2025年12月19日から12月21日の3日間、第6回目となるStartupWeekend周南を開催いたしました。山口県周南市・周南地域での”No Talk All Action”。熱量高い、刺激的な週末3日間の様子をお伝えします。

■概要

日時:2025/12/19(金)~21(日)

会場:Shunan Innovators Hub Aratana(山口県周南市銀座1-12 徳山セマディオビル5F)

実参加人数:30名(初参加率: 60%)

(以下、敬称略)

▽ファシリテーター:マツモト サトシ

▽オーガナイザー:吉本 龍太郎、棟近 真也、今井 優汰、笹永 真由、半間 諒、京面 裕也(リード)

▽スポンサー(五十音順にて掲載):鋼鈑工業株式会社様、公立大学法人 周南公立大学様、ジェラテリア クラキチ様、高山石油ガス株式会社様、株式会社トクヤマ様、山田石油チェーン様、株式会社中特ホールディングス様

▽会場スポンサー:Shunan Innovators Hub Aratana


【Day1】

昨年2024のSW周南#5に引き続き、今回も多様な世代・バックグラウンドの参加者の方々が集まりました!小学生の参加者、地元の大学生、大学生起業家、中国地方を中心にご活躍されるITエンジニアや、大手メーカーや大手サービス業の新規事業部のメンバーなどなど・・・。山口・周南をはじめ、広島・福岡・島根・岡山・千葉・東京・北海道など、年末で多忙にも関わらず別の地域から参加された方々もいらっしゃいました。

会場は、Shunan Innovators Hub Aratana 様です。

2024年3月に開業。今年で1周年を迎えました。JR徳山駅から徒歩約2分ほどでアクセスできるコワーキングスペースです。徳山周辺に出張される方々などを対象としており、また、周南地域(周南市・下松市・光市)から起業家・イノベーターを輩出することも目的の1つです。

Aratanaのファウンダーは、オーガナイザーを務める吉本さんをはじめ、山口県出身で県内外でご活躍されている2名の方々です。

SW周南は今回も様々なドラマが起こりました。
参加者のみなさんが受付を終えると、目の前にはピザがズラリと並んでいます。ただ、緊張をされているのかなかなか手を出されず…。運営側がアナウンスしながら、ピザを食べつつ打ち解け合う様子が見られました。

今回、SW参加が初めてという方や久しぶりという方が多いこともあり、ファシリテーションでどのような流れで進んでいくかを確認したり、親しい参加者・経験者からどう進めていくかを聞いたりされる方もいらっしゃいました。

ピザを食べ終わり、ファシリテーションが終わると、アイスブレイク開始。
ファシリテーターのマツモトさんが、過去の例やジョークを交えながら、オーガナイザーの半間さんに例を出してもらいつつ、参加者の皆さんと打ち解け合う様子が見られました。

HALF BAKED

そして、SW全国の恒例の”HALF BAKED”(*1)が始まります。

*1 2つの全く関係ないキーワードの組み合わせから、新しいビジネスモデルを考え、1分間で発表を行うこと。

みなさん初めての経験で戸惑いながらも、新しいアイデアを生み出していく方法を体験したり、お互いの仲を深めるきっかけを作っていただいたりしました。

1分間ピッチ

休憩をしながらアイデアを書き出す時間をはさんで、ドキドキの1分間ピッチが開始です!

共感できるアイデア、面白い視点のアイデア・・・今回も様々なアイデアをピッチいただきました。参加者みなさんが発表することで、この緊張感を味わっていただき、新鮮で貴重な経験をつめたのではないかと思います。

そして、それぞれのピッチ内容の中でとくに共感したものに投票をします。みなさん真剣に考えながら、また、発表者の意見を聴きながら…色々な考えをめぐらせながら投票されていきます。

今回は合計5チームが誕生!!
それぞれが課題感やその課題を実際に体験した経験を持っていたり、前もって(アイデアベースとして)考えてきた内容でチームを結成したりと、今回も楽しみな内容になりそうです。

チームについて

Team1 キャリーケース

Team2 カジカジ

Team3 Give&Take

Team4 BTOC

Team5 ちーむのーち

前回2024年と同様、初日にも関わらず夜中の11:30近くまで残って作業をするチームもいました。早速ヒアリングの前準備やアンケートの作成をするチーム、さらにはもう電話である程度の前準備を行うチームなども見られました。今回も熱量の高さが伺えます。チーム結成後にも参加いただく方が続々と会場に。最終的に初日は30名規模にまでなりました。
レポートを書いている筆者も、運営関連のタスクで3時くらいまで起きていたことはいい思い出です(笑)

【Day2】

2日目は少し雨が気になるところでしたが、そんな天気も気にならないくらいに熱量の高いメンバーが8時開場の会場に集まります。

開場時点で2チームほどのメンバーが集まりタスク実行をしていたり、徳山駅周辺でツリー祭りが行われることから、会場を飛び出て駅・会場周辺でインタビュー、アンケートに向かうチームがいました。昨年と同じく、一時的に、会場は5名程度となるという事態が発生しました(笑)

これは「インタビュー調査」などで顧客の声を聞くことがいかに重要かをお伝えしたためです。紹介スライド内であった、「政府の統計データよりも、いち顧客の意見を聞くこと」など、顧客となり得る対象へのインタビュー調査やアンケート調査を行い、そこから分かった傾向や気づきがどれほど重要かをファシリテーションいただきました。また、SWではよく使われる課題解決の手法であるデザイン思考という考え方に則った方法では、まず課題を持つと想定される顧客や現場に張り付いて課題を見つけにいくためにインタビュー調査等の定性調査等を行います。その実践をみなさんに促し、会場ではなく外で起きている課題を見つけに行っていただきました。

顧客が本当に課題を持っているかどうかの調査やそもそも顧客がいるかどうかについての探索を行い、午後からのコーチングに向けて様々なデータや意見を準備しました。

そのような外での調査が終わるとみなさんお待ちかねのランチタイムです!

ランチタイムでは、別チームで話し合いながら親交を深めます。その後、コーチングタイムが始まります。みなさんで順番を決めていきました。

コーチングセッション

コーチングの時間開始です。

コーチにはご自身で①起業経験、②新規事業の立ち上げ経験、③新規事業への投資経験のいずれかの経験者で、山口県や周南地域にゆかりのある方や、オーガナイザーメンバーの親交がある方を招集しました。ご自身のご経験やチームの状況を考慮していただきながらコーチングいただきました。(筆者の個人的な意見ですが、おそらく全国で初めて、コーチの皆さんが女性の回だったかもしれません)

コーチ(敬称略):

赤木 真由(周南公立大学 経済経営学部 地域イノベーションセンター長/ Tsukuru to Ugoku Design(株)代表取締役)

片桐 萌絵(とらでぃっしゅ株式会社 代表取締役/広島大学総合科学部総合科学科在学中)

水田 千惠 (Code for Yamaguchi)

コーチング後は、ほとんどのチームの検証してきたアイデアや調査してきた内容やデータを根本から見直すこととなります..,。(実は、全世界・全国共通でこうなってしまいます…。)時には分裂してしまうチームもあります…実際のスタートアップの現場でも、分裂や引き抜きなどが発生してしまう現状があります。そのような状況を擬似的に体験するようになります。

そのような状況の中、約24時間後には発表とジャッジが差し迫っているため、〆切にも間に合わせないといけません。そんな中でも、やらなければならないことは「発表まで顧客に対して仮説検証&準備してしっかりアウトプットする」ことです。参加者のみなさんのモチベーションと熱量、やる気はどんどん上がっていきます。

コーチングの内容を参考にしながら、インタビュー調査などを再度行います。

「①(顧客のもっている)課題は何か」、「②(課題をもつ)顧客は誰か」、「③解決策によって(顧客に)提供できる価値は何か」。

この内容を明確にするために調査を続けます。中には、検証を通じて集めたデータや気づきを起点に、当初のテーマからピボット(テーマや顧客設定等を変更すること)するチームも現れました。

2日目から参加するメンバー(なんと広島県から!)も来ていただき、合流して仲を深めてどんどん入り込んでいただきました。

そのような緊張した環境&がんばるみなさんを支えたのが、おいしい夕ごはんでした!

また、商店街と駅周辺でドローンショーや花火、露天も広がっていたため、息抜きで遊びに行かれた方も多かったです。

2日目も、最大で夜12時まで作業をするチームがあり、とても白熱していました。筆者も、もちろん最後まで会場に残って、みなさんのアイデア実現のために頑張ってました!🔥(この日も3時まで運営のお仕事を頑張りました笑)

【Day3】

3日目も少々の雨が降っており、まだ眠さが残る中、最終プレゼンに向けた追い込みの時間が始まります。皆さんが時間に追われる中、表彰の要件である、①検証、②実行とデザイン、③ビジネスモデルの3要素の明確化を進めていきます。

中には、2日目の夕方あたりにアイデアや内容を変更して、3日目の朝に方向性とアイデアを変更して顧客へ仮説検証したチームもありました。

そんな時間に追われている皆さんに向けて、おいしいランチが提供されました!

テックチェック(発表者のPCがモニターと接続できるかどうか、プレゼン資料がちゃんと機能するかどうかの確認作業)や、会場のレイアウト整理が始まります。

みなさん継続して作業をされていましたが、遂に締め切りがやってきました。

いよいよ、最終ピッチの開幕です。

最終ピッチ

ジャッジ(敬称略):

石元 玲 (株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ 取締役 投資部長)

佐藤 弘人(通称:Boss)(株式会社サッポロビール 経営企画部 マネージャー/株式会社千葉大学コネクト 取締役など)

村重 理是(山口放送株式会社(KRY)常務取締役 メディアビジネス局長)

どのチームも自分たちの検証結果と3日間を駆け抜けてきた実績とその熱量から、堂々とピッチを行いました。

審査員特別賞 キャリーケース

今回設けられた「審査員特別賞」は「キャリーケース」。旅行/出張先で荷物をすぐに預けたい!という願いを叶えるビジネスアイデアです。

もっと時間があって、検証を進めていけばよりよいアイデアになるのではないかというポテンシャルに対して評価を受けました。おめでとうございます!!

第2位 ちーむのーち

地元メーカーさん、大学生と大学生起業家チームのメンバーが2位を受賞。農業にまつわる話題であり、顧客が明確かつ当事者である点や、課題が明確になっていたことが評価されました!おめでとうございます〜!!

第1位 カジカジ

お見事1位は家事や夫婦間の悩み事に関するテーマのチーム。課題の視点(共感できる内容)、MVPを制作されていたこと、今後のマーケットの拡張可能性が受賞の要因です。本当におめでとうございます🎉

皆さんが当事者である課題であればあるほど、そして、その課題に関する深掘りと顧客検証ができていればいるほど、顧客が見つけやすくなりやること(プロトタイプ作成など)が明瞭になります。

【懇親会】

結果発表が終わり、みなさんお待ちかねの懇親会が始まります。周南公立大学の起業部(合同会社Ring‘s)様や、ジェラテリアクラキチ様、下関市豊北にある「ほくほく」様、地元のnodoka様から提供していただいた、美味しい食事とともにこの3日間を過ごした皆さんでお互いを讃え合いました。

また、3日間のアクション/仮説検証/プロトタイピングを通じて得た気づきや学び、お互いの次のアクションの計画を分かち合う時間となりました。

中には早速動き出そう!という参加者もいました!(別地域でSWオーガナイザーをやりたいという方にお声がけいただきました🥳)

今回のSW周南#6を通じて、周南地域周辺でのスタートアップコミュニティの醸成や、県内外の方々の交流の促進、刺激的な体験を提供することに資することができたのではないかと考えております。

また、小学生から管理職・経営層の社会人まで、幅広い方々が協力して1つのプロジェクトを進めていく姿に、感動を覚えました。


最後に

参加者のみなさまをはじめ、スポンサー、ジャッジ、コーチ、オーガナイザーの皆様など、関係者の皆様には大変お世話になりました。

引き続き、StartupWeekend周南コミュニティならびに、各地のStartup Weekendコミュニティをよろしくお願いいたします。

■イベントページ

https://swshunan2025.peatix.com/view

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