新潟県コミュニティはおかげさまで今年(2020年)で7周年。メンバーは400名を超えました。
その7周年での新しいチャレンジとして始めた最大10名限定の少人数制イベント、その名も『mini版』のvol.2が開催されました。
定員オーバーとなった記念すべきmini vol.1につづき、今回も1週間足らずの告知期間にもかかわらず満員御礼となりました。
なお、イベント概要はこちらをご覧ください。
【1日目】
今回のmini vol.2のテーマは
暖冬/少雪の課題解決!!
気候変動によって記録的な暖冬・少雪がこれからも想定されるなか、雪国の新しいナリワイを創出します。
そして会場となったのは、山奥の限界集落に5年間で全国・海外から延べ8千人以上を呼び込んだ住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」。
その築100年以上の古民家に、地元である新潟県の十日町市のみならず、長野県の栄村、新潟県の上越市・佐渡島、さらには群馬県みなかみ町、東京、名古屋、京都などから参加者が集まりました。
ピッチをしたのは10名中なんと9名。
投票を経て3チームが決まりました。
【2日目】
長野県の栄村で地域おこし協力隊として活動している前回のmini vol.1の優勝経験者がコーチング。そのブラッシュアップを経て3チームの検証が続きました。
【3日目】
いよいよファイナルピッチ。審査員はmini vol.1より増えて3名。それぞれ都会から田舎に移住して実際に活躍されていたり、日本への帰国人材の紹介を主な事業とした会社設立準備中という方々。
そして優勝チームは『いのちは鹽(しお)』に決定!
地元・十日町市の松之山温泉郷に湧き出す1,200万年前の海水から安心・安全な食塩(山鹽)を作り、新しい冬のナリワイにしようというプランです。すでに温泉旅館やレストランなどの顧客を獲得しており、実際に事業化していくとのこと。
惜しくも優勝は逃しましたが、下記のチームたちも大健闘。これからの活躍が期待できる内容ばかりでした。
・チーム『ぜんぶ雪のせいだ』
天空の棚田キャンプサイト事業。いま流行の冬キャンプをユニークなものとしてプランニング。従来からある頂上や麓の平地ではなく、廃業したスキー場の斜面を活用した棚田キャンプサイトを作るというもの。
・チーム『藍(ラン)サーズ』
藍染の原材料の生産ビジネス。全国的に生産地が限られ品薄というニッチな市場を雪国で開拓していくというもの。すでに藍染に携わるチームリーダーのもと、いかにしてビジネス化していくか苦心したようです。
【アフターパーティー】
待望のアフターパーティー。メイン会場である古民家の茶の間で乾杯です。みなさんおつかれさまでした。
今回のmini vol.2は暖冬/少雪の課題解決という難しいテーマでしたが、たとえば十日町市では着物が、燕三条エリアでは金属加工が生まれたように、古来より冬のナリワイが全国的・世界的な産業に発展していった例は少なくありません。
地域の課題解決のためにも、自分たちの未来をつくるうえでも、今回の3チームの挑戦は可能性と実現性を感じさせるすばらしい内容でした。
そして!
なんと新潟県の佐渡島・南魚沼市・魚沼市、群馬県みなかみ町、長野県の栄村でStartup Weekendのイベントを開催したいというひとが現れました。
新潟県ではこれまで20~50名という規模の通常イベントを12回ほど開催してきましたが、たった10名の少人数制イベントのmini版でもStartup Weekendのコミュニティ活性化につながる良い成果が得られています。
しかもmini版の準備期間は1ヶ月どころか実質的に1週間程度。次回も1か月後の4月24日~26日に予定するなど、どんどん回転よく動かしていきます。また、通常イベントでは難しいようなニッチなテーマ設定も可能です。
もちろん通常イベントのほうも続けていきます。現在のところ2020年は新潟県の越後湯沢や長岡市で準備中となっています。前述の群馬県みなかみ町は早くも夏ぐらいに開催しようと準備に入りました。
これからも新潟県コミュニティの挑戦と展開にご期待ください。
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