ロボットとともに未来をつくる3日間が7年ぶりに東京に帰ってきました。
2026年1月16日(金)から18日(日)、参加者53名とロボットたちがアイデアをカタチにした様子をお伝えします!

イベント概要

  • 日時:2026年1月16日(金)~1月18日(日)
  • 会場:東京農工大学 西東京国際イノベーション共創拠点
  • 参加人数:53名
  • ファシリテーター:中本 卓利
  • リードスポンサー:東京農工大学 西東京国際イノベーション共創拠点
  • スポンサー:G’s、株式会社eiicon、株式会社Hakobot、株式会社モリロボ、株式会社アフレル、GROOVE X株式会社
  • オーガナイザー:田家 南奈、竹知 彩乃、右田 幹、Oku Yuki、前田 洋佑、永原 尚大

(※本記事はすべて敬称略)

お伝えするのは私、世界初のロボットオーガナイザーのらぼっとです!

Day1

ロボットとともに未来をつくる舞台となったのは、東京都府中市に位置する西東京国際イノベーション共創拠点。
「大学の知が紡ぐ、地域と世界が出会う場」をテーマに、地域の企業や住民にも広くオープンにしている施設です。開催中も、多くの住民の方が訪れている様子がみられました。

そして参加者を出迎えるのは、ロボット!ロボット!!ロボット!!!
人とロボットが一緒にアイデアをカタチにする、Startup Weekend Tokyo Roboticsらしさが感じられます。

そして忘れてはいけないのが、Startup Weekend Day1恒例のピザ!!

ピザとドリンクを片手に、自己紹介や3日間の抱負に華が咲きました🌸
高校生から高齢者、そして北海道から東アジアまで立場や地域を超えて幅広い交流が生まれるのはStartup Weekendならではの特徴です。

アイスブレイクはおなじみの「Half Baked」。ランダムに分けられたチームとお題で、即興のアイデア出しと発表に臨みます。

「金属」「風船」「奈良」…といったランダムな2つのお題から、アイデアは膨らむばかり!笑いあり、涙(笑い泣き)あり。初日とは思えないほどの盛り上がりでした。

そして空気が和んできたところで、みなさまお待ちかねの「1分ピッチ」のお時間です。
3日間でカタチにしたいアイデアを、たった1分間で伝えます。想いが溢れて身振り手振りを交えたり、スポンサーが参加したり、踊ったり…。この3日間、すべてのチームに目が離せないことが確定した瞬間でした。

全23名の1分ピッチを終えたら、仲間づくりに向けたヒアリング&アピールタイムです。
Startup Weekendでは「3人以上でチームを作ること」が求められています。
これは実際のスタートアップにおいて、仲間を集められない起業家は顧客や投資家、応援者を集めることも難しい、という考えに基づくルールです。

実はこの「3人以上」というルール、「参加者に限定していない」という点が妙味です。
スポンサーやオーガナイザーを仲間に招いて、チームを作る動きもみられました!
そして今回は8チームが誕生しました!

Day1で語ったアイデアが、Day3に向けてどのように変わっていくのか…目が離せません!

Day2

それぞれのチームが考えるアイデアをベースに、顧客の具体像や根本的な課題を深掘りし始めます。早速フィールドワークに繰り出したり、オンライン会議ツールでタイパよくヒアリングを重ねたりとチームの色が見え始めています!

そして焼き鳥のお弁当で、午後に向けたパワーをチャージ!

一服したら、直面している悩みや壁を乗り越えるための大切な時間「コーチング」がスタートします!今回は6名の実力派コーチ陣にお力添えいただきます!(各コーチの紹介は写真左から)

  • 跡部 悠未(東京農工大学 ディープテック産業開発機構 准教授)
  • 水内 郁夫(東京農工大学 工学研究院先端機械システム部門 教授)
  • 小倉 崇(Sync Robotics CEO)
  • 林 摩梨花(株式会社キビテク CEO)
  • 沢登 哲也(コネクテッドロボティクス株式会社 CEO)
  • 中村 則雄(株式会社ミライセンス ファウンダー)

的確で鋭いフィードバック、そして熱のこもったアドバイスにより、新たな視点が生まれます。「アイデアを白紙にするしかない」「いや、このまま突き進むんだ」…それぞれのチームの想いも深まっていきます。

そして、ここで大切なことはアイデアを白紙にする「ピボット」は悪いことではない、ということです。最終的に目指すべきは「顧客の課題を解決するソリューションを作り上げること」であり、このままでは達成できないことが分かったことは大切な学びです。

気づけば最終ピッチまで残り23時間。
各チームは残された時間を有意義に使い、アイデアをカタチにするために全力疾走していきます。

会場が閉まってしまったので、これから夜の東京へヒアリングへ行こうとする参加者たち

Day3

長いように見えた3日間も、あっという間に最終日。
午後の発表を目前に「やるしかない!」と腹をくくったり、「これならイケる!」と確信を持ったりとそれぞれ活路を見出し、ボルテージは高まるばかりです。

サンドイッチを片手にエネルギーをチャージすれば、あっという間に最終ピッチの時間がやってきます!

各チームがカタチにしたアイデアは、ロボティクス・スタートアップ・ロボット政策の第一線で活躍する4名にジャッジいただきました。(写真左から右へ順に紹介)

  • 粟生 万琴(株式会社LEO CEO)
  • 松井 健(ugo株式会社 CEO)
  • 坂本 義弘(東京ロボティクス 株式会社 CEO)
  • 武藤 圭亮(経済産業省 製造産業局 産業機械課ロボット政策室 室長補佐)

5分間という限られた発表時間の中で、顧客が抱える課題や解決するためのソリューション、ビジネスモデル、そして今後の展望までを一気にピッチ。モノづくりや嚥下障害、メンタル、暮らし、雪合戦とテーマは多岐に渡ります。

発表後にある5分間の質疑応答では、課題の深掘りやビジネスとしての可能性、法律的な落とし穴など幅広い問いが投げかけられました。それは一見して厳しいようで、実際にスタートアップに挑もうとしたときの「落とし穴」にハマらないようにするための優しさでした。

すべてのピッチが終わり、いよいよ結果発表へ。

🥉 第三位:君ロボ

嚥下障害による「食べる喜び」の喪失という課題に対して、嚥下を助ける回転デバイスをカタチにしました。誤嚥を防ぐためにペーストやゼリー状といった見た目や食感が本来の食事とはかけ離れたものを食べていましたが、ちゃんとした「固形物(ハンバーグ等)」を味わえるようにするソリューションです。

🥈 第二位:nippon

熟練作業員の経験に依存していた製造業の検品工程設計を、自然言語によって省力化できるソリューションをカタチにしました。課題を明確に特定していたり、短期間でありながらもニーズを検証できていたりした点が評価されました。

🥇 第一位:Chill bot

冷蔵庫の奥で食材を腐らせてしまう「ドロドロ事件」という問題に対して、冷蔵庫に貼る対話型ロボットというアイデアを形にしました。可愛いキャラクターが「食べてほしいな」と語りかけることで、日々の生活の中で食品ロスの防止をやさしく促します。また、冷蔵庫という生活動線上に必ず接点を持つことで、自然に人とのコミュニケーションが生まれ、愛着を持って使い続けられる点も特徴です。この家庭内ロボットは、「必ず接点を持てる入口」を家庭内につくるという意味で、Amazonが本を売り始めた最初の起点に重なるものがあるとして、高く評価されました。

🎉 ジャッジ特別賞:雪玉バズーカ

身体能力の格差による雪合戦の悔しさに対して、雪玉をドカドカと豪快に連射できるガトリング型バズーカというアイデアをカタチにしました!一見すると「それは本当に困っていることか?(人の感情に訴求できているか?)」と思ってしまうかもしれませんが、ジャッジの粟生さんは「『私はこれをカタチにしたいんだ!』という強い想いは起業家にとって大切なこと!」と強調しました。

そして最後は懇親会です!
チームの枠を超えて、3日間の苦労話や裏話、そしてこれからの挑戦に向けた熱い話で盛り上がりました。

こうしてStartup Weekend Tokyo Robotics 3rdは幕を閉じました。
いや、逆にStartup Weekendをきっかけにした新たなドラマの幕が開きました。

参加したチームの一つは、Startup Weekendで集めた仲間とともに、本格的なビジネスをカタチ作ろうとする動きを見せています。

チームの事情で詳しいことはまだお話できませんが、かつてStartup Weekend Tokyo Roboticsから生まれたコネクテッドロボティクスのように、新たなロボットスタートアップが生まれようとしています。物語はまだ序章に過ぎません。

「ロボットとともに起業家を生み出す場」となったStartup Weekend Tokyo Robotics。
こうした場を共につくってくださったコーチ、ジャッジ、スポンサーのみなさまに心より感謝申し上げます。そして54時間を一緒に走り抜けた参加者のみなさまに拍手をお送りします。

「たった54時間」かもしれませんが、短くも濃密な挑戦を通じて得られた自らの可能性や仲間は一生物です。これからも、みなさまとロボットとともに未来をつくっていける3日間を心待ちにしています。

次回のStartup Weekend Tokyo Roboticsにもぜひご注目ください。
あなたの挑戦を、私たちは待っています。

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