北海道釧路市にて、約8か月ぶりに Startup Weekend 釧路(SW釧路)を開催いたしました!涼しい町で繰り広げられた、とっても熱い3日間の様子をご報告させていただきます。

概要

【日 時】2024-6-14(金)18:00 ~ 6-16(日)19:00 
【会 場】港まちベース 946BANYA
【参加者】 約40名


【Day1】2024.6.14(Fri)

 昨年と同様、合同会社 Hokkaido Design Code さんのご厚意により、釧路(946)の新たな拠点・共創スペースである「946BANYA」がメイン会場。美しい港町を一望できる素敵な場で、今年も開催させていただきました。

 初日は、18:00より受付を開始。これから始まる3日間に、わくわく&そわそわしつつ、参加者が続々と会場入り。学生から社会人まで、幅広い年齢層の人たちが集まってくださいました。中には、帯広から来てくれた高校生も!皆様の自己紹介・多彩な経験談をお聞きしている時点で、どう考えても楽しい週末になる予感しかいたしません!

 18:30からは、夕食&交流タイムをスタート。全世界のSWにおけるスタンダードな夕食といえば、PIZZA!!ということで、今年も初日はピザ&サイドメニュー。美味しい食事をみんなで囲みながら、親睦を深めます。


 そして、19:00を迎え、ファシリテーターの小林さんのオープニングトークが始まりました!高知から、はるばる釧路へとお越しくださった小林さん。SWのファシリテーターを務めたのは、実は今回が初めてだったのだそう。そうとは全く感じさせない、ファシリテーターっぷり!

開催終了後に、参加者から「えっ!てっきり、もう何回も経験しているのかと思いました!」と驚きの声をいただくほどの、素晴らしい安定感でした。ここ釧路の地で、プレイヤーの皆さんだけでなく、ファシリテーターも、また新たな一歩を踏み出す……!そんな場に立ち会えて、運営スタッフ一同、自分のことにように嬉しい限りです。


[ファシリテーター] 小林 洋実 [オーガナイザー] 佐々木 優佳、猿子 香澄、小野寺 理江、佐藤 直樹、右田 幹 [サポーター] 佐藤 佳祐

 さて、無事に開幕挨拶を終えたのち、最初に行ったのはグループワーク。アイスブレイクを目的とした「Half Baked」です。ランダムに挙げた2つのキーワードを組み合わせて、ビジネスのアイデアを考えていきます。

 まずは、会場にいる参加者からランダムにキーワードを出してもらい、ポストイットに書き出します。その中からキーワード2つを獲得する方法は、THE 早い者勝ち。チームリーダーの全力ダッシュ&キーワードの激しい争奪戦が繰り広げられました。どれほどの本気度だったのか、お写真から伝わってきますね(笑)

取り合いっこするうちに、くっしゃくしゃになってしまった「車」のポストイット。

 いよいよ、ここからが本番。自分の考えたアイデアを発表する、お待ちかねの「1分間アイデアピッチ」の時間となりました。会場内の全員に語り掛け、自分のチームのメンバーとなってくれる人を募ります!

 投票&全体質問タイムを終えた後は、プレゼンタイムに突入!個性的な6つのチームが誕生しました。


【Day2】2024.6.15(Sat)

No Talk All Action! (建物の外に出よう)

 そして、具体的なビジネスのアイデアを形作るための、2日目の朝が始まりました。「No Talk, All Action」のスローガンの通り、いくつかのチームは会場を飛び出し、さっそく顧客の声を聞きに行きました。近くのイオンモールや大学、はたまた、なんと片道1時間以上かけて阿寒町まで行くチームも!プレイヤーの皆さんの圧倒的な行動力に、運営スタッフも驚きを隠せません!

 どのチームも「順調に顧客の声を集められている」と思いたいところですが、どうやら現実は、そんなに甘くはないようです。プレイヤーの皆さんは、ほどなくして、その事実を知ることとなります……。


コーチングタイム

 2日目のメインセッション。豊かな起業経験をお持ちの強力なコーチ陣をお迎えし、現状の課題設定・ビジネスアイデアに対し、コーチングをしていただきました。

コーチの皆様(敬称略 ※写真左側から順に)

菊川 あずさ 株式会社さくらコットン マリモデザインファクトリー

四宮 琴絵  株式会社ジョイゾー 取締役副社長 合同会社Hokkaido Design Code 代表 一般社団法人学校地域協 センターラポールくしろ 理事 釧路市DXアドバイザー

濱野 輔 濱野販促企画

佐藤 佳祐 ㈱k-Hack CTO、スターフェスティバル㈱ プリンシパルエンジニア、㈱オトバンク 技術顧問


 「顧客の声をたくさん聞けているか」や「課題を正しく見定め、深掘りができているか」など。アイデアをカタチにする上で大事なことを教えていただく一方、「やりたい!そんなパッションが大切!」というアイデアに対する熱い想いが消えないようにとの励ましの声も。ご自身の経験を踏まえ、多くの気づきを与えてくださいました。

四宮さん(一昨年はジャッジ、今年はコーチとして、的確なアドバイスを授けてくださいました。)
菊川さん(愛と情熱にあふれたエールを送って下さる、そんなコーチングに胸を動かされました。)
濱野さん(フランクなお人柄&軽快なトークで場を盛り上げ、支えてくださいました。)
佐藤さん(なんと、スポンサー・コーチ・カメラマン役まで、今年も引き受けてくださいました。)

 Startup Weekendは、実は運営メンバーだけでなくコーチ陣も含めて、全員がボランティア。大変お忙しいにも関わらず、「起業に関心を持つ参加者の皆さんのために!」という一心で、駆けつけてくださいました。大変貴重な時間を頂戴いたしまして、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

コーチの皆様、この度はご協力いただきまして、誠にありがとうございました!!


夕食タイム

 コーチングを受けた後は、それぞれのチームが議論 or アクションを継続。運営係が「ごはんですよー!」と呼びかけても、全く気がつかないほど集中しているチームもいれば、引き続き会場を飛び出したかと思えば何故か鮮魚を入手しているチームも……!? なにはともあれ、美味しい夕食を皆でいただき、パワーチャージ!

釧路といえば魚!市場で買ってきたみたいです。(何に使うんだろう。。。)

 日が暮れてからは、明日への英気を養うために or 門限があるので早めに帰宅する人。あるいは、情熱の炎を燃やし続け、終わらぬ2日目の夜を過ごそうとする人。それぞれの参加者がメイン会場を後にします。

今回は、メイン会場が閉まった後の時間帯は、 株式会社k-Hack さんのご厚意でオフィスを特別にお借りすることができました。Startup Weekendの唯一のお約束ごと「ルールがないことが、ルール」に則った、流石の行動力にオーガナイザーも、舌を巻くばかり。

夜遅くまでAll Action!!

 ファシリテーターやリードオーガナイザーにも相談し、なんとか歩みを進めようとする参加者の姿もありました。そして、この流れでリードオーガナイザーの佐々木さんが、チームにジョインすることに!これは面白い展開になりそう!明日は、どのような姿をみせてくれるのでしょうか。。。


【Day3】2024.6.16(Sun)

 3日目は、いよいよ最終日。各チームが覚悟を決め、審査員の皆さんにプレゼンできる段階まで、追い込みをかけていきます。今回のSWにおいては、チーム結成後の解体・合体などといった大きな動きこそありませんでしたが、その分だけ確かな結束力を感じられました。

 制限時間ギリギリまで、アンケートをしたり、会場外でのヒアリングを続けたり、小道具を用意したり。最後まで決して、妥協しない参加者たち……。前日に立ちはだかる大きな壁、迷いを超えたからこその力強さ。一体どんな内容でピッチをしてくれるのだろうかと、胸が高鳴ります。

みんな、最後までNo Talk All Actionで走り切りましたね!
自分自身が持つ強みを生かし、誰もが役割を全うしていました!

【発表&審査】

 そして、ついに約束の15:00を迎えました。最終発表&ジャッジの皆様による審査が始まります。6チームが順に、ビジネスに込めた熱い想いを会場の皆様へ伝えました!

 ジャッジ陣から「サービスをどのようにして拡大するか」「その資金設定で本当に開発費用は賄えているのか」などの質問をいただき、アイデアの実現・市場拡大の要点についての質疑応答が交わされました。どのチームも全力で、強い想いを持って応えていた点が印象的でした。


ジャッジの皆様(敬称略)

五明 龍哉 株式会社五明 代表取締役 株式会社トップオブ釧路 役員 有限会社末広興産 役員

藤原 敬弘 フラー株式会社共同創業 株式会社ビアパイント創業

前原 元美 株式会社M MerryReiz株式会社 合同会社MYstyle


【結果発表】

 優勝したのは、チーム「あなたの周りの地元ガイド・アガ」。釧路で観光する際に「おすすめスポットが分からない」「どのようにプランを組めば良いか分からない」という声があることを、課題として設定。地元の方が登録した観光地をお気に入りとして表示し、最適な周遊プランを立ててくれるアプリを開発しました。実際にアプリ画面を用いて説明しておりビジネスのイメージが明瞭。また、地域課題に真摯に向き合った点も、高評価に繋がりました。

 2位は、チーム「スマイリング」。お子さん持ちの親が、土日も近くで子どもを見守りつつ、リラックスできる空間を提供するサービスを提案。リーダー自身が日ごろ感じている課題ということもあり、その想いの強さがピッチから伝わってきました。飲食とのコラボレーションを中心にした点が、特徴的でした。

 3位は、チーム「Dラボ」。建物の改装をしたいもののスキルが不足しているDIY初心者と、リノベーションのプロとマッチングさせるサービスを考案。DIY市場が伸びているという着目点、こまやかな検証内容が評価されました。

 上位入賞できなかったチームも高い評価を受けており、審査には予定以上の時間を要しました。そのため、最終結果に関わらず「3日間を走り切った自分たちを称えましょう」と、大きな拍手に包まれながらの閉幕となりました。


【懇親会】

ジャッジの藤原さんが製造されたクラフトビール。会場にいる皆さんに相応しい「挑戦」の2文字

 結果発表の後は、懇親会を開催いたしました!3日間を共に過ごした参加者・コーチ・ジャッジ・運営メンバー・そして観覧に来て下さった皆様と、美味しいお料理と、お酒を囲みます。

そして、なんと今回はジャッジの藤原様が、ご自身が「新潟県の佐渡島で製造しているクラフトビール」をご提供くださいました。素敵なラベルのデザインと、味わいの豊かなバリエーションに、多くの人が心を掴まれていました。

そして、会場内からは「参加してみて、凄く楽しかった!」「このアイデアを本格的に進めたい!」「また、すぐにでも参加したい!」「次は、参加者ではなくオーガナイザーもやってみたい!」そんな嬉しい声も……!!


【おわりに】

 この度のSW釧路開催は、来場者は前回の約2倍。運営メンバーが昨年よりも2名増えたため、得意分野が異なる5人のオーガナイザー+サポーターの佐藤さんを中心に、開催準備を進めて参りました。フライヤーや宣伝用のロゴを一新して告知を強化!開催1ヶ月前の時点で、ありがたいことに早々に満席となりました。

オーガナイザーメンバーとファシリテーターの小林さん

 釧路では第3回目の開催となりましたが、今回は初参加の方が約8割。釧路にもアイデアをカタチにする場が根付き始めている&新たな参加者が増え続けていることが分かり、運営一同、大変嬉しい気持ちでいっぱいです!

 


 ここまで継続して開催できたのも、ひとえに皆様のご協力があってこそでした。オーガナイザー(運営)一同、心より感謝を申し上げます。この釧路の地でスタートアップを学び続ける場づくりを、今後も継続して参ります!

最後に、多大なるお力添えを賜ったスポンサーの皆様方をご紹介し、開催レポートを締めさせていただきます。

[スポンサー]  合同会社勝手場、一般社団法人くしろ未来プロジェクト、株式会社釧路スズキ販売、濱野販促企画、NOMAPS釧路根室実行委員会、株式会社プライムネス、弥生株式会社、G’s ACADEMY

[後援] 釧路市 釧路新聞社

[会場スポンサー] 合同会社 Hokkaido Design Code

詳しい開催情報はこちら https://swkushiro.doorkeeper.jp/events/168806

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