2024年8月16日から、1年半ぶりとなるStartup Weekend彦根を開催しました。お盆休みの時期にも関わらず多数の参加者が集まった熱気溢れる様子をお伝えします!

■概要
日時:2024年8月16日(金)〜8月18日(日)
会場:滋賀大学彦根キャンパス講堂
参加人数:32名(高校生6名、大学生・大学院生20名、社会人6名)
ファシリテーター:山下悠
オーガナイザー:中村亮太(リード)、山口陽子、宮川草平、森野優斗、三上愛海、田中海月、服部雅大

DAY 1

前回は1日目と3日目夕方のみ利用した滋賀大学彦根キャンパスの講堂ですが、今回は3日間とも講堂を利用させていただきました。映画のロケ地にもなったことのある迫力ある講堂は、参加者の方々の興奮と緊張を何倍にも増幅させたことでしょう。

18:15 懇親会

懇親会は恒例のピザを食べながらの立食パーティ!!夏休み期間であるため高校生の参加者が多く、10代から60代まで幅広い年齢層の方々にご参加していただきました。これから始まる54時間で何をするのか分からないドキドキとワクワクに包まれている時間でした。

参加者の皆さんは同じ柄のTシャツを身に付けています。滋賀県内で開催されるStartup Weekendとしては初めて、イベントTシャツを作成しました!スポンサーとしてご支援いただいた株式会社ジョーニシ様、NOWON様、本当にありがとうございます!田中海月さんがデザインしたロゴを、NOWON様のご協力のもとオーガナイザーが手分けしてシルクスクリーンで刷りました。
そして、日本で古来より親しまれてきた染色技法を用いてTシャツを染めていただきました。参加者は「柿渋染め」のTシャツを、オーガナイザー・コーチ・ジャッジ・スポンサーは「暮染め」のTシャツを。「暮染め」は柿渋染めをしたものに鉄分を含む水でさらに処理を行うことで黒く変化させる技術です。参加者がStartup Weekendが終わった後もアクションを続けていくことで、オーガナイザーのみならずコーチやジャッジ、はたまたスポンサーとしてStartup Weekendに関わることができるという意味を込めさせていただきました。

19:00 ファシリテーション

前回に引き続き、彦根でファシリテーターを務めるのは「ましたん」こと山下悠氏。今もなお参加者として新しいビジネスを作るのが大好きなStartup weekend狂人であるましたんのファシリテーションはさすがでした!

19:30 ハーフベイクド

Startup Weekendのアイスブレイクとしてお馴染みの「ハーフベイクド」を行います!これは関係のない2つのキーワードを組み合わせて即興で新しいビジネスのアイデアを作るというワークショップです。「酒蔵」「琵琶湖」「パン」「ゴミ」「なまはげ」「アップルパイ」「メガネ」など様々なキーワードを奪い合って(?)、即席チームで話し合いながら、ビジネスアイデアと会社のロゴを作りました。


20:30 1分ピッチ・チームビルディング

1日目のメインイベントの時間がやってきました。自分が持ってきたビジネスのアイデアや、解決したい課題を1分間で発表するものです。想定していたよりもたくさんの参加者にピッチしていただきました。社会課題だけでなく自分が抱えている悩みを起点に様々なアイデアが披露されていきます。


その後、投票を経て8つのチームが誕生しましたが、自分のアイデアに強い思いを持った参加者が多く、チームビルディングは最後まで難航しました。

DAY 2

昨日結成したチームで、ビジネスモデル・キャンバスを用いて課題の整理を行うチームや、ヒアリングのため会場の外に出ていくチーム、Webアンケートを作成してSNSで広めるチーム、簡単なプロトタイプを作成するチームなど、動きは様々。


昼食のサンドイッチを楽しんでいるチームが多い一方で、食事中に議論が始まってしまい食事会場を出られないチームも。そんな中、3日間通じて参加者に好評だったのはインスタントの味噌汁でした。


14:00 コーチング・セッション

2日目のメインイベントは「コーチング・セッション」。起業や新規事業の立ち上げを経験した方や起業を支援した方がコーチとなって、チームが創り上げようとしているビジネスのアイデアに鋭い指摘を投げてもらう時間です。今回は4名の方にコーチとしてご支援いただきました。

▽コーチ(写真左から順に)
奥田 在弘様(株式会社HEJ 取締役)
熊谷 理美様(わけわけDeli 代表/中小企業診断士)
佐々木 亜留様(Highphen Pte.Ltd. 代表/DMTP CEO)
中井 健太様(合同会社andstep 代表/ittekiユースワーカーリーダー)


コーチング・セッションが終わると、参加者は悩みの時間に入ります。このビジネスに顧客はいるのだろうか?どうやればビジネスとして成立するのだろうか?ピボットした方が良いのだろうか?方向性が違うのならチームを離脱して新たなチームを作った方が良いのだろうか?
「福のや」様の唐揚げ弁当を食べて頭と体が元気になってしまったせいなのか、会場の終了時間である22時を過ぎてもアクションを続け、プロトタイプを作成したり、最終プレゼン用のスライド資料の構成を考えるチームがいっぱいありました。オーガナイザーは深夜4時でリタイアしました。

DAY 3

ついにStartup Weekend彦根も最終日がやってきました。

まだ誰も来ていない会場で、6月下旬に開催された「第4回Startup Weekend秋田」に参加して3日間をともに戦った3名の記念撮影が行われていました。秋田では3人全員が参加者でしたが、彦根ではファシリテーター、リードオーガナイザー、参加者と役割が異なります。県境を越えて深いつながりが生まれるStartup Weekendのコミュニティはやはり素敵です!今回彦根に集まった参加者の中にも、新たなつながりの芽が出ていると良いなあと感じます。

スライド資料の作成とヒアリングを分担するチームがある一方で、2日目に新たにできたチームはたまたま訪れたゲストやオーガナイザーにヒアリングを行ったり、デザインが得意な友人を会場に連れてきてチームに加わってもらうなど、「ルールがないのがルール」の原則にしたがって、どのチームもアクションを続けます。自分たちのサービスの成果物をファシリテーターのましたんに提供し、対価として2000円を受け取ったチームもありました。ナイスアクション!


昼食は長浜で間借り料理店をされている「ばるしーと」様のお弁当。スペイン料理とメキシコ料理が味わうことができ、参加者はリラックスできたようです。


メイン会場である講堂ホールの配置替えのため、最終プレゼンの2時間前に参加者は場所を移動しました。寝不足で机に突っ伏して寝ている参加者もちらほらおりましたが、残り1時間を切るとプレゼン練習をするチームがいっぱい。それぞれのチームが本気で自分たちのアイデアと向き合っていました。


17:00 最終プレゼン

1日目には8チームで始まったStartup Weekend彦根でしたが、最終プレゼンに臨むのはなんと10チーム。54時間練り上げてきた自分たちのビジネスと熱い思いをぶつけます!起業家として活躍する4名をお招きし、①Validation(検証)、②Execution and Design(実践&デザイン)、③Business Model(ビジネスモデル)の観点から、10チームのビジネスを審査していただきました。

▽ジャッジ(写真右から順に)
中須 俊治様(株式会社AFURIKA DOGS 代表取締役)
松崎 悦子様(株式会社EGS 代表取締役)
伴 政憲様(一級建築士事務所とも建築工房 代表)
北川 渉様(NPO法人TSC 理事)

どのチームも、与えられた5分という短い時間で伝えたいことを的確に伝えることができるように、工夫をこらしていました。


自分たちのプレゼンが終わっていたら安心、プレゼンを控えていれば緊張するのが常ですが、どの参加者も同じ54時間を過ごした別チームの発表にワクワクしていたと思います。今回は10チームの発表ということで非常に長時間となりましたが、全てのチームに対して熱く厳しい質問を投げかけ続けてくださったジャッジの皆様には、感謝申し上げます。


19:45 スポンサースピーチ

Startup Weekend彦根にスポンサーとしてご協賛いただいた、株式会社ジョーニシ様より中野裕介様、NOWON様より水谷真也様に参加者に向けたスピーチをしていただきました。


20:00 結果発表

いよいよ、最終プレゼンの結果発表の時間です。参加者から緊張感が伝わってきましたが、ドラムロールの代わりにみんなで膝を叩くと笑顔がこぼれてきました。

ジョーニシ賞は…. Sake Up!
地元の酒蔵を守りたいという強い思いをアイデアに込めました!お酒好きには最高のアイデアです!

第3位は…. 逆境視!
チームビルディングは最後まで苦労しましたが、不登校×起業の掛け算で、フリースクールに実際に足を運んでのヒアリング調査に裏打ちされた、実感あるアイデアに納得感と面白さがありました!

第2位は…. まつげ!
変形可能な太陽光パネルの技術に目をつけ、農地のスキマで発電し、農家への電源供給サービスを提案!着眼点が面白く、多くの人の興味を惹きました!

優勝は…. チーム解呪〜!!
「自分、臭いかも…」の負のループを断ち切る面白いビジネスと発表で、聴衆の心を鷲掴み!!おめでとうございます!!

結果発表が終われば、全体で記念撮影を行います。すっかり緊張も解けた様子の参加者たち。3日間「本気」でビジネスに取り組んだ疲れを忘れ、ビジネスを作る楽しみとかけがえの無さを感じた笑顔が広がりました。懇親会では、ジャッジの方に積極的にアタックし、新たなつながりや次のアクションにつながる情報を得た参加者もいました!

3日間のイベントはこれで終わり。ここからは起業に向けて歩んでいってください!

【ご協賛】
株式会社ジョーニシ 様
NOWON 様
弥生株式会社 様
G’s ACADEMY 様

【ご協力】
滋賀大学 様
近江テック・アカデミー株式会社 様

【応援チケット購入】
宮川 草平様

【イベントページ】
Doorkeeper

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter