2024年、Startup Weekend 史上初めて、日本最北の地で開催された Startup Weekend 旭川。デザインと動物の街として知られる旭川から、凍てつく寒さを吹き飛ばす熱気あふれるイベントの様子をお届けします!
■概要
日時:2024/11/29(金)~12/01(日)
会場:デザインギャラリー(北海道旭川市宮下通11丁目 蔵囲夢)
参加人数:30名
ファシリテーター:中本 卓利
オーガナイザー:朝倉 健太・右田 幹・村上 礼音・長瀬 幸奈・頼経 篤史
【Day1】
今回、旭川で初開催となるイベントが開催されました。初日は、溶けかけた雪に足を取られる冬の始まりを感じる一日でした。会場は「デザインギャラリー」。家具の生産で長い歴史を持つ旭川らしく、現在はユネスコ創造都市ネットワークに参加し、「デザイン」を通じて街を活性化させる取り組みが進められています。会場の外装はレンガ造り、内装は木目調の温かみのある空間で、非常に魅力的な雰囲気を醸し出していました。
また、特製のイベントTシャツのデザインは、「旭川を象徴するデザイン」としてChatGPTに依頼し、完成したものです。中央に描かれている動物はキタキツネで、旭川らしさを表現しています。
今回のファシリテーターを務めたのは中本 卓利さん(通称: たくとさん)でした。たくとさんは、国内・国外をまたにかけ、また北海道内の苫小牧、釧路、伊達、そして旭川と、スタートアップウィークエンド(SW)の未開催地である北海道各地域で、新たなフロンティアを築いています。
そしていよいよ開幕、ということで今回リードスポンサーを務められた皆様よりご挨拶をいただきました。
<リードスポンサーの皆様(敬称略)>
・和田 順子(チャレンジフィールド北海道【ノーステック財団】コーディネーター)
・大島 透(旭川市経済部 産業振興課)
・須田 孝徳(公立大学法人 旭川市立大学 教授)
イベントでは、アイデアを形にしたいという志を持つ参加者たちが集まり、アイスブレイクとして「ハーフベイクド」というアイデア創出のワークショップを行いました。このワークショップでは、2つのキーワードを組み合わせることでアイデアを生み出す手法を活用しました。
初対面の仲間たちと即興でキーワードを組み合わせ、アイデアを創出していきます。その結果、これまでに見たこともないようなユニークなアイデアが次々と会場内に飛び出し、お互いの距離がぐっと縮まりました。
会場が温まった後、いよいよ本番のアイデアピッチがスタートしました!参加者一人ひとりが、1分間という限られた時間で自身のアイデアを発表していきます。
「車に積もった雪を振動で一気に落としたい!」「帰省の際に、さまざまなルートで楽しみながら帰れる仕組みを作りたい!」「国産で再利用可能な熊撃退スプレーを開発したい!」「カロリーゼロで好きなだけ食べられる食品がほしい!」「私はAIなんかに負けない!」など、さまざまな情熱や想いを起点としたアイデアが次々と披露され、会場は大いに盛り上がりました。
しかしながら、時間制限が1分という短さのため、アイデアを伝え切れずに時間オーバーとなってしまう方も見受けられました。限られた時間内で伝える難しさを実感しつつも、参加者の真剣な姿勢が印象的でした。
その次は共にスタートアップを始める仲間集めがスタート!
合計8チームが誕生することになりました。
チーム①:KDP
(地元のキーパーソンのデータベース構築サービス)
チーム②:コミュ力塾
(コミュニケーションスキルを向上させる練習アプリ)
チーム③:アニマレンズ
(動物視点での危険な成分のチェックアプリ)
チーム④:KID’S COOK
(共働き家庭の子ども向け食育&料理教室サービス)
チーム⑤:寝ぐせ直し隊
(水に溶かして使うプラスチックフリーの寝ぐせ直し)
チーム⑥:ぽかぽか
(指先の冷えを緩和する手袋型指サック)
チーム⑦:すべすべ
(触り心地の記録と再現を行うデバイス)
チーム⑧:mirror
(見た目に対するアドバイスをくれるアプリ)
【Day2】
大雪の中、二日目が開幕!チームに分かれてアイデアをカタチにするため、様々なアクションが始まります。中には市販のグッズを購入し、ハサミで工作をスタートするところも。
そんな二日目の本番はコーチング。一日目に出来上がったアイデアとチームでアクションを起こすものの、事業の起点は中々に掴み辛いもの。そこで事業立ち上げ経験を持つコーチの皆様がご支援に来てくださることとなりました。
<コーチの皆様 ※敬称略>
・渡邉 千尋(株式会社ネクストディケイドコンサルティング 代表取締役)
・長岡 未来(株式会社未来 代表取締役)
・花田 徳康(メドコネクト株式会社 代表取締役)
・久保 匠(ソーシャルセクターパートナーすくらむ 代表)
(左から順に)
「なぜその事業をやりたいと思ったのか?」「その事業に顧客は存在するのか?」「顧客がお金を払ってでも解決したい課題は何か?」「市場規模はどの程度か?」「他の解決策ではなぜ不十分なのか?」「どこまで検証が進んでいるのか?思い込みで終わっていないか?」といった本質的な質問を通じて、各チームは自身のアイデアをより良いものにするための気づきを得ていきました。
コーチングセッション終了後も、コーチの皆様には時間の許す限り参加者の相談に応じていただきました。遅い時間までご協力いただいたコーチの方々に感謝申し上げます。
コーチング終了後には、コーチからの質問や経験談、さらにはこれからの進め方に関するアドバイスを受け、自分たちの進むべき道を変えるべきか、それともこのまま進むべきか、各チームが悩みながらも前進していきました。一部のチームはひたすら試作設計を繰り返す一方で、自分たちのアイデアが単なる思い込みでないことを確かめるため、旭川駅前で検証に向かう姿も見られました。
二日目の夜、会場が閉まった後も、アイデアを形にするための各チームの取り組みは続きました。体を休めるために早めに帰宅して休んだ人、夜遅くまで作業を続けた人、さらにはその勢いで徹夜をした人もいました。それぞれが自分たちの目標に向かって全力で取り組む姿が印象的でした。
【Day3】
いよいよ最終日がスタートしました。何と三日目から飛び入り参加してチームが強力な体制になるところも!眠気に負けず、朝から顧客開発に取り組む各チーム。本当に顧客が求めているものは何か、自分たちが提案する価値が確実に響くのかを確かめるべく、全力で活動を続けました。その後は製品コンセプトとビジネスモデル設計の仕上げに取り掛かり、まさに泣いても笑っても最後の挑戦に挑む全チームが、ラストスパートに向けて全力で突き進んでいきました。運営が体を温めるために準備したコーヒーも一瞬で売り切れるほどです。
そして午後からはピッチが開幕。三日間の成果を審査員の皆様に全力で伝える時間がやってきました。各チームは、5分間のプレゼンテーションと3分間のQ&Aセッションに臨み、このイベントで得たすべてを審査員にぶつける熱い瞬間の開幕です!
まずは、本会のリードスポンサーを務められた皆様にご挨拶をいただきました。
<リードスポンサーの皆様(敬称略)>
・山田真治(チャレンジフィールド北海道【ノーステック財団】総括エリアコーディネーター)
・髙瀬 善朗(公立大学法人 旭川市立大学 理事長)
・住吉 俊彦(旭川市経済部 産業振興課 課長)
そして続いて、ジャッジの皆様にご登場、ご挨拶いただきました。
<ジャッジの皆様(敬称略)>
・武田 智明(旭川信用金庫 理事長)
・渡辺 直行(あさひかわ創造都市推進協議会 会長)
・荒井 克典(荒井建設株式会社 取締役社長)
(左から順に)
そして、ピッチ大会の本編スタートです。
①ぽかぽか
最初のプレゼンターはチーム「ぽかぽか」でした。テーマは、緊張や寒さで指先が冷えてしまう場面に着目し、「指先だけを温める指サック」というアイデアを提案しました。この発想は、リーダーが旭川の冬フェスティバルに参加した際に生まれたものだそうです。推しのアコーディオンバンドがゲスト出演した際、寒さで指がかじかんで演奏が大変そうだったことを目の当たりにし、「何とかできないか」と考えたのがきっかけだったとのこと。
アンケート結果によると、飲食店や水産加工業などの水仕事をされている方々からも「指先の冷えに困っている」という声が多数寄せられました。また、寒冷地に住む多くの人々にとっても未解決の課題であり、実現すれば広い分野で活用される可能性があると考えられます。例えば、スポーツクライミングや登山、ゴルフ、野球など、手を酷使するスポーツでも重宝されそうです。
手袋というプロダクトは長年大きな進化が見られない分野ですが、このアイデアが革新をもたらす可能性を秘めています。指サックの用途や応用範囲を考えると、さらに幅広い展開が期待できそうです。
②KID’S COOK
2組目のプレゼンターは「KID’S COOK」でした。このアイデアは、リーダーが「子どもが大きくなったので、料理を手伝ってくれるようになったら助かるのに!」という願いから生まれたものです。楽しみながら食育を行い、料理教室を通じて子どもの料理スキルを向上させ、家庭での家事を積極的に手伝ってもらおうという狙いがあります。
他のチームがAIやスマホアプリなどのデジタルソリューションを提案する中、「KID’S COOK」は非常にアナログながらも分かりやすく、実現性の高い心温まるアイデアとして注目を集めました。
一方で、子どもたちが包丁やガスコンロを使う場面では、特に安全対策に細心の注意を払う必要がありそうです。こうした安全面をクリアすれば、家庭に笑顔を増やしながら家事負担の偏りを減らす素晴らしい取り組みとなるでしょう。
③KDP
3組目は「KDP」でした。この名前は Key Person Database Platform の略で、通称「ゆびとま」として親しまれるプラットフォームを提案しました。このサービスは、地元の皆さんが抱えるさまざまな課題に対応するために、登録されたキーパーソンがプロジェクトの実行提言、参加者の募集、スポンサー集めを行うための仕組みを提供するものです。まさに、Startup Weekendが取り組んでいる内容と共通する部分が多く感じられるアイデアでした。
特に地元のキーパーソンや意欲的な人々を中心に据え、地域をより良くしていこうとする姿勢が印象的でした。ただし、関係する登場人物が増えることでビジネスプランが複雑化するという課題もありましたが、チームはその難題に果敢に立ち向かっていました。
地元活性化を目指す具体的で現実的なプランとして、大きな期待が寄せられたピッチでした。
④寝ぐせ直し隊
4組目は「寝ぐせ直し隊」でした。このアイデアは、リーダーが「寝ぐせ直しのためにほとんどが水の製品を買うのが癪だ!」という日ごろの鬱憤を爆発させ、そこから生まれたものです。
提案されたのは、濃縮したジェル状の製品を水で溶かして使用するという寝ぐせ直しアイデアです。この仕組みにより、保管コストや配送コストが大幅に削減できる点が画期的でした。また、この製品が郵送可能なサイズであることも特長の一つで、普段メルカリなどで商品を送る際の高い配送料に悩む方々にとっても魅力的に感じられそうです。
特に「郵送できる」という特徴に、普段から配送料を意識している方々がテンションを上げてしまうほど、実用性とユニークさを兼ね備えたアイデアでした。
⑤すべすべ
5組目は「すべすべ」でした。このアイデアは、リーダーが「冬になると肌がすべすべになる。その触り心地を残しておきたい!」という個人的な欲望を原点にしたものです。提案されたのは、触り心地(テクスチャと柔らかさ)を記録し、さらにそれを再現できるデバイスをスマホに貼り付けて使用するという斬新なアイデアでした。
視覚や聴覚はすでに大きな市場として成熟しており、嗅覚や味覚についても開発競争が進む中で、触覚に注目した発想は市場の成長を見越した挑戦的な取り組みといえます。ただし、アンケート結果では「イメージできない」「必要ない」という声が多く、既存の製品がない状況の中でニーズを明確にする難しさが浮き彫りとなりました。一方で、一定数の回答者から「触り心地を残したい」という意見もあり、チームはその声に勇気づけられながら逆風を乗り越えました。
スマホが触覚を記録するデバイスとして活用される時代が来るとは、ガラケー時代には想像すらできませんでした。ないものは想像しにくいものですが、このアイデアがもたらす可能性は無限大です。「感触の思い出を残す」や「感触の思い出を伝える」だけでなく、商用利用の幅も広がりそうで、多くの応用が考えられる興味深い提案でした。
⑥コミュ力塾
6組目は「コミュ力塾」でした。このアイデアは、コロナ禍で同級生と全く会えなかった経験からコミュニケーションに自信を失ったリーダーが、「女の子とデートしたい」というピュア(?)な動機を原点に考案したものです。
提案されたのは、英会話アプリのようにAIが会話をサポートするアプリです。ただし、このアプリの特徴は、さまざまな芸能人の会話スタイルを学習させており、目指す芸能人のコミュニケーションスタイルを選んでトレーニングできる点です。学校、会社、家庭など、場面に応じたコミュニケーションスタイルを学べるため、応用範囲が広く、さまざまなニーズに対応できる可能性を秘めています。
アンケート結果では、取引先とのコミュニケーションに苦労しているという声が多く寄せられました。一方で、「表情や身振り手振りといった対人のコミュニケーションが重要なのでは?」という意見もあり、対人でのコミュニケーションに対する期待も見受けられました。
しかし、何よりも印象的だったのは、リーダー自身がかつてコミュニケーションに自信を持てなかったにもかかわらず、外に出てアンケートを取り、人前で堂々とピッチを行う姿でした。この挑戦は、アイデアの実現に向けた強い意志と情熱を感じさせるものでした。
⑦mirror
7組目は「mirror」でした。このアイデアは、美容業界で働くリーダーが考案したもので、TPOに合わせた「見た目」を写真加工なしで再現することを目指したスマホアプリの提案です。このアプリでは、スキンケア、髪型、メイク、服装などをトータルで希望に応じて提案してくれる仕組みが特徴です。
SNSが普及する中、他人と自分の「見た目」をつい比較してしまい、自信を失いがちな現代社会ですが、リーダーは「見た目には個性や考え方があり、正解が一つではない」という点に着目しました。個人の魅力を引き出し、自分らしさを表現するサポートを行うことを目指したアイデアです。
ただし、その年の流行や多様な個人のニーズに対応するためには、見た目以上に複雑なシステムが必要になりそうだという課題も見受けられました。それでも、トータルで美を提案するアプリとして、現代のニーズに応える可能性を感じさせる発表でした。
⑧Studio ANIMA
8組目は「Studio ANIMA」でした。このアイデアは、リーダーが最近子猫を飼い始めた際に、部屋の観葉植物や化粧品が猫に害を及ぼす可能性があることを知らず、ヒヤリとした体験がきっかけで生まれたものです。動物にとって身の回りの物が安全かどうかを判定するアプリの提案でした。
昨今ペット市場が盛り上がる中、このような同じ悩みを抱える人が増えており、市場の拡大が期待されるアイデアです。リーダーは商品画像から成分データを取得することで迅速にデータを集められると話していましたが、市販の食品でもすべての成分が表示されているわけではなく、データ収集には予想以上に苦労する可能性があると感じました。
また、動物の感覚が人間とは異なる点にも着目すると、「すべすべ」チームが触覚に注目したように、将来的には「動物の感覚」に焦点を当てた新たな市場が注目される時代が来るのではないかという期待も感じました。
これにて全8組の発表が終了! お疲れさまでした! ジャッジの皆様による公正な審査が始まります。
【結果発表】
3位に輝いたのは「KID’S COOK」でした。このアイデアは、実現可能性の高さと心温まるコンセプトが評価されました。さらに家庭への支援や食育を通じた社会貢献という観点からも高く評価されました。
本提案の特筆すべき点は、子どもが料理をすることで褒められる機会を提供し、自己肯定感を高める可能性を秘めている点です。家庭での役割を担うことで、子どもたち自身が成長を実感できる仕組みを作り出そうとする視点が印象的でした。
また、現代社会の課題である家庭内の負担軽減に寄与しつつ、次世代を育む教育的な価値を兼ね備えている点で、単なるビジネスアイデアにとどまらず、社会的意義を持つプロジェクトとして注目されました。このように、多面的なメリットを持つ点が、ジャッジから高い評価を得た理由と言えます。
2位に輝いたのは「すべすべ」でした。このアイデアは、技術的な実現性については完全な検証には至っていない部分があるものの、応用可能性の広さと新規性が高く評価されました。特に、触覚という未開拓の分野に焦点を当て、その記録や再現を目指す発想は、これからの市場に新たな可能性を切り拓くものであると注目されました。
実際のデバイス開発には多額の費用と期間が見込まれ、資金調達面での課題があるものの、仮に実現に成功した場合には、多方面での活用が期待されることが評価の決め手となりました。例えば、個人の記録用途だけでなく、教育や医療、さらにはエンターテインメント分野への応用可能性も視野に入れたスケールの大きさが光りました。
また、チームによるプレゼンテーションも評価に貢献しました。最後まで開発プロセスを具体化しきるには至らなかったものの、わかりやすく情熱的なピッチは、多くの聴衆にその可能性を実感させるものでした。このように、チャレンジングな姿勢とアイデアの未来性が高く評価され、見事2位入賞を果たしました。
優勝チームは・・・「寝ぐせ直し隊」!
1位に輝いたのは「寝ぐせ直し隊」でした。このアイデアは、濃縮した製品を水で薄めて使用するという斬新かつ実現可能性の高い発想で、多方面から高い評価を受けました。特筆すべきは、環境負荷低減の視点を取り入れている点です。濃縮製品により輸送コストを大幅に削減し、輸送時の炭素排出量を低減できるだけでなく、パッケージ素材の使用量を抑えることでプラスチック廃棄物削減にも貢献します。こうした具体的な環境対応策は、サステナビリティが重要視される現代社会において大きな意義を持ちます。
また、製品のシンプルさから、初期コストを抑えたスモールスタートが可能であり、迅速な市場展開が期待できます。法的な課題、特に薬事法の対応が必要とされるものの、専門家との連携によって実現性を高める余地がある点も魅力的です。このアイデアは環境意識の高まりとともに拡大するグローバル市場にも適応可能であり、日用品の分野における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。従来の製品に対する革新的なアプローチは、未来のマーケットで大きな価値を生むでしょう。
最後に、チームの情熱と明確な課題解決の姿勢が、多くの観客や審査員の心を動かしました。このアイデアは、環境と経済の両立を目指す新しい価値観を提示した点で、非常に高く評価され、1位にふさわしい成果を残しました。
こうして無事大団円を迎えて交流会へ。三日間を共に駆け抜けた仲間や、場にお越しくださったオブザーバー、スポンサー、ジャッジ、後援の皆様との交流が花開きました。
Startup Weekend 旭川はこれにて閉幕しましたが、ここからがコミュニティの本格的なスタートです。初開催では常に「次回開催ができるだろうか」という不安がつきものですが、旭川では多くの参加者から「オーガナイザーに挑戦したい!」という声が集まり、その不安を払拭しました。次回開催の可能性が早くも見えており、旭川でのコミュニティ形成が大きな一歩を踏み出したことを感じさせました。
今回のイベントは、Startup Weekend 苫小牧で長年協力いただいた須田先生が旭川に移住し、「旭川の地域を盛り上げたい」という思いから始まりました。その情熱がオーガナイザーをはじめ、ファシリテーター、スポンサー、コーチ、ジャッジ、そして参加者へと伝わり、多くの方々の力が結集したことで無事に開催を迎えることができました。
2024年は、伊達での初開催、苫小牧での5回目、そして旭川での初開催と、北海道全体でスタートアップ文化が着実に広がる一年となりました。2025年も苫小牧での開催が予定されており、他の地域でのイベント開催も期待されています。
もちろん、外部からの支援や運営サポートも重要ですが、地域が自ら動き出す「自走力」を育むことが最も大切です。今回のように、多くの人々が手を取り合って新たな一歩を踏み出した事例は、今後の地域活動のモデルケースとなるでしょう。今後も北海道各地でスタートアップ文化が根付き、より豊かな未来が実現されることを心から期待しています。
「私の街でもやりたい!」という声を続々といただいております。もし開催に興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にファシリテーターやオーガナイザーへお声がけください。その一言が、新しい未来を切り拓くきっかけとなるかもしれません。
そして最後に、本イベントの開催にご協力いただきましたスポンサーの皆様に心より感謝申し上げます。皆様のお力添えがあったからこそ、このイベントを成功に導くことができました。感謝の意を込めて、ここに改めて御礼申し上げます。
【リードスポンサー】
・チャレンジフィールド北海道(ノーステック財団) 様
・旭川市 様
・公立大学法人 旭川市立大学 様
・独立行政法人 国立高等専門学校機構 旭川工業高等専門学校 様
【日本全国・通年スポンサー】
・弥生株式会社 様
・G’s ACADEMY 様
【イベントページ】
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