファシリテーター >
特定非営利活動法人StartupWeekend認定ファシリテーター:金川 俊介
< オーガナイザー >
特定非営利活動法人StartupWeekendリードオーガナイザー:瀧森 道太
特定非営利活動法人StartupWeekendオーガナイザー:渡邊 景
熊本大学研究開発戦略本部ベンチャー推進部門 特任助教:猪俣 雄也
ReHug株式会社代表取締役 勇者(公認会計士Lv.23 税理士Lv.6+2=8):本永(岡)敬三
株式会社 Vizers 代表取締役:安田 亮治
◆ Day1 ◆
今回のファシリテーターは、人吉球磨で唯一のStartupWeekend認定ファシリテーター 金川 俊介 氏。

まず最初のファシリテーションは、アイスブレイク “ハーフベイクド” 。2つのお題から新たなアイデアの生み出す感覚をつかみます!
頭の体操が終わったらDay1のメインイベント、1分ピッチとチーム作りへ。
珠玉のアイデア14個が並びました!
投票を経て、今回は4チームが出来上がりました!
◆ Day2 ◆
集合時間の前には参加者が全員揃い、各チーム新しい価値を生み出すプランについてのディスカッションが始まっていました!
中には、デッキに出てラジオ体操からスタートするチームも!!

時間になりファシリテーションがスタート!!!
そして、2日目から参加する新たな仲間へ向けた、勧誘ピッチが始まりました。
新たな仲間を迎えたのは、メンバーが全員学生の チーム『Connectant』でした!
Day2のお昼ご飯は レストラン正鈴(せいりん)のお弁当!
ボリューム満点で参加者からは驚きと同時に自然と笑みがこぼれます!
この週末、実はStartupWeekendが日本で5会場同時開催中でした。
そこでお昼の時間に各会場をオンラインでつなぐことに!
はじめは、ファシリテーターやオーガナイザーが各会場と会話をつなぎ交流していたところ、SW人吉球磨のあるチームが他の会場へ向けて声をかけます。
『(アイドル)オタクの方いらっしゃいませんかーーーー??』
なんとオンラインの環境を活用し、市場調査を始めたのでした!ルールがないのがルールのStartupWeekend !
参加者の発想に度肝を抜かれた瞬間でした。
各会場の皆さん、ご協力ありがとうございました。
午後からはコーチングタイム!今回は以下の3名の方にコーチを引き受けていただきました!
田島 大地 氏
有限責任監査法人トーマツ マネージャー
松尾 彰文 氏
肥銀キャピタル株式会社
IKU 氏
おかしのいえ 代表
すでにアイデアが形となっているチームもあれば、そうでないチームもあり、先輩方からの暖かくも厳しいコーチングに、参加者はSWの洗礼を受けました。
コーチング終了後の総評では
・ピッチでは、限られた時間の中で、聞き手の立場に立って分かりやすく、魅力的に伝えるためのストーリー構成や時間管理が不可欠だというアドバイス
・自分たちの経験談だけでなく、様々な人、特に「将来のユーザー」の声を聞き、彼らが本当に何を求めているかを理解することが最も重要だということ
・参加者たち多様な発想に触れることができ、自身も非常に勉強になったとの感謝の言葉
をいただきました。
◆ Day3 ◆
いよいよ3日目!最終日を迎えました!
各チーム朝から最終の確認をおこない大詰めを迎えています。
2日目の終わりにアイデアがまとまらず、会場クローズ後ファミレスにいったチームもあったようです。
時間はあっという間に過ぎ、3日目のお昼ご飯が到着!
追い込み中の皆さんには軽めにエベレストキッチンのナンカレー!!
お腹も満たされほっと一息つけたようでした。

昼食後には、SWHK-Tシャツをみんな着用し、テックチェックと会場セッティングが整い、最終日感に包まれました!
そしていよいよ運命の最終ピッチへ!最終ピッチは、1チーム発表時間5分、ジャッジからのQ&Aが3分。時間が過ぎれば即終了という厳しいルールです。昨日のコーチングの中でもあったように、与えられた時間の中で如何に的確に内容を伝えられるか。これもアントレプレナーに必要なスキルです!
今回、ジャッジを快諾いただいたのは以下の3名の方々です!
田畑 奈津 氏
球磨川アーティザンズ 代表社員
柴田 修孝 氏
熊本銀行人吉支店 副支店長
赤池 麻実 氏
熊本大学大学院先端科学研究部 育成助教
全4チームのピッチのトップバッターは「Jaiyo」
チームメンバー全員が人吉球磨に地域おこし協力隊として移住してきた方々です。地域の方々と地域のおこし協力隊を繋ぐ中間支援組織「Jaiyo(じゃいよ)」を設け、個人の力では解決が難しかった地域の方々の困り事と協力隊員各々のスキルをマッチングさせる「GAMADAS(がまだす)」というサービスを提供するというものでした。地域課題を解決すると同時に、協力隊員の活動実績作りや任期後の生業創出、定住を支援するビジネスプランです。
※じゃいよ・・・球磨弁で共感を表す際の方言。それな!の意。
※がまだす・・・球磨弁で 頑張る・気合いを入れる の意。

2チーム目は「Connectant」
チームメンバーがほぼ学生という平均年齢が一番若いチームです。集客に悩む飲食店に対し、イベントやマルシェへの出店を総合的に支援するサービスで、初めての顧客が来店しにくいという課題を解決するため、キッチンカー等の備品提供から商品開発、ブランディングまでを一括サポートし、知名度向上と新たな顧客との接点を創出するサービスでした。

3チーム目は、「DISCOVER」
推し活における「複数の推しの情報収集が大変「」「同じ趣味の仲間(推し友)が見つからない」という2つの課題を解決するサービスで、複数の推しのスケジュールを一元管理できるカレンダー機能で情報収集を効率化。さらに、イベント情報に基づいたマッチング機能で、同じ趣味を持つファン同士が簡単に出会える機会を提供し、推し活の輪を広げる「推しカル」というサービスを提供するというものでした。

4チーム目は、「水と謎」
人吉球磨の豊富な「水」資源を活用し、都会でストレスを抱える人々へ「癒し体験」を提供するビジネスモデルで、科学的根拠のある水の癒し効果や、日本で唯一の「謎の地下遺構」といった知られざる魅力を組み合わせた2泊3日のリトリートを企画。単なる休暇ではなく、心身が「蘇る」ような深い体験を提供し、人吉を「癒しの聖地」として発信するという内容でした。

厳正なる審査の結果、
優勝は・・・チーム「水と謎」!!
優勝チームにはジャッジ直筆のチーム名が書き記された賞状が授与されました!

今回の審査のポイントとしては、起業に必要な、自分の持っている知見やノウハウ・経験を元に、この地域の特性を活かし「絶対に売れる」と思えるアイデアを形にしていたこと、初期投資が少なく、スタートが非常にやりやすい点が評価されました。また、行政や地域のビジネス界との連携がうまくいけば、さらに実現可能性が高まると思うので今回のアイデアを、ぜひ今後も続けていただきたいと締めくくられました。
また、現役の銀行員であられるジャッジの柴田さんから、
・熱量を持ってアイデアを語ること。銀行としても熱意が伝われば応援したくなる!
・事業計画書と準備金の確保。収支や固定費の検証、返済計画が明確でないと融資は難しい。準備金は、起業前に1年~10年かけて貯めておくことが望ましい。
という、アドバイスがあり、また、
優勝チーム「水と謎」は、初期投資が少なく現実的に事業化しやすいという点で高く評価されましたが、今後、追加投資が必要になった場合も、事業実績があれば融資を受けやすくなります。起業に挑む皆さんは、情熱と同時に現実的な計画性と資金計画を持つことが、成功へのカギとなります。
と、例を示して伝えてくださいました。
無事に最終ピッチを終えた後は、3日間の雄姿を讃えての懇親会!ジャッジやスポンサーの方々、ファシリテーターや緊張も解けた参加者、オーガナイザーも混じってのあっという間の楽しい時間でした!
◆ おわりに ◆
前回より参加者も増え、少しだけ大きくなった SWHKvol.2 。
新しい仲間が集まり、ここから始まる未来への可能性を垣間見たような気がします!
しかし、まだまだ始まったばかりのStartupWeekend人吉球磨。もっと地元の人たちにも興味を持ってもらいたいし、運営も仲間を増やして、継続的に活動を広げていく必要があります。
だからこそ、この挑戦をここで終わらせるわけにはいきません!楽しんで、学んで、失敗して、また挑戦する!
その積み重ねが、人吉球磨にスタートアップ旋風を起こすと信じています!
SWHK vol.3 の開催、アントレプレナーコミュニティ創生に向けて、次なる一歩を踏み出していきます!
SWHK vol.2 開催にあたり、参加者をはじめ、ご協力いただきました関係各位に改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!
以上!
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