初開催となったStartupWeekend伊達!「北の湘南」と呼ばれる北のリゾート地! 北海道伊達市より熱気溢れる様子をお伝えします!

■概要

日時:2024/02/23(金)~02/25(日)
会場:伊達SIP「伊達共成長オフィス」
参加人数:21名
ファシリテーター:中本卓利(たくとさん)
オーガナイザー:朝倉健太(あさけん)・朝倉結香子(こってぃ)・右田幹(みぎー)・佐藤千晶(ちっちきさん)・頼経篤史(よりさん)

【Day1】

 今回初開催! 大阪、札幌、苫小牧から集結したオーガナイザー一行は、歴史を感じさせる整備された歩道を歩きながら会場に向かいます。

 会場は、伊達SIP「伊達共成長オフィス」! 内閣府事業「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に採択され、地元のイノベーションを後押しするために作られた施設です(開催時は絶賛工事中でした!) 開催に間に合わせるように突貫で工事していただいたそうで、伊達市役所から備品を運んでいただいたり、ストーブを設置していただいたり、温かい飲み物が飲めるようにポットを置いていただいたりと、到着時には既にほとんど会場設営が完了していました。本当に助かりました!

 初回開催でしたが、今回はTシャツの特典付きでした! しかも超豪華な藍染めTシャツ! 伊達のスポンサーの皆様の鼻息の荒さがビンビン伝わってくる逸品でございました。 伊達市は、北海道内唯一の藍の生産地だそうで、昔は武士たちが戦に出向く勝負服として藍染めを用いたそうです! Startup Weekendを戦うサムライたちの勝負服にぴったりですね!


 17時となりStartup Weekend伊達(初開催)の開幕です! ファシリテーターのたくとさんの開幕宣言を合図にボルテージが一気に上がります。 開催に当たってご尽力いただきました、伊達市長の堀井様、室蘭工業大学の山中様、高瀬様、浅井農園の浅井様よりそれぞれご挨拶いただきました!


 参加者の皆様は自己紹介を終えた後、アイデアをカタチにしたいと集った仲間たちと共にアイスブレイクをスタート! 二つのキーワードを組み合わせて斬新なアイデアを作る「ハーフベイクド」を行いました。 見たこともないアイデアで会場は大いに盛り上がりました!


 場を温めた後はいよいよ本番! 是非実現したいアイデアある人~! と募集をしたのですが、手を挙げたのはまさかの0人?! ということで強制的に全員発表!となりました! その場で考えた、あるいは前からずっと悩んでいた! というアイデアを一人一人が一分間で伝えていきます! 廃油集めてリサイクルしたい! 気軽にディスカッションできるSNSが欲しい! オーダーメイドのコスメが欲しい! 音声版のヘッドマウントディスプレイが欲しい! といった様々なアイデアが披露されていきます。 誰も手を上げなかったのが嘘のような素晴らしいアイデアばかりでした!


 投票によって選ばれた5つのアイデアの主たちは共にスタートアップを始める仲間集めをスタート!


 合計4チームが誕生しました。


【Day2】

 2日目のメインイベントはコーチング! 1日目に出来上がったアイデアを元に、チームでアクションを起こすものの、中々に事業の起点は掴み辛いもの。 そこで事業立ち上げ経験を持つコーチの皆様にアドバイスをいただきました!


 今回は4チームに対して7名のコーチという豪華指導体制となりました! 2名のコーチをペアにしてコーチングの時間を設けさせていただきました!


<コーチの皆様 (左から、敬称略)>
・木村 潤一郎(株式会社TAISHI 取締役)
・代田 顕靖(株式会社レナトス 代表取締役)
・濱田 安之(株式会社農業情報設計社 代表取締役 CEO)
・卯城 博章(株式会社由希 取締役)
・福島 嘉菜恵(和漢薬膳マルクマ 代表)
・富田 祐造(いごこちArte 代表)
・阿部 さおり(有限会社インターリングジャパン 代表取締役)

 なぜその事業をやりたいと思ったの? その事業に顧客はいるの? どこまで検証は進んでいる?といった質問を経て、各チームが自分のアイデアをよりよくしていくための気づきを得ていきます。

 コーチング終了後、いただいた沢山の意見に頭はパンク状態。 もう一度自分がしたかったこと、チームの目指すべき方向性を考え直すことに。 実際に大きな方向転換をすることになったチームも。

 明日の発表に向けて、改めて自分たちの課題を深掘りし、夜遅くまで調査、検討を行い夜は更けていきました。

 

【Day3】

 もういよいよ最後! 疲れと眠気に負けず朝から顧客開発とプレゼンの制作を進めます。 本当に顧客が何を求めているのか、自分たちが提案する価値は本当に刺さるのかを確かめていきます。 製品開発とビジネスモデル設計は大詰め! 泣いても笑ってもこれで最後ということで全チーム共にラストスパートの道をひた走ります!

 オブザーバー、コーチ、ジャッジ、ゲスト、スポンサー、その関係者の皆様が続々と集まり、最終ピッチを今や遅しと待ち構える中、運命の3時になりピッチ大会の開幕! この三日間の成果を審査員の皆様に全力でぶつける時間の始まりに、会場のボルテージは最高潮です。

 そうして4チームの激闘、5分間のピッチと5分間のQ&Aが開始! どのチームも大きなテックトラブルはなかったものの、伝えたい思いが溢れすぎて時間切れになってしまうチームもありました。


<ピッチ大会の発表>
1.take over room:大学生が不要になった教科書や家具などを融通するためのSNS
2.FIND ME!:交流会イベントの開催
3.するめ:旅人と地域住民の交流の場となるゲストハウス
4.雪ワク:つららを楽しむアトラクションの提供

 審査を行う審査員(ジャッジ)には、起業家、そして金融機関より3名にお越しいただきました。

<審査員の皆様 (左から、敬称略)>
・一戸 健人(株式会社ドゥーファ 代表取締役CEO)
・多田 育央(株式会社北洋銀行伊達支店 支店長)
・澤出 和也(伊達信用金庫 本店長)

【結果発表】

 優勝チームは「雪ワク」! 道民の雪に対するネガティブなイメージをよくしたいという想いから、幼少期に「つらら」で遊んで楽しかった思い出を元に、つららを手に取って遊び、味わうことのできる「つらら狩り」という新しいアトラクション施設の提案でした。 サービスとして斬新! コンテンツ不足の北海道にうってつけ! リーダーの「つらら」への愛と情熱がすごい! 何より自分も体験してみたい! とジャッジの皆様、大絶賛でした。 伊達は水もきれいな土地なので、「伊達発」というのも非常に納得感がありました。 注)写真のポーズはつららをイメージした「つららポーズ」だそうです(幽霊ポーズではありません)


 2位は「take over room」! 惜しくも優勝を逃しましたが、1位とは非常に僅差だったようです。 このような悩みがあるということに今気づいた! 資源を大切にしようとする時代の流れに沿っている! ビジネスとして成り立つイメージができた! とこちらもジャッジからとても好評でした。

 惜しくも入賞を逃した、「するめ」と「FIND ME!」でしたが、市長からはどれも素晴らしいアイデアで、全て形にして欲しいとの、あたたかいコメントをいただきました。 そう言われてしまってはどのチームもアクションを止めるわけにはいきませんね!

 結果発表が終わった後は、楽しい楽しい懇親会です! 3日間を共に駆け抜けた仲間や、その場にお越しくださったオブザーバー、スポンサー、ジャッジ、コーチの皆様との交流が花開きました。 今回は初回開催でしたが、スポンサー様からは、「じゃあ次いつやりましょうか?」とのことで早くも次回開催決定?! これからの展開が楽しみです!


 これにてStartupWeekend伊達(初開催)は無事閉幕しました。 しかし、次回からコミュニティとして活動していくためには、スポンサー様、地元のコーチ、ジャッジの皆様だけでなく、運営を主体的に執り行うオーガナイザーが必要になってきます。 手前みそながら、今回は、Startup Weekend苫小牧、釧路、和歌山から、このStartup Weekend伊達の立ち上げのために、日本全国からオーガナイザーが集結しました。 一度Startup Weekendに参加者として参加したことのある人であれば、オーガナイザーになることができます。 今回の参加者で我こそは次回以降のStartup Weekend伊達の運営やったるで! という方がいれば、是非に意思表示をしていただければと思います。 Facebookなどを経由してファシリテーターや今回のオーガナイザーに連絡していただければと思います! 明日の世界は、自分の意思で作るんだという、視座の高い皆様のご応募お待ちしております! オーガナイザーとっても楽しいですよ!


 北海道からより多くのアントレプレナーやスタートアップが生まれるよう、引き続き、StartupWeekend苫小牧&釧路(&伊達)コミュニティは活動を続けて参ります。 様々な町に戻った過去の参加者の皆様から、「自分の地元でも開催したい」との、ご希望の声も多数いただいております! 私の街でもやりたいねんという声がございましたら、お気軽にファシリテーター、またはオーガナイザーまでお声がけいただけたらと思います! そして最後に、本イベント開催にお力添えくださったスポンサーの皆様を改めてご紹介させていただき、本レポートを締めさせていただきます。

【スポンサー】
北海道 伊達市 様
国立大学法人 室蘭工業大学 様
株式会社浅井農園 様

【後援 敬称略】
山中真也(室蘭工業大学 教授 株式会社コアラボ 取締役)
高瀬 舞(室蘭工業大学 准教授)

【イベントページ】
Doorkeeper

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