Startup Weekend Matsumoto 2nd オーガナイザーチームです。
2025/7/4から7/6に長野県松本市で開催した『Startup Weekend Matsumoto 2nd』。
三日間の熱狂をレポートします!
イベント概要
- 日時:2025/7/4(金)・5(土)・6(日)
- 場所:長野県松本市
- 会場:サザンガクおよび松本市立博物館(最終日発表のみ)
- イベントページ:https://peatix.com/event/4398449
- コミュニティInstagram:https://www.instagram.com/startupweekend.matsumoto?igsh=MXN0dm55MmhxOGFrZA==
- 参加者人数:40名
- ファシリテーター:糸川郁己
- コーチ:神原沙耶・佐藤崇道・太田傑・草野エリ
- ジャッジ:赤沼留美子・勝亦達夫・細谷洋平
- リードオーガナイザー:阿部航大
- オーガナイザー:
井出和秀・上原和也・大口裕司・北沢裕人・須山造・長南雅也・手塚琉盛・中村トモノブ・藤田圭一・古谷ガブリエル勇ニ・南塚大・三宅ゆず・森澤瑶乙・安井奈緒子・山岡正樹
(以上、敬称略)
スポンサー
- シルバースポンサー
- 株式会社アルプスピアホーム
- 株式会社ユリーカ
- マーベルキャリアコンサルティング合同会社
- デジタルハリウッドSTUDIO松本
- ブロンズスポンサー
- 株式会社アスピア
- 株式会社松本マツダオート
- 株式会社YUMEMACHI
- 株式会社縁
- フードスポンサー
- 株式会社ATOMica
- 会場スポンサー
- 一般財団法人ものづくり産業支援センター
- 日本全国・通年スポンサー
- 弥生株式会社
- G’s Academy
レポート本文
プロローグ
長野県の中部に位置する松本市。
市の中心には国宝「松本城」が堂々と佇む。その傍にコワーキングスペース「33GAKU【サザンガク】」があります。ここが『Startup Weekend Matsumoto 2nd』の会場です。
Startup Weekendが松本市で開催されるのは2024年12月に続き2回目となります。
初開催からわずか半年というスピードで2回目の開催に漕ぎつけました。第1回目の参加者からオーガナイザーになった人が何人もおり、スタートアップさながらの爆速とチーム力で企画準備が進みました。「アントレプレナーシップを育み、アントレプレナーを応援するコミュニティ」が松本に生まれ拡大しています。
第1回目の熱量を引き継ぎパワーアップした『Startup Weekend Matsumoto 2nd』。
今回も数多くのアクションが生まれました。
Day1 運命のチーム結成
17:45 開幕
2025年7月4日の金曜日。
午後の雨天の予報が見事に外れ、蒸し暑さが残る松本市。
多くの社会人や学生が週末の疲れとともに「終わり」を感じて帰路につく時分に、サザンガクには、今から何かを「始める」人たちが続々と集まってきました。
最初の一歩を、ここで。
Startup Weekendは、週末の3日間で「新しい何か」を創り出す体験イベントです。年齢、バックグラウンド、目的、全てが異なっても、「挑戦する理由がある」ことだけは共通とする人たちが集まり、熱い熱い熱い3日間がスタートします。
- 参加人数40名のうち学生が15名、女性が10名
- 最年少17歳 最高齢54歳
- 初参加27名 最高参加回数5回
受付開始とともに、Startup Weekend恒例の「ピザパーティー」による交流会が始まります。
会場のサザンガクは参加者で埋め尽くされ、施設長でリードオーガナイザーの阿部さんが「叶えたかった」景色が広がります。
初めての参加者が多くても、あちらこちらで会話が弾み、笑いが生まれ、会場は楽しい雰囲気に包まれています。
交流会だけのイベントで終わればどんなに平和で楽しいことか…。
今晩から明日そして明後日と、これから参加者には、議論し、悩み、ぶつかり合い、それでも挑まざるを得ない数多の試練が待っていることを知っているからこそ、この時間が愛おしく感じます(笑)。
18:45 ファシリテーター登場
『Startup Weekend Matsumoto 2nd』のファシリテーターは糸川郁己さんです。普段は九州で活躍されていますが、今回のために松本まで飛んで駆けつけてもらいました。
糸川さんの登場で『Startup Weekend Matsumoto 2nd』のスタートです!

リードオーガナイザー挨拶;
No Talk, All Action!で、前向きに前のめりにアクションしてほしい!
サザンガク施設長の阿部航大さん
Startup Weekendはアメリカ発祥の世界的なイベントで、2009年から日本でも開催。今では日本全国で年間50回開催されています。
1年は52週。つまり、毎週末に日本のどこかでSWが開催されていることになります。そして本日2025年7月4日、松本市の他に豊田市と青森市で同時に開催されています。
ファシリテーター糸川さん
週末の3日間にチャレンジしている人たちが、他の場所にいることに思いを馳せると、俄然、松本を一番熱い週末にしたいと気合が入ります。
シルバースポンサー・株式会社アルプスピアホーム様ご挨拶
皆さんと同じく『長野県を考える者』として、頑張っている人を応援しないわけにはいない。
シルバースポンサー・株式会社ユリーカ様ご挨拶
社名のユリーカは、アルキメデスが「発見」をした時に叫んだ感動の言葉。新しい発見を生み出す喜びや感動を、このイベント中に多くの「ユリーカ」がもたらされますように。
19:00 アイスブレイク ”HALF BAKED”
”イノベーションとは新結合である” シュンペーター
イノベーションは、ゼロから新しいものを生み出すことと思われがちですが、既存のものを組み合わせて新たなものを生み出せば、それもイノベーションです。これを体感するアイスブレイク「ハーフベイク」。
参加者は4人チームとなり、この場から即興で出された複数のキーワードから2つを選びます。チームはこの2つのキーワードを掛け合わせ、15分間でサービスとそのタイトル・ロゴを考える・・・、思考の柔軟性と、何よりチーム力が試されます。
ランダムで作られたチームでも、各テーブルでは活発に意見が交わされ、斬新なアイデア結合=イノベーティブなアイデアが発表されました。
19:55 初期アイデア発表
ここから、この3日間で一緒に事業化を進めていくチーム結成に入ります。
チーム結成の方法は、参加者がアイデア発表を行い、協力してもらう仲間を2人以上集めます。つまり、最低3人がチーム結成の条件です。
時間が限られるため20名に限定して初期アイデアの発表者を募ったところ、多くの有志が手を挙げ、結果、26名により初期アイデアの発表が行われました。
それぞれの個性的なアイデアがさく裂しました!
21:00 チーム結成
”一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない” アインシュタイン
26名のアイデアから参加者全員の投票によって候補が絞られ、仲間集めが始まります。
アイデアを発表した人数が参加者の全体数に対して多いため、アイデア発表者は仲間の取り合いになります。仲間を獲得できなければ、自分のアイデアを捨て、他者のアイデアにジョインしなければなりません。
このタイミングの決断で3日間の運命が決まります。思惑の攻防により会場内が入り乱れ、交渉の結果、一つ一つとチームが結成されていきます。
そして、Day1夜時点で、8つのチームが結成されました。
<大人はわかってくれない>
<STEP>
<DECA SEKA>
<GTO>
<かりーずくらぶ>&<FARMERS>
<AIお母さん>
<ガクッシュ>
仲間が集まらなかったアイデアに価値が無いわけでは決してありません。
むしろ、会場にいる誰もが理解できないほど「馬鹿げていた」のかもしれません。
アイデアを発表したすべての参加者のアクションに称賛をおくります。
21:50 ファシリテーター Day1 最後のメッセージ
チームが決まれば全員が共同創業者。皆さんはサラリーマンではない。座っているだけだと資金残高が減っていく存在
ファシリテーター・糸川さん
No Rule is The Rule
Startup Weekendでは、これが唯一のルールになります。
参加者はどんな手段を使ってでも、どんな行動をとってでも(社会通念上の範囲であれば)、最終発表までの時間の使い方は自由です。
今しがた誕生したチームは即刻問われます。
何故それをやるのか? 何故今やるのか? 何故あなたがやるのか?
ファシリテーター糸川さん
Day2 ぶち壊されるアイデアたち
10:00 Day2スタート
(45ー29)/45 = ?/365
Day2がスタート。
現時点から最終発表時間まで「あと29時間」となりました。
開幕から最終発表までを時間にすると45時間。
上記の計算式は、イベントの3日間を1年間に換算したときに、現時点で「何日」が経過したかを算出したものです。
?=4か月
この4か月で顧客は見つかったか?プロトタイプはできたのか?
できていないとしたら一体何をしていたのか?
ファシリテーター・糸川さん
2日目の午前中は、ファシリテーターからいきなり発破をかけられ、コンセプトを詰めるチーム、インタビューに出発するチーム、プロトタイプを作成するチームと、各々、午後のコーチングに向けて動き出します。
12:00 ランチ
閑話休題。
Startup Weekendでは、イベント中の食事(一部)が用意されることが特徴です。食事内容はオーガナイザー・飲食チームが地域の威信をかけ、内容を選りすぐり調達します。本レポートでは、飲食チームの「本気」を写真でお伝えします。
14:00 コーチング
Startup Weekendでは、2日目にその時点の事業プランに対するコーチングが行われます
『Startup Weekend Matsumoto 2nd』のコーチ陣は、地元内外で投資や起業の経験豊富な実践者の次の4名です。
そして、急遽、第1回の「Startup Weekend Matsumoto」 のファシリテーターを務めた上原さんがコーチに参加してくださいました!

上原和也さん((株)eiicon)
太田傑さん((株)ミライドア)
神原沙耶さん((株)Hue-ish代表)
草野エリ((株)e-yo代表、シビック・イノベーション拠点スナバ運営チーム)
佐藤崇道(有限責任監査法人トーマツ、信州スタートアープステーション)
各チームは1コーチ当たり25分間、最大4人からコーチングを受けました。
5人のコーチからは様々な問いが投げかけられます。
- 顧客は誰か?
- 課題は何か?
- そのテーマに取り組む理由は何か?
- チーム全員で課題を共有し、取り組めているか?
- そのサービスはChatGPTで十分ではないか? などなど
コーチングが終わり、コーチ一人ひとりから総評をいただきました。
『顧客』を考え抜いて欲しい。顧客を特定できればより深い課題を特定できる。社会課題に挑むチームは誰がお金を払ってくれるかが問題。「何としてでも解決したい課題」でないと、お金は払ってもらえない
太田傑さん
仮説の検証が大事。仮説・検証・再仮説のサイクルは一度行えば十分というものではない。何回も繰り返すプロセス。このイベント中で、いかに高速に回していけるかが重要
佐藤崇道さん
ここでは『起業家』でいてほしい。終わったあと「明日から会社を辞めてコミットする」ぐらいの意気込みで。今のチームで本気でどうするか、自分は何をもたらすことができるかを考えてほしい。決して予定定調和に終わらせないで
草野エリさん
24時間をどう使うかシビアに考えて。今時点、どうしようと考えている時間じゃない。決めないと進めない。決めるためには何が必要か?それは、検証して誰よりも現実を知ること、この自信があれば決められる。
神原沙耶さん
普段の仕事や学校での成功確率はほぼ100パーセント。スタートアップの世界では失敗が99%。普段と同じマインドではダメ。
上原和也さん
チームになっているか?ミッションは共有されているか?役割は決まっているか?
一人一人が何をしにここにいるか考え、1分1秒を貴重に。
素晴らしい週末になるように
コーチ陣から根本的な問いを突きつけられ、途方に暮れるチームが目立ちます。
参加者のテンションはどん底に。
ここで、ファシリテーターから励ましの言葉がかけられます。
コーチングが終わった現時点での参加者のテンションは最大の「谷底」にある。しかし、ここから最終発表に向けてテンションは上がり続ける。
ここからテンションが上がるのはなぜか?
それは、今からは全てが「決めていく」ことになるから。決めるとドーパミンが出てテンションが上がり、バキバキにキマッていく。
ファシリテーター・糸川さん
19:00 夕食
2日目の夕食は、松本らしくカレーをご用意。
18:50 ファシリテーター Day2最後のメッセージ
最終発表日までを1年換算すると、残すところ160日。逆に言えば200日が経過したことになる。何もできていないチームもあるのでは?そういったチームの開業資金は覚束ない状況。最終発表は、起死回生に向けた投資家へのピッチ。最終発表に向け、今、何をすべきか問い直して欲しい
ファシリテーター・糸川さん
コーチングで受けた問いをフックに、各チームはリスタートし、1分1秒を惜しむようにアクションします。
インタビューのため外に出るチーム
事業内容について、喧々諤々と意見を戦わすチーム
チームの方向を決め直すチーム
分裂を決断するチーム
2025年7月5日(土)の夜。サザンガクは松本市内で、もしかしたら日本で一番熱く苦しい場所だったかもしれません。
参加者一人ひとりの疲労は相当なはずですが、アクションを止めることはできません。
サザンガクの夜は更けていきます。
Day3 最高の週末
09:30 Day3スタート
最終日が始まりました。泣いても笑っても今日で終わります。

3日間の頑張りを余すことなくプレゼンで発揮してほしい。
次はとあるジャッジの言葉。
ファシリテーター・糸川さん
”私たちは嫌味で質問をしない。ゴール前でアシストパスをするつもりで質問をしている。トラップしてモタモタせずに、速やかにシュートを決めてほしい”
各チームはそれぞれに、「今何をすべきか」を考え行動します。
現場に体験をしに行くチーム、インタビューを行うチーム、プロトタイプを試作するチーム、プレゼン資料を作りこむチーム。
12:00 ランチ
参加者全員分の数を用意しているはずのサンドイッチは、なぜか相当な数が余ります。
(もちろん、あとですべて美味しくいただきました!)
13:30 プレゼン会場の設営
Startup Weekend Matsumoto 2ndの最終発表は、サザンガクの対面に位置する松本市立博物館に会場を移して行われます。
申し込み参加者数が多く、サザンガクのキャパシティを超えたため、イベント開催間際に急遽ブッキングしました。
オーガナイザーによって、最後の舞台が整えられました。
14:00 残り1時間
各チームが最終発表に向かい、最後の調整を行っています。
3日間の疲れはピークに達しているはずですが、誰しもが最後の最後まで妥協することなく挑んでいます。
誰一人として居なくていい存在はいない
今、サザンガクにいる参加者は全員がチームにコミットし、それぞれの役割を果たしている様子が伝わってきます。この会場の緊張感と期待感は、文字で描写することは不可能。
せめて写真から、各チームの結束力が最高潮に達しているのを感じていただきたい。
14:30 会場へ移動
2025年7月6日、松本市立博物館では不吉な企画展が開催されていました。
参加者は、「地獄」と書かれた掲示の横から、その「入口」に入っていきます。
15:00 最終発表
赤沼留美子さん((株)スマイル・ラボ代表、マツモトサトヤマドアーズオーナー)
細谷洋平さん((株)ステッチ、デジタルハリウッドSTUDIO松本)
勝俣達夫さん(信州大学キャリア教育・サポートセンター講師)
最終発表の審査基準は、
「起業家として取るべき行動がとれているか」
である。
事前に登録された順番で最終発表が実施されました。
Day1のチーム結成時から多くのチームがピボットを成し遂げ、チーム名を変え、事業内容を変え、メンバーを変えて、最後のアクションに臨みました。
〈酒っち.CО〉
〈DECA SEKA〉
〈STEP〉
〈大人は分かってくれない〉
〈ビジネス心理ラボ〉
〈Growth Twin〉
〈Re:connect〉
〈FARMERS〉
〈KiZUKU〉
17:30 ジャッジ
ジャッジ3人により合議が行われ、『Startup Weekend Matsumoto 2nd』の表彰が行われました。
3位 Re:connect
このサービスを待っている人がいる。実現に向けて進めてほしい
赤沼留美子さん
2位 GrowthTwin
自らが経験した課題からサービスに結びついている。マッチングして学び合える環境設定は新しい視点
細谷洋平さん
1位 KiZUKU
検証、ターゲット、ビジネスの三つの評価基準に一番応えられていた。審査員に誰がいるかを意識した明確なプレゼンだった
勝亦達夫さん
『Startup Weekend Matsumoto 2nd』の映えある1位に輝いたのは「KiZUKU」。
このチームはDay2の夜中に分裂の危機があり、一度は方向性を転換するも、Day3の午前に顧客インタビューを行い、検証を踏まえて方向性を初期に戻し、メンバーのアイデア同士を掛け合わせ、見事優勝を勝ちとりました。
困難を乗り越えたメンバーの顔に、感無量の表情がみられます。
一度アイデアが崩壊し、リーダーである自分が不甲斐なく、リーダーを続けてよいかダメと思った。仲間に助けられた。議論の調整役、学生の視点、プロトタイプの構築、ユーモア担当、個性あふれるメンバーだからこそ、ここまでできた。最終発表の事業アイデアに期待をいただいたので実現したい。
KiZUKU・チームリーダー
ジャッジの3人から総評をいただきました。
全てのアイデアがこの世にあってほしいものだった。実現してほしいが、その時の課題はマネタイズ。初期の資金を誰から獲得するか。ここが各アイデアの伸び代。
赤沼留美子さん
皆んなすごい発表。アイデア全部面白い。実現に向けて踏み出すと必ず失敗にぶつかる。その時に必要なのは、やり続ける胆力。
細谷洋平さん
1位・2位・3位が決まったが、それ以外のアイデアも素晴らしい。順位ではなく、この3日間で得た成長に一番の価値がある。今日のアイデアがすべて実現されると社会が変わる。立ち止まらず、地獄の先の天国を目指して。
勝俣達夫さん
18:00 ファシリテーターによるクローズ
3日間、何を学んだか? 統計上では、Startup Weekendのアイデアのうち実現に向け動いているのは12%でしかない。この統計の母数はアイデア数であるため、実際に取り組む人に着目すると、もっと割合は小さくなる。
それでもいいと思う。
学んだことの発露のかたちは起業だけでない。日常の生活で、人生で、アントレプレナーシップを発揮してほしい。
「真の発見は新しい目を獲得すること」
学び続けることをやめないで。
ファシリテーター・糸川さん
参加者感想
中村智信さん(フリーランス、2回目参加)
チーム「AIお母さん」→「ビジネス心理ラボ」
今回は、前回と異なり自分のアイデア「AIお母さん(感情と連動したスケジュール管理)」を提案し、8人の賛同者とチームを組んでスタートしました。 しかし、2日目までに「誰の、どんな課題を解決するのか」が明確にならず、アイデアは共感を得られたものの、各メンバーの課題意識がバラバラであることが判明しました。 その後、チーム内で再度ピッチを行い、解決したい課題ごとにチームを再編成。私のチームは私自身の課題に焦点を絞り込み、明確な方向性を持って最終日のファイナルピッチに臨みました。結果として、最終ピッチに臨めたこと、分裂した別のチームも表彰され、良い決断だったと感じています。 今回の最大の学びは、「顧客」と「課題」にしっかり向き合い、具現化することの大切さです。ここが曖昧だと、議論も実行もぼやけてしまうことを実感しました。課題設定の重要性を改めて認識する貴重な体験となりました。
大口結司さん(大学生、2回目参加)
チーム「大人はわかってくれない」
1日目は、私は世代間の価値観ギャップに関心があったためチーム「大人はわかってくれない(企業と学生の声をつなげるサービス)」に入り、学生2名と大人3名のチームが構成されました。2日目はまさにこのチームが課題として挙げていた「大人と若者の相互理解」ができず大人と若者が衝突し、最終的に学生メンバー1名が離脱して、私と大人3人のチームとなりました。3日目は「価値観の違い」に軸を置き方向転換してアイデアを組み立てました。最終ピッチでは表彰こそされませんでしたが、特別賞があったら貰えていたと思います。 この3日間を過ごし、私がプレイヤーであることの自覚を持ちました。私は、自分でも自覚なく上下関係をつくり、社員になろうとしていました。だからこそ「この人は何がしたいのか」にばかり注目して視点がずれ、衝突しました。本当に大切なのは「だれのどんな課題をどう解決し、どんな社会をつくりたいのか」であるにも関わらず。まだまだ将来のキャリアで悩んでばかりですが、私が私の当事者であることを認識する重要なきっかけとなりました。
プロローグ
18:30 アフターパーティー
参加者が3日間を過ごしたサザンガクは、オーガナイザーが地域の誇りをかけて用意したディッシュと装飾で一変していました。
トータルコーディネートしてくださった「Emmエミリ」さん、ありがとうございます!
最終発表の会場から続々と参加者がサザンガクに戻り、その光景に驚かされていました。
ジャッジの細谷洋平さんの乾杯で、宴が始まります。
3日間の体験や学びを交換し、悲喜交交、会話が弾みます。
3日間をともに乗り越えた参加者、3日間を進行したファシリテーター、企画準備から当日運営までをサポートしたオーガナイザーで、会場はまさに一体となります。
誰もがやり切った表情です。
長くて短い3日間が終わっていきます。
19:00 閉幕
『Startup Weekend Matsumoto 2nd』の幕はこうして閉ざされます。
『3rd』の開幕を準備するために。
次は、あなたが挑戦する番です。
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