1年越しでの開催となったStartup Weekend鳥栖。
九州では交通の要衝として知られる佐賀県鳥栖市で繰り広げられた熱い3日間をレポートとしてお届けします!
■概要
日時:2025/11/14(金)~11/16(日)
会場:NesXt TOSU ( 佐賀県鳥栖市元町1336−6 栄ビル 2F)
参加人数:16名
ファシリテーター:中村 武
オーガナイザー:高野 勇作(リード)、北村 大将、重松 英吾、前田 希実、椎木 祐実
スポンサー:ミツワハガネ株式会社様、JUNC NEST、寶結株式会社
日本全国・通年スポンサー:弥生株式会社、G’s、株式会社eiicon
後援:RYO-FU BASE(公益財団法人佐賀県産業振興機構)
・Day1
Startup Weekend 鳥栖、第2回目の開催です!
今回の参戦者は鳥栖や久留米など地元からの参加者が多く、さらに高校生や大学生も交わることで世代を越えた新しい視点が加わり、フレッシュな空気が流れていました。
また、今回の会場はリードオーガナイザー高野が拠点長を務める*NesXt TOSUさんにご提供いただきました。
*NesXt TOSU:鳥栖でスタートアップや創業者を支援する、アットホームなコワーキング&創業支援スペース。
【Pizza Party】
SWでは毎度お馴染み、1日目の夜はPizza Partyです!
今回は参加人数は前回より少なめでしたが、そのぶん落ち着いた雰囲気で、ピザを片手にゆったりと交流を楽しむ時間となりました!
【HALF BAKED】
ピザでエネルギーを蓄えたところで、SW恒例の*HALF BAKEDが始まります!
* 2つの全く関係ないキーワードの組み合わせから、新しいビジネスモデルを考え、1分間で発表を行うもの
このアイスブレイクだけでも、多くの会社やアイデアが生まれました!(個人的には会社名を考える時間が好きです)
【1分間ピッチ】
そしてついに、チーム作りのきっかけとなる1分間ピッチがスタート!今回は社会問題に着目したアイデアが多かった一方で、学生目線のものや、「大型犬」「目」といったピンポイントのテーマを掲げたアイデアもあり、思わず「確かに!」と唸らされる内容ばかりでした。
【チームビルディング】
参加者全員がピッチを行い、4人に絞られてチーム作りがスタート!ところが、「このアイデアもいいよね」との声が広がる中でチームの輪がどんどんつながり、最終的にはまさかの2チームに分かれる結果となりました。
【チームの紹介です!】

<チーム1>
HATARAKUMI

<チーム2>
株式会社愛す。
チームが決まったら、さっそく明日からの準備ミーティングへ!
どんな2日間になるのか…✨
・Day2
いよいよ2日目が幕を開けました!朝9時から早速、仮説の組み立て/検証の準備を進めます。一部のチームでは、ペルソナにインタビューをするため、朝の会は不参加という人も。中村さんのファシリテートで再スタートの合図。いよいよ2日目が本格的に始動です!
午前の部では、午後のコーチングを見据え、各チームが激しい議論を交わしました。それぞれが自分たちのアイデアを磨き上げ、戦略を練り直し、熱い意見交換が続きます。そして、待ちに待ったランチタイム!この日のランチは「肉肉菜彩」さんの中華弁当!元々はお肉屋さんがやっているということで、見た目よりもボリューミな感じで、エネルギーをチャージ!
食後は午後の本番、コーチングセッションがスタート。今回、コーチ陣には実際の起業家や起業家支援者など、実践の場で活躍している方々が勢揃いしました。
コーチ陣(敬称略)
●石橋 俊介 TOTONOI 代表
●大石友和 株式会社ブロードキャスト 代表取締役
●千喜田樹理 千紫万紅 代表
●武藤元美 Fbeiホールディングス株式会社 代表取締役
コーチからは、「そのサービスに顧客がいるのか?」「本当に顧客が使いたくなるものになっているか?」「顧客のニーズを具体的に捉えているか?」「大義があるのか?」といった鋭い指摘が次々と投げかけられました。
多くの場合、コーチングを受けると暗い雰囲気が漂い、プランをゼロから見直す必要に迫られがちですが、そんあ雰囲気を打ち破るかのようにコーチの大石さんより、「せっかくなので記念撮影しよう!」というお声。
記念撮影後は、気持ち新たに改めてコーチにお話を聞いたり、勢いのまま立って議論を進めるチームも。
そして、夕食の時間となり、「焼肉プサン」さんのプルコギ弁当、生姜焼き弁当、ハンバーグを弁当を食べて、英気を養いました。その後、閉館時間まで熱い議論を交わし、改めてペルソナが抱える課題を解決できるのかを考えたり、ピッチに向けた資料作成に務めました。
・Day3
振り返ってみると、金曜の夕方からのわずか約2日間という短い時間の中で、初日の1分間ピッチに始まり、初対面のメンバーとのチーム結成、早朝から深夜に及ぶ議論、そして顧客の声を聞くための行動まで、さまざまな経験を重ねてきました。
アイデアが思うように出ない時間や、ピボットという大きな決断を迫られる場面など、多くの壁に直面しましたが、その一つひとつを乗り越えてきた時間でした。
3日目の夕方は最終プレゼン!
あと数時間でプレゼンテーションを完成させる必要があり、参加者たちの頑張りもラストスパート。
さて、3日目のランチは、鳥栖市「うらら」さんの美味しいお弁当!昭和28年創業の老舗のお店で、地元の方々から長く愛され続けてきた味わいです。
丁寧に炊き上げたご飯に、素材の旨みを生かしたおかずが色鮮やかに並び、どこか懐かしさを感じる優しい味。参加者と評判で、会場は自然と笑顔に包まれました。
老舗ならではの安定した美味しさだけでなく、地域の食文化を感じられる点も「うらら」さんのお弁当の魅力。しっかりと活力をチャージできる満足度の高いランチタイムとなりました。

最終プレゼンに向けて、参加者たちはテックチェックを済ませ、プレゼンテーションの練習の最終調整を進めます!
最終プレゼンの形式は、1チームあたり5分間のピッチと5分間のQ&A(質疑応答)です。どのチームも同じ条件で審査を受けられるように、ピッチ、Q&Aともに5分間を経過すると強制終了となります。また、最終プレゼンの審査基準は3つです。
- Validation (検証)
顧客と話したか/課題を解決できるか/市場は見えているか - Execution and Design(実行とデザイン)
MVPは作ったか/動くデモはあるか/UIは洗練されているか - Business Model(ビジネスモデル)
成功するビジネスか/課題を解決できる価値提供があるか/アイデアはユニークか
このような観点で発表が審査され、順位が決まります。
今回、審査していただくジャッジ(審査員)として、起業家や支援機関より3名にお越しいただきました。
<審査員の皆様 (順不同、敬称略)>

西村史彦(ふーみん)
株式会社すみなす代表取締役

西本達
RYO-FU BASE
いよいよ発表がスタート。 2チーム、5分間のピッチと3分間のQ&Aが開始!今回発表したチーム、アイデアはそれぞれ以下の通り。
各チームのプレゼンが終わり、ジャッジによる審査中、スポンサー企業によるピッチが行われました。
Startup Weekend 鳥栖の趣旨に共感いただき、協賛いただいたスポンサー企業の皆様はこちらです!
MITSUWAHAGANE
1959年創業以来、一般用建築鋼材の販売から始まり、特殊鋼鋼材販売へと商圏を広げてこられましたミツワハガネ株式会社様は、「かたちのないものをカタチに」と思いから、機械加工部門を立ち上げ、世の中で求められている加工が難しい、多くの機械部品を作ってこられました。2000年代からは、機械加工でも技術と品質管理レベルが高次元で要求される航空機事業に参入、今では航空機の離着陸時に使用される降着装置部品の製造に携わる等、世界中の旅行客の安全をものづくりの観点から支える企業として注目されています。
こうした高い信頼性は、業界内部ではもちろんのこと、国や県にも高く評価され、数多くの受賞歴を有しておられます。
寶結株式会社 様
寶結株式会社は、「人々の営みをデザインする」をビジョンに掲げ、DX支援事業とスタートアップ支援事業を主軸に、顧客に寄り添った支援を提供しています。DX支援事業においては、BOP(業務運営代行)サービスにより顧客業務のデータ化を図ることで、生産性や正確性の向上、人件費削減など、DX化を推進。そのDX化に向けて不足するリソースをSES、SI、インフラサービスを通じて提供しています。スタートアップ支援事業においては、メディアを通じた情報発信のほか、インキュベーション施設管理運営、アクセラレーションプログラム、プロダクト開発支援、VC連携による資金調達支援など、網羅的なサポートを提供。これらの活動を通して、スタートアップ企業の早期の成長を後押しすることで、各企業が根差す地域社会の豊かさをデザインし、 人々の日常に貢献いたします。
株式会社PICANEST 様
鳥栖の名前の由来と言われる鳥の巣(NEST)のようにいろんな人が集い、憩い、交わり何かを生み出す場所を作る。鳥栖市にある「大山アパート」と「栄ビル」のふたつのレトロビルを活用し、たくさんの人たちが集まり、新しい何かが生まれる場所を目指しています。
【結果発表】
さて、ジャッジによる審査も終わり、いよいよ緊張の結果発表。みんなでドラムロールの後、ジャッジの皆様より受賞チームの発表です。
1位の座を手にしたのは「あいポチ」
優勝チームメンバーそれぞれから感想をお話してもらいました。たった3日間の経験ではありますが、成功体験を経て自信がつき、心なしか成長した面持ちになっていたことが印象的でした。
結果発表のあとは、お待ちかねの「ひらい」さん特製オードブル!
美味しい料理を囲みながら、ジャッジへフィードバックの続きを聞きに駆け寄る方、3日間をともに走り抜けた仲間に感謝を伝える方など、思い思いの時間を過ごす姿があちこちで見られ、会場は最後まで熱気に包まれていました。
Startup Weekendは全国各地で開催されています。今回の参加者やオーガナイザーの中にも、別地域の運営に関わっている方が多く、イベントが終わるや否や「次はあの地域に参加します!」と意気込む声も。広がり続けるStartup Weekendコミュニティの魅力を改めて感じる瞬間でした。
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イベントレポートを読んでいただきありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう!
StartupWeekend鳥栖vol.2 ファシリテーター&オーガナイザー一同







































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