初開催となったStartup Weekend久留米。
世界で知られるタイヤメーカー・ブリヂストン創業の地である福岡県久留米市から、どこよりもアツい週末の様子をお伝えします!
■概要
日時:2024/03/01(金)~03/03(日)
会場:Mekuruto(福岡県久留米市中央町11-1 第一田中ビル 2F)
参加人数:31名
ファシリテーター:糸川 郁己
オーガナイザー:北村 大将(リード)、兼田 一明、久保 輝、小屋松 裕貴、田中 佑宜、中山 龍一、西並隼介、肥田 光、三宅 康夫、山下 直人
サポーター:佐藤 未来
スポンサー:久冨手袋工業株式会社、一般社団法人交通都市型まちづくり研究所、大英産業株式会社、寶結株式会社、株式会社BENKEIプロブレムソルヴァーズ
日本全国・通年スポンサー:弥生株式会社
後援:久留米市
●Day1
StartupWeekend 久留米の記念すべき第1回、久留米周辺の方を中心に、福岡や宮崎、関西の方、そして、遠くは北海道からご参加いただき、まずは懇親を深めながらスタート!
会場は「Mekuruto」さんにご提供いただきました。
「Mekuruto」さんは、JR「久留米」駅徒歩7分のシェアオフィスです。作業や勉強がはかどるお洒落なワークスペースだけでなくイベントスペース、そして、施設内にはスパイスカレー屋さんもあり、ランチやカフェタイムにもくつろぐことができる空間です。
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交流会では、「23COFFEE」さんのピザを片手に参加者同士でカジュアルに交流をしました。「23COFFEE」さんは、久留米市田主丸町という柿や葡萄などのフルーツが採れる場所に店舗を構えられています。今回はそのエリアで収穫された柿を使用したピザも振舞っていただき、甘じょっぱい新感覚のピザを楽しみました!
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交流会のあとは、いよいよStartupWeekendのコンテンツがスタートです。
まずは頭の体操として、2つのキーワードからビジネスアイデアを生み出す「ハーフベイクド」というワークショップを行いました。例えば、「寿司」と「ベルトコンベア」という2つのキーワードがあるならば、「回転寿司」というビジネスアイデアが考えられるというイメージです。
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ハーフベイクドが終わり、しばらく休憩の後、次のコンテンツです。
Startup Weekendで取り組むビジネスプラン、そして、この3日間をともに過ごすチームメイトの決定です。まずは、参加者全員で、解決したい課題と解決策をセットで発表する1分間ピッチを行いました。
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全員分のピッチが終わると、それぞれ自分の気になるアイデアに投票、多くの票を得たアイデアを提案した人が会場内に散らばり、チームメンバー集めを始めます。
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Startup Weekendでは、3名のメンバーが集まればチームアップして取り組むことができます。1日目の終わりには、4つのチームができました。
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メンバー:さくら ヒカル ユウセイ ユーサク タナ
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メンバー:ダイちゃん はるき ハヤト なかやま キヨ
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メンバー:かつら ニシ ナオキ なつみ
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メンバー:ミギー たなゆ だーひー ぽんちゃん
チームでのミーティングが始まれば、ここからの過ごし方はチーム次第。2日目以降の取り組みの大枠を決めて解散するチームもあれば、会場の退場時刻を迎えて、近所のカフェやファミレスにて深夜まで話し合うチームもありました。
●Day2
Startup Weekend久留米の2日目です!2日目の始め方もチームにより様々です。
オーガナイザー(運営メンバー)の集合時間にはもう到着し、ミーティングを始めているチームも!
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Startup Weekendには、基本的にルールはありません。
2日目から参加の方は、希望により1分間ピッチをすることができます。1分間ピッチ後、発表者が各チームに詳細を話に行ったところ、1つのチームから分裂して別のチームが生まれました!
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さて、2日目のメインコンテンツはコーチング。
コーチングは、事業立ち上げの経験者や起業支援を生業とするコーチ陣によるメンタリングを受ける時間です。Startup Weekendの参加者の多くにとって、解決したい課題や、取り組みたいビジネスのイメージはあっても、なかなか解像度が上がりにくいものです。そこで、事業立ち上げや運営における酸いも甘いも知り尽くしたコーチ陣によるリアルな目線からフィードバックをもらい、新たな視点を手にし、事業に対する解像度が上がり、アイデアに何が足りないか、次にどんな行動を取るべきかがわかるのです。
午後からのコーチングに向けて、コーチにまとまったアイデアを聞いてもらうため、急ピッチで事業計画をまとめようとするチームもいれば、会場を飛び出してターゲット顧客となる人々の声を聞くフィールドワークによって仮説検証に取り組むチームも。
さて、起業経験者によるメンタリングなどのStartup Weekendの魅力はたくさんありますが、提供される食事を楽しみにしているSWファンも少なくないのではないでしょうか。開催エリアごとに特色あるフードが提供されるStartup Weekendですが、ビジネスの観点だけでなくグルメなど様々な観点からその地域を知ってほしいという想いから、3日間のイベントで提供される5食をオーガナイザーが企画しています!
2日目のランチはこちら!
近隣の佐賀は鳥栖に総本店を構える大人気ラーメン屋さん「夢を語れ」さんの新商品の焼きそばです!二郎系ラーメンで使われている太麺が使われた限定焼きそばを食し、午後のコーチングに弾みをつけました。
「夢を語れ」さんはボストンにも出店する二郎系インスパイアのラーメン屋さんで、夢をシェアし合うコミュニティとしても知られています。鳥栖総本店のほか、のれん分けの店舗は全国各地にあります。
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さて、午後からはいよいよコーチングのお時間です!
今回は4名のコーチにお越しいただきました。
<コーチの皆様(左から順、敬称略)>
・橋本 智之(合同会社T2Create 代表社員)
・山下 直人(有限責任監査法人トーマツ 地域未来創造室)
・田中 美智子(株式会社トータルオフィス・タナカ 代表取締役)
・宮井 智史(株式会社ASO 代表取締役 シニアインキュベーションマネージャー)
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なぜその事業をやりたいと思ったの? その事業に顧客はいるの? どこまで検証は進んでいる?といった質問を経て、各チームが自分のアイデアをよりよくしていくための気づきを得ていきます。
コーチの皆様、土曜日にもかかわらずお越しいただき、そして、非常に愛のこもったコーチングをしていただきありがとうございました!
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コーチング終了後、いただいた沢山の意見に頭はパンク状態。もう一度自分がしたかったこと、チームの目指すべき方向性を考え直すことに。実際に大きな方向転換をすることになったチームも。
さて、コーチングが終わり、お疲れ気味の参加者たちの目の前に運ばれたディナーはこちら!
会場である「Mekuruto」さんの施設内に店舗を構えるスパイスカレー屋さん「ナッツココ」さんのカレーです!
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「ナッツココ」さんは、素材にこだわったカレー・コーヒー・スイーツを提供されています。今回いただいたカレーも、スパイスが効いたルー、また、野菜たっぷりで満足感がありながらも、しつこさがなく、その後の作業にも集中できました!
ディナーを頂くときには、あえてチームメンバーを散らばせて交流タイムをとりました。
それぞれのチームの取り組み内容や進捗をシェアして切磋琢磨するだけでなく、アイデアにフィードバックをもらったりターゲット顧客としてインタビューさせてもらったりと、事業を作る上で非常に学びの多い時間です。
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明日の発表に向けて、改めて自分たちの課題を深掘りし、夜遅くまで調査、検討を行い夜は更けていきました。
●Day3
ここまでの道のりを振り返れば、金曜の夕方からの約2日間ではあるものの、初日の1分間ピッチから始まり初対面の参加者とチームアップし、朝早くから深夜まで事業について語り合い顧客の声を聞くためにアクションしてきました。その中で、なかなかアイデアがでない時間があったりピボット(事業の方向転換)をしたり、さまざまな困難に直面しながらも乗り越えてきました。
3日目の夕方は最終プレゼン!
あと数時間でプレゼンテーションを完成させる必要があり、参加者たちの頑張りもラストスパート。
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さて、3日目のランチですが、
小郡市から「福むすび」さんに、美味しいおむすびと豚汁をご提供いただきました!
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手作りのあたたかみ溢れるランチで参加者たちに大人気!優しい味わいが最終日でお疲れ気味のSW参加者たちの胃袋に沁みます。
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最終プレゼンに向けて、参加者たちはテックチェック(プロジェクター接続確認)を済ませ、最終調整を進めます!
最終プレゼンの形式は、1チームあたり5分間のピッチと5分間のQ&A(質疑応答)です。どのチームも同じ条件で審査を受けられるように、ピッチ、Q&Aともに5分間を経過すると強制終了となります。
また、最終プレゼンの審査基準は3つです。
- Validation (検証)
例)顧客と話したか/課題を解決できるか/市場は見えているか - Execution and Design(実行とデザイン)
例)MVPは作ったか/動くデモはあるか/UIは洗練されているか - Business Model(ビジネスモデル)
例)稼げそうか/アイデアはユニークか
このような観点で発表が審査され、順位が決まります。
今回、審査していただくジャッジ(審査員)として、起業家や支援機関より3名にお越しいただきました。
<審査員の皆様 (順不同、敬称略)>
- 漆畑 慶将(株式会社OK Junction 代表取締役/一般社団法人交通都市型まちづくり研究所 代表理事/STARTUPS SELECTION® パーソナリティ)
- 鶴久 哲志(久留米市役所 商工観光労働部 新産業創業支援課 課長)
- 西岡 津世志(株式会社夢を語れ 代表取締役)
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いよいよ発表がスタート。今回は2日目のコーチングの時間にお世話になったコーチの方々にも発表の様子を届けるため、オンライン配信も行うハイブリッド開催となりました。
5チームの激闘、5分間のピッチと3分間のQ&Aが開始!
今回発表したチーム、アイデアはそれぞれ以下の通り。
① 夢プロ
ものづくり企業と「こんな商品があったらいいな」というWantを結びつけ、商品販売までサポートするサービス「夢プロ」
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② HARERU
女の子特有の悩み相談AIチャットbot&オープンチャット
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③ 7040
“伝えられなかった”後悔をなくす、大切な人への想いの中間報告サービス
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④ Match.
学生のためのコミュニティ作り支援サービス
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⑤ アカデミック・フロンティア
“まなびから始まる未来設計”がコンセプトの高校生限定の学習スペース
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【スポンサー紹介】
各チームのプレゼンが終わり、ジャッジによる審査中、スポンサー企業によるピッチが行われました。
Startup Weekend 久留米の趣旨に共感いただき、協賛いただいたスポンサー企業の皆様はこちらです!
久冨手袋工業株式会社 様
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大英産業株式会社 様
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一般社団法人交通都市型まちづくり研究所 様
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寶結株式会社 様
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株式会社BENKEIプロブレムソルヴァーズ 様
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《日本全国・通年スポンサー》弥生株式会社 様
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そして、後援として、「久留米市 様」にも応援いただきました!
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【結果発表】
さて、ジャッジによる審査も終わり、いよいよ緊張の結果発表。
みんなでドラムロールの後、ジャッジの皆様より受賞チームの発表です。
第3位は「夢プロ」
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準優勝は「7040」
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そして、優勝の座を手にしたのは「HARERU」
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第3位と準優勝のチームはチームリーダーから、優勝チームはメンバーそれぞれから感想をお話してもらいました。
たった3日間の経験ではありますが、成功体験を経て自信がつき、心なしか成長した面持ちになっていたことが印象的でした。
さて、結果発表が終わった後は、美味しそうな香りのするアラカルト料理やキンキンに冷えたビールが続々と運ばれ、懇親会のスタートです。オードブルは久留米市にある「なご美処」さんよりご準備いただきました!
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舌鼓みを打ちながら、最終プレゼンでのフィードバックの続きを聞きにジャッジに駆け寄る方、3日間ともに駆け抜けた仲間への労いや感謝を伝える方など様々な楽しみ方が見られ、大いに盛り上がりました。
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イベント終了後、ご参加いただいた皆様からは
🗣「疲れるまで頑張った分、知識や人脈、考え方など多くのものを得られた」
🗣「久留米がとても好きになった」
🗣「新たな視点が得られ、自身のビジネスに対する姿勢や意識を成長させられた」
といった感想が寄せられ、この地でStartup Weekendを実施する意義を改めて再認識する契機となりました。
Startup Weekendは様々な地域で開催しています。本イベントの参加者にもオーガナイザーにも、他地域のStartup Weekendのオーガナイザーを務める方がおり、イベント終了の矢先、他地域での参加を表明する方もおられましました。Startup Weekendコミュニティの広さを感じる次第でした。
もちろん、今回無事に初開催を終えた本イベント「Startup Weekend 久留米」も第2回を開催予定です。本記事をご覧いただいて気になった貴方は、ぜひ以下ボタンから「Startup Weekend 久留米」のFacebookページをいいね!または、フォローいただき、今後のお知らせをチェックしてください。
イベントレポートを読んでいただきありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう!
【イベントページ】
Doorkeeper
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