
第8回目となるStartup Weekend滋賀を開催しました!
滋賀県内ではこれまで守山・彦根・長浜で開催されてきましたが、今回は 2017年以来8年ぶりとなる「滋賀コミュニティ」としての開催。滋賀県庁の後援もいただき、世代や地域を越えた仲間が集いました。
9月の三連休、外は残暑が厳しい中でしたが、会場は負けない熱気でいっぱい!54時間の挑戦が幕を開けました。
開催概要
・日程:2025年9月12日(金)~14日(日)
・会場:
・1日目・3日目:長浜カイコー(長浜駅直結)
・2日目:奥びわスポーツの森 & 虎姫まちづくりセンター
・参加者:13名(高校生1名・社会人6名・見学6名)
・ファシリテーター:藤居 海好
・オーガナイザー:鎌田真央、岸本由利、紺谷朋輝、高島愛菜、馬場いづみ、廣野暁、宮本昌寛、和島早希、小林さくら
・全国スポンサー:弥生株式会社、G’s、株式会社eiicon
・後援:滋賀県「健康しが」
会場「長浜カイコー」

1日目、3日目の会場は長浜カイコー。
土日は貸切のレンタルスペースですが、平日は高校生・大学生限定のサードプレイス「itteki」として若者たちが集う、長浜で一番活気のある場所です。
長浜駅から徒歩2分、平和堂さんの「モンデクール長浜」に直結というアクセス抜群な立地で、SWにはまさに理想の環境!
Day1
ピザパーティ
SW恒例のピザパーティでスタート!
最初は硬かった空気も、ピザを片手に一気に笑顔に。
今回のテーマについて
今回のStartup Weekend 滋賀のテーマは「ココロとカラダと公園の未来」。
滋賀県は、日本トップクラスの長寿県。でも“長く生きる”だけでなく“豊かに生きる”とは?健康や心のゆとり、人とのつながりを育む場としての「公園」に可能性を見出す挑戦が始まります。
アイスブレイク「ハーフベイクド」

出てきたキーワードを2つ選び、その場で企業名・ロゴ・ビジネスアイデアを即興で考えるミニゲーム。
笑いあり、驚きありで、場の空気が一気に柔らかくなります。腰痛を吹き飛ばすラーメン…ぜひ食べてみたいところ。
そして本番、1分ピッチ!

参加者全員が、自分のビジネスアイデアを1分間でプレゼン。
それぞれの想いがギュッと詰まった内容ばかりで、聞いている側もワクワク。
発表後はヒアリングタイム。
「そのアイデア、もっと詳しく聞かせて!」とあちこちで真剣な会話が飛び交います。
熱きチームビルディング


ここで生まれるのが、3日間の活動を共にするチーム。
今回は各々が「自分のアイデアで挑みたい!」という意識が強く、
あちこちで「うちのチームに入らない?」という声掛けが飛び交う白熱ぶり。
最後までメンバー選びに悩みながらも、残り時間ギリギリで2つのチームが結成されました。
初対面同士がフラットにチームを組む瞬間は、やはりSWならではです。
チーム紹介
【LOVE WAVE BIWAKO】チーム

【アラサー村づくりチーム】チーム

Day1はこれにて終了。
社会人が半数以上ということもあり、最初は空気が固かったものの、ハーフベイクドやピッチを通じて一気に距離が縮まりました。明日からは本格的にアイデアをビジネスに育てる2日目がスタートします!
Day2
本格始動!フィールドに飛び出すチームたち
いよいよDay2。
昨日できあがったチームごとのアイデアをベースに、想定するユーザー像や課題の背景をさらに深掘りしていきます。
中には、朝から「もう待ってられない!」とばかりに、フィールドワークに飛び出すチームも!
まさにStartup Weekendの合言葉「No Talk, All Action!」を体現する姿があちこちで見られました。
コーチングセッション
ここからは、各チームが抱える悩みや壁を乗り越えるための重要な時間「コーチング」。
今回はニューツーリズム関連の事業を手がける4名のコーチ陣が集結し、鋭くも愛のあるアドバイスをくださいました。
【コーチの皆さん(写真左から敬称略)】
・西尾 貞将 株式会社LillyHoldings 代表取締役/株式会社MiLUCoco 代表取締役/株式会社aura 取締役
・田中 惇敏 認定NPO法人Cloud JAPAN 代表理事ほか4社の役員及び滋賀県立大学講師
・佐藤哲史 株式会社Sports Multiply 代表/株式会社SPORTIC 代表/明治国際医療大学 特任講師
・舩越 英之 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ 販路開拓課長(兼)経営相談室長
「顧客が本当に困っていることは何?自分たちの想像で留まっていないか?」
「そのアイデアで本当に解決できる?」「ひとりの意見に引っ張られていない?」
鋭い問いにより、参加者の視点が大きく揺さぶられ、アイデアはさらに進化していきます。
フィールドへ!行動あるのみ
コーチング後は、そのまま各チームが「THEシガパーク」の一角、びわ湖畔の緑豊かなフィールド「奥びわスポーツの森」へ。観光客や親子連れにインタビューしたり、試作したプロトタイプを販売してみたりと、柔軟かつ果敢に動く姿が見られました。机上のアイデアが、少しずつリアルな検証へと進んでいきます。
ファシリテーション
ファシリテーターの藤居さんから「顧客の課題は見つかりましたか?検証はできましたか?」と熱い問いかけ。
モチベーショングラフを投影しながら、感情の変化やピボットの重要性をインプット。
確かに…と参加者が少しどんよりとしていますが、明日に向けて回復してくれるはず。
こうして濃密な2日目が終了。
明日はついに、3日間の集大成となる最終ピッチ!
チームの熱量は、ますます高まるばかりです。
Day3
ついに最終日がやってきました。
ついに54時間の挑戦も、いよいよラストスパートを迎えます。
会場の扉を開けると、昨日までの賑やかな笑い声とは少し違った、ピリッとした空気が漂っていました。
各チームのテーブルでは、ホワイトボードにびっしりと書かれたメモ、何度も修正されたスライド、試作中のプロトタイプが並び、朝から真剣に議論を重ねる参加者の様子があちこちで見られました。

ラストスパート


どのチームも最後まで諦めず、話し合いやスライドの見直し、発表の練習に取り組む姿が見られました。
金曜日の夜から始まり、ここまで頑張ってきた取り組みをしっかり結果に繋げたい。
その一心で、最後の最後までアイデアに磨きをかける皆さんの姿が、とても印象的でした。
最終ピッチへ
ついに運命の時間。
会場にはジャッジ陣、スポンサー、見学の方々が集まり、まるで舞台の開演を待つような静けさが訪れます。
■ジャッジ(写真の左側から 敬称略)

・岩嵜博論 武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科教授/ビジネスデザイナー
・田中圭 株式会社セラピア 代表取締役
・大柴貴紀 East Ventures フェロー
5分という限られた時間で、3日間の努力と熱意、そして未来のビジョンを伝える——。
どのチームも、自分たちの言葉で堂々とプレゼンし、映像やデモを交えながら会場を巻き込んでいきます。笑いが起きたり、うなずきが広がったり、時には「おぉ…」と小さく感嘆の声が漏れる瞬間も。
発表後の質疑応答では、ジャッジ陣から温かくも鋭い質問が飛びます。
そのやり取りは、単なる評価ではなく、アイデアをさらに磨くための“次の一歩”を示してくれる時間でもありました。
そして全チームのピッチが終了。
すべての発表が終わり、審査タイムへ。
参加者はほっとした表情を浮かべつつも、内心はドキドキ。
結果発表

そしていよいよ結果発表!
コミュニティ投票で1位を獲得したのは、、、
「アラサー村づくり」チーム。
ジャッジによる総合評価の結果——
栄えある第5回StartupWeekend 長浜の優勝チームは・・・
ドゥルルルルルルルル(ドラムロール)ジャン!
優勝「LOVE WAVE BIWAKO」 チーム!

サービス概要
琵琶湖を舞台として愛や感謝を叫ぶイベント
特徴
•県外からの観光客をターゲットとする。
•声の大きさを測定し湖面の揺れを表現する。
今回のテーマであるココロとカラダと公園の未来という沿い、また滋賀県ならではの琵琶湖を大いに活用されているアイデアが高く評価されました。
ジャッジや会場からは大きな拍手に包まれます。
参加者をはじめ、多様なバックグラウンドを持つ方々が一堂に会し、斬新で面白いアイデアが次々と生まれました。今回のStartup Weekendが、皆さんにとってこれからの人生を支える大きな力となることを心から願っています。
フィナーレ – 懇親会へ


熱狂のまま懇親会スタート!
ジャッジ、コーチ、参加者、スタッフが垣根を越えて語り合い、笑い合い、3日間の健闘を称えます。時間を忘れるほどの盛り上がりで、「この仲間とまた何かやりたい!」という声が自然とあがっていました。
Day3は、最初から最後までエネルギーが途切れることなく、むしろ時間が経つほど熱を帯びていった一日でした。最終ピッチで見せた真剣な眼差しも、懇親会で見せた弾ける笑顔も、全部がこの3日間の宝物となりました。
最後に

この場を共につくり上げてくださった参加者の皆さん、コーチ・ジャッジの皆さま、そしてスポンサー・後援に携わってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回、高校生にとっては、自分のアイデアを本気で形にしてくれる大人の存在が心強く映り、大人にとっても、自然にAIや最新ツールを使いこなす若い世代から多くの刺激を受けられる貴重な時間となりました。
市内の高校生の参加もあり、長浜市が掲げる「長浜に暮らす若者が、現在も将来も、魅力を感じられるまちを創る!」というビジョンを、まさに体現したイベントになったと言えるでしょう。
54時間という短くも濃密な挑戦の中で、アイデアが生まれ、仲間ができ、自分自身の新たな可能性と出会えた週末。
熱く語り合い、全力でぶつけたあのピッチ——そのすべてが「行動すること」の価値を教えてくれました。
Startup Weekend 長浜は幕を下ろしましたが、ここで得た経験とつながりは、これからのスタートラインです。
その先のステップ – N-LAPへ

SW長浜は、ここで終わりではありません。
長浜市では、この3日間で生まれたアイデアを実際の事業へと育てる伴走支援プログラム 「NAGAHAMA Local Acceleration Program(N-LAP)」 を年内にスタート予定。
SWに参加していない人も巻き込み、地域ぐるみで挑戦を応援する仕組みです。
あの熱量を3日で終わらせず、次のステージへ——。
ここから本当の物語が始まります。
<実施期間>
2025年10月〜12月
<プログラム内容>
・専門家によるレクチャーセッション
・メンタリング
・地元企業とのマッチング
・成果発表を兼ねたピッチイベント
詳細については、下記のnoteをご覧ください。
最後まで、読んでくださってありがとうございました!
今後ともお願いします!!
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