長岡花火が長岡の空に打ちあがり、長岡での熱気が冷めやらぬ中、第2回目となるStartupWeekend長岡が開催!
2023年7月22日にNEWオープンした「米百俵プレイス ミライエ長岡 NaDeC BASE」にて、アイデアをカタチにする熱い起業家たちと過ごした54時間をレポートします。
ページ:https://swnagaoka.doorkeeper.jp/events/153350
■概要
日時:2023/8/18(金)~20(日)
会場:ミライエ長岡NaDeC BASE(〒940-0062 新潟県長岡市大手通2丁目3番地10 5F)
参加人数:約25名
(以下、敬称略・順不同)
▽ファシリテーター:中本 卓利
▽オーガナイザー:辻 貴美花(リード)、井塚 杏奈、山本 寛、金澤 智、渡邊 眞雪、佐々木 優那、青柳 和奏、菊池泉、穂積 将輝
▽リードスポンサー:株式会社ウィルウェイ
▽スポンサー:一般社団法人交通都市型まちづくり研究所
▽後援:長岡市
【Day1】
現代版「国漢学校・互尊文庫」として、次世代を担う若者や起業家など、幅広い世代が集い、交流する場、時代の変化に対応した新しい学びやチャレンジに出会える場として「米百俵プレイス ミライエ長岡」はオープンしました。当施設内の起業家育成の核となる場所「NaDeC BASE(ナデックベース)」にて未来の起業家たちがスタートダッシュを始めます。長岡の強みといえば、やっぱり「若さ」!!!今回も多くの高専生・大学生が集まりました。もちろん社会人も参加しており、遠方から遥々このSW長岡に参加するために来岡した参加者も…!北海道や静岡、福島など日本各地から参加者から集まって幅広く交流できるのも長岡ならではです。
リードオーガナイザー、オーガナイザー、ファシリテーターの挨拶が始まりStartup Weekend長岡開幕!
まずはアイスブレイクとしてHALF BAKEDゲーム(2つの全く関係ないキーワードの組み合わせから、新しいビジネスモデルを考えて、1分間のピッチを行うもの)を行い、頭の体操をスタートしました。
そして、いよいよ本日まで温めてきたアイデア発表。なんと今回は全員1分間ピッチ!熱量が高まってきました!!
そして投票の結果、最終的に5チームが誕生。さあ、感情が揺さぶられる週末の幕開けです!
【Day2】
2日目もミライエ長岡NaDeC BASEからスタート。朝から各々自由に時間を使いながら早々にお昼ご飯に。ここで裏話をすると運営で手違いがあり、2日目のお昼ご飯の発注日をミスしていたことを1時間前に気づき…(笑)急遽、長岡の老舗「フクセンドー」さんでパンを買い占めました。フクセンドーさん、ありがとうございました!!!!!
そして、ここから一つのドラマが始まります。Startup Weekendに魅力を感じてこれまでSWに10回目の参加となる、北海道出身のミギーが2日目からの参戦。昨日できた日本チームの中にジョインしたものの、リーダーと意見の相違がありそのチームを乗っ取ることに(笑)ルールがないことがルール。新しくチームが一つ誕生しました。アイデアはこれからです…!
そして、コーチングの時間が始まります。コーチングは、長岡に関わりのある方を中心に起業をされている方や事業立ち上げ支援を手掛けている方など幅広い方行っていただきました。
▽コーチ(敬称略、左から)
漆畑 慶将(株式会社OK Junction 代表取締役)
西浦 明子(軒先株式会社 代表取締役)
瀧澤 但(株式会社タキサン 代表取締役)
藤田 さやか(楽天グループ株式会社 地域創生事業 エバンジェリストグループ)
大島 健(有限会社大島鉄工所 専務取締役)
コーチからは「若い力のエネルギーがすごい!」と太鼓判をいただきつつ、もっとアイデアを俯瞰してみることやビジネスとしてどう組み立てていくことが大切なのかコーチングいただきました。
コーチングが終了し、アイデアが白紙になるチームも。気分転換に長岡の街中に繰り出したり、ストリートピアノを弾いてみたり、バケツプリンを作り出す人も。カオスな空間になってきました。さて・・・発表までは24時間後。アイデアをカタチにできるのでしょうか…?
【Day3】
3日目はアオーレ長岡からスタート。最終発表は去年と同じ施設アオーレ長岡で行います。朝には、昨日コーチとしてお力添えいただいた大島さんからケーキの差し入れが。朝から糖分摂取により参加者の気合も最高潮に!
さて、2日目のお昼ごろ誕生した新チームですが、朝の時点ではまだ議論中。午前11時にアイデアが固まってきたようです。どんなアイデア発表になるのか楽しみです。
ラストスパートでビジネスモデルの検証やプレゼン資料の作成、発表準備を進めていきます。徐々に緊張感が高まっていき、参加者の顔つきも変わってきました。
そして、いよいよ発表の時間に。ジャッジは起業家や長岡で起業支援をしている方、そしてシリアルアントレプレナーの方に務めていただきました。
▽ジャッジ(敬称略、左から)
長井 大(株式会社ナガイ 代表取締役)
高橋 秀明(事業創造キャピタル株式会社 代表取締役)
井辺 良祐(株式会社ウィルウェイ 代表取締役)
どのチームもアイデア発表するには相手に何を伝えなければいけないのか、そのポイントを十分に抑えながら堂々たる発表を終えました。
6チーム中、チーム結成当時のアイデアから変更となったのは3チーム。
①日本一周チーム→言い訳をアプリでシェアリングサービス
②おじチーム→長岡造形大学生のためのライドシェアサービス
③アイデアなしチーム→バターナイフに直接バターがついている商品開発
ジャッジから鋭い質問やお褒めの声をいただきつつ、全チーム発表を終えました。審査後は、いよいよ結果発表です!!!
★3位
自分が見たことも聞いたこともない世界の料理を食べてみたい!国内で登場するような日本風の海外料理じゃなくて、現地に行かなくちゃ食べれないような本格的なものを!そしてもしできることならそれを作った人たちと語り合ってみたい!そんな世界のご飯に対する情熱を実現するサービスの提案が成されました。ニーズはニッチではあったものの、顧客の存在証明が出来ていたこと、ビジネスモデルの発展性の二点を中心に評価されました。彼女たちは高校生の3人組。これからもっとビジネスを学んでいつか実現してほしいです!
★2位
3日目の朝11時にアイデアが完成したチーム!「ベストなスタートアップとは痒い所に手が届くようなプロダクトを作り上げるようなものだ」という言葉を体現したチームになりました。なんとなくの不便さを感じているポイントを見つけ出し、それを解決するための必要最小限のプロダクトを試作設計し、またそれを実際にお金を支払うであろう顧客に対して提示をすることでフィードバックを回収してビジネスの可能性まで掴むことができており、圧倒的短時間とは思えないほどの仮説検証力が高く評価されました。会場でパンを審査員に食べさせたのはこのチームが全国で初ではないでしょうか。
★1位
三日間、大工(職人)の課題解決からブレなかったチームです。大工さんの後継者が育たないという現状に対して何がボトルネックになっているのかをユーザーインタビューを繰り返すことで明らかにできていたこと。またその課題解決策の中で小さく始めることができるソリューションも設計されていたこと、加えソリューションが何故、後継者となる職人に利用されるのかも筋が通っていたこと、また後継者問題はこれから全国で噴出するものであり、スケールの可能性を示せたこと、等々多岐に亘って評価されました。実はこのアイデアを考案したリーダーが最終日に不在であったものの、その課題感を引き継いだメンバーで情熱的なピッチを完遂し見事優勝!おめでとうございます!
最後はアオーレ長岡の素敵な背景のもと記念写真!恒例の背負ったリードスポンサー様のロゴを見せてパシャリ。
最後までやり切った清々しい気持ちで交流会開始。ジャッジの方からのフィードバックもいただきつつ、54時間駆け抜けた仲間たちと楽しい時間を過ごします。高校生チームはおもむろにカードゲームを開始。後ろに見える赤ちゃんはリードオーガナイザー辻ちゃんの4ヶ月の娘です。彼女は、妊娠・出産を経てこのイベントを作り上げてきました。
長岡では毎年リーン・ローンチパット・プログラムやビジネスプランコンテストに向けたアクセラレーションプログラムなど様々な起業に向けたプログラムが走っています。そこで学んだ知識を活かして学生たちが、ここStartup Weekend長岡でも実力発揮してアイデアの質の底上げができている気がします。去年よりもレベルの高いアイデア発表が多かったと評価をいただいた今回。きっと毎年レベルアップしていくのだと思い楽しみです。
今回、プレイベントまでのオーガナイザーもいつつも総勢9名のオーガナイザーでこの場を作ってきました。
市内学生から県外の社会人まで、幅広いバックグラウンドをもつ人たちが集まり走り抜けてきました。
以上、Startup Weekend長岡vol.02の開催レポートでした!
また真夏の長岡で会いましょう!!!
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