StartupWeekend大阪20190125 開催レポート

■イベントページ

https://swosaka.doorkeeper.jp/events/81838

■概要

日時:2019/1/25(金)~27(日)
場所:関西大学梅田キャンパス4階 MeRISEラボ
人数:約53名

<運営>
ファシリテーター:中本卓利
リードオーガナイザー:田中早由里

 

 

【Day1】

総勢約53名が集まりDay1スタート!テーマは「Edvation!~教育+テクノロジー+イノベーション」。教育=固いと言うイメージはその会場にはなく、いつものStartup Weekend以上に個性的で熱いメンバーが集まった。

「教育を変えたい!」「現場として多くの課題を感じている!」「もう今の教育は限界だ!」「学校を作りたい!」など、教育業界にイノベーションを起こしたい「教育イノベーター」らが全国から結集した。

「教育」という一見重苦しく思えるテーマではあるが、ここに集まったイノベーター達は、違っていた。今すぐにでも教育を変えようという意気揚々とした人物だちばかりが集まったのだ。一人一人がエネルギーを持っているようであった。

懇親会では、自身の課題や教育理念、想いを語り合った。初対面であるにも関わらずそこには「何かを動かしたい!何かを変えたい!」というエネルギーのもと、話が尽きることはなかった。

やはり熱い!教育者のエネルギーは凄い。

その後はアイデア出しの練習をし、持ち寄ったアイデアをお互いにピッチ、そして投票。最後にチームビルディングへと進む。

どのアイデアからも今の教育の課題が多く見られ、今の教育に対しての想いが爆発したかように思えた。

そして、どのアイデアも実現すべきアイデアかのように思えた。そうすることで日本は変わるのではないかとさえ感じられた。


最終10組のアイデアに絞り、チームビルディングの時間へ。何がしたいのか、何ができるのか、どんな想いがあるのかをお互いにぶつけ合い、チームが完成。いよいよ実現に向けて走り出した。

 

【Day2】

チーム毎にスポンサーの弥生様からいただいた天然水片手に、様々なアクションが始まった。教育はお金にならないという概念を打ち破るべく持てる情報とスキルを持ち寄りゴールを目指す。教育という結果の見えにくいものをいかにビジネスにするのかを、それぞれの視点で探り合った。

しかし想いだけが先行しなかなかビジネスにたどり着かない。。

想いだけでは何も変えられないことを知っているからこそ大きな苦しみがそこには合った。教育をどうビジネスにし世界を変えるのか?どのように日本の教育に革新をもたらすのか?そしてビジネスとしてどう成功させるのか??想いとリアルがぶつかる。。

答えが出ないままDay2は進んで行く。。。

ちょうどその頃、ビジネスのプロであるコーチの到着。

各チームは自分たちの想いだけをコーチに語り続ける。

しかしそこにはそれを素直に聞き入れるビジネスのプロは誰一人いなかった。どのプランもビジネス的に甘いのである。教育に一番足りない視点と言われている「ビジネス」の難しさを参加者自身が一番痛感した時間となった。

コーチからの鋭いアドバイスは教育業界の人間には、衝撃的でとても鋭い視点のように思えた。そして、本気で何かを変えるべく再スタート。

「想い」が「ビジネス的視点」に出会ったことで、一気に現実味を帯びたなモデルへと変化していった。やるべきことと、やらなければならいことが見えた時間でもあった。

その後は各チーム一気に走り続ける。やるべきことが見え始めると一気にチームは加速するのである。この時間が一番面白い。いわゆる全員がフロー状態に入るのだ。No talk, All action!!!

<コーチの皆様(敬称略)>

吉川 正晃様
Human Hub Japan 代表(元:大阪市経済戦略局理事)

嶋内 秀之様
株式会社アントレプレナーファクトリー 代表取締役

赤澤 夏郎
株式会社プレンプロジェクト 代表取締役

鳴海 禎造様
glafit(株) 代表取締役
(株)FINE TRADING JAPAN 代表取締役
和歌山電力(株) 取締役

赤澤 夏郎様
株式会社プレンプロジェクト 代表取締役

高橋 真知様
株式会社Stroly 代表取締役社長兼共同CEO

 

【Day3】

Day3では、各チーム、最終のピッチに向けて準備を進める。しかしそうはうまくいかない。「まだ足りない。。」やるべきことが見えたにも関わらず、実際に形にしていくと「まだまだ足りない。」のである。各チーム仮説と検証を繰り返し、そして本当に使えるビジネスモデルに仕上げていく。外に出てリサーリするチーム、持てる人脈を使いこなしエビデンスを集めるチーム、実際に顧客にアプローチしアポイントをとるチームなどそれぞれが持てるパワーを使いこなした時間となった。

もう動くしかない!そんな前向きなエネルギーが溢れ、まさにチームが一丸となった瞬間でもあった。

そしていよいよ三日目の17時、見学者の皆様を迎え入れ会場は大盛況。前日に来てくれたコーチの中には各チームの成功を祈り駆けつけてくれた方々もいた。それだけビジネスの世界でも教育イノベーションは関心の高いものだったのだろう。いよいよ各チーム共に最終発表 果たして、ビジネスのプロを納得させられるモデルが現れるのか!?そしてプレゼンが始まる。

<審査員の皆様(敬称略)>

【ジャッジ】
フォーリー淳子様
大同門株式会社 代表取締役社長
シルバーエッグ・テクノロジー株式会社 コ・ファウンダー

田中邦裕様
さくらインターネット株式会社 代表取締役

中野 智哉様
株式会社i-plug 代表取締役

須田 健太郎様
株式会社フリープラス 代表取締役

【審査】

審査員からのジャッジが始まった。各発表に対して審査員からのコメント。またしても鋭い指摘が飛び交う。ビジネスというリアルな戦場で戦っているからこそ言える、そして感じる言葉が発表者の胸に突き刺さる。なんだか悔しい、あれだけ考えたのにあれあれだけ動いたのに。。でも審査員の言っている事は、まさにその通り。すべての言葉や指摘が納得できた。やはりリアルな起業家はすごかった。自分たちとの差を感じた。

 

【結果発表!!】

そしていよいよ結果発表!全員が息を飲み、結果の言葉を待ちます!

優勝は「エドクリ」
おめでとうございます!!! 大歓声!!。

審査員の点数が圧倒的に高く単独1位に近かったチーム!

「エドクリ」

(エドクリとは、発達障害のお子さんを持つ親御さんや、もしかしたらうちの子も?という不安のある親御さんのために、お子さんの適性を判定し、オンラインで専門家に相談できるサービス。)

今まで抱えていた負や顧客も知らない気づきがあるビジネスモデルであった。そうそうそれ!そんなのがあったよかったと思わせるビジネスモデルであった。なぜ今まで誰もそれを成し遂げなかったのだろう。需要はあるのにできないと思い込んでいた。できないことはないと気づいたのがこのチームの勝因だったのかもしれない。

 

最後に、ジャッジのさくらインターネットの田中様から総評。

皆様のアイデアはとても素晴らしかった。是非実現させて欲しい。皆さんには「運」がある。このようなエネルギーの強い場所にいること自体「運」がいいことなのである。どんどん「運」のいい場所に出かけていくと良い。またビジネスにおいて変えられないもがある。それは熱量とチームワーク。なぜならそれらはコピペできないからだ。失敗しないためにしなければいけないこと(資金計画など)はいくらでもコピペできる。成功するために大切なものは熱量、人の繋がり、運などコピペできないものなのである。熱量は成功の十分条件ではないが、想わなければ何も実現しない!!頑張って下さい!!
 と熱いメッセージをいただいた。田中様の言葉に全員が勇気をもらい今一歩前に進む覚悟ができたように思う。実際にビジネスの現場で戦っているからこそ解る考え方や想いに心の底から尊敬しそして感動した。おそらくこの日のStarupWeekendOsakaから日本や世界の教育を変え、より良い社会にするイノベーターが現れることだろう。彼らが成長し再会できることを楽しみにしている。

最後にスポンサーの皆様ご協力ありがとうございました。皆様ご協力がなければ、参加者は想いをぶつけることすらできず、いつもと同じように悶々とした日々を過ごしていた事と思います。こういう場を与えてくださったからこそ、教育をより良いものするという当事者意識が生まれ、自分が先頭に立って変えていくんだという想いが芽生えたのだと思います。この場がなければスタートアップが生まれることもなく、何も始じまらなかったと思います。このような機会を参加者に与えてくださった事に深く感謝致します。ありがとうござました。

【スポンサー】
関西大学様・StartupCafeOsaka様・弥生株式会社様

 

そして、スタッフの皆様にも感謝を申し上げます。皆様がいらっしゃらなければこの場は作れませんでした。裏方に徹しイノベーションを生み出すために10ヶ月かけて一緒に創り上げてきてくれたスタッフの皆さま、当日参加者のフォローを全力でしてくれた皆様、本当にありがとうございました。感謝したします。皆様と共同しこの場を創り上げることができたのは私にとって一生の財産となりました。何かを生み出す場を作らなければ何も生まれません。そしてそんな場を支える人間がいるからこ実現できるのです。本当にありがとうございました。

【スタッフ】

中本卓利さん・大森亨一さん・高島雅弘さん・天野裕介さん・亀岡愛弥さん・米谷まどかさん・鶴健一さん・小林洋実さん・山口莉来さん

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter