第4回となります、Startup Weekend Niigata in越後湯沢が開催されました!イベントレポートを写真とともにお送りし、振り返りを致します。

■概要
日時:2025/4/25(金)〜4/27(日)
会場:越後湯沢 きら星BASE
参加人数:約20名
ファシリテーター:西村 治久
リードオーガナイザー:伊藤 綾
オーガイザー:小海 航・星 亜矢子
イベントページ:https://swniigata.doorkeeper.jp/events/181601
DAY 1:ピッチから盛り上がってスタート
今回、皆さん集合時間よりも30分ぐらい早くから集まり始めて、懇親会も来た参加者さんからゆるゆると始まりました。リードオーガナイザー特性のルーローハンと、グリーンカレー、牛丼と、今回は次々にたくさんのスポンサーさんから差し入れがありました。越後湯沢でのStartup Weekend も4回目となると、たくさんの仲間が増えていて今回への期待感が伺えます。
見学に来たはずが急遽参加される方も。初日は子供たちの声も聞こえる中で和やかで賑やかに始まりました。アイデアをピッチした参加者さんの他にも、「このチームに入りたい!」の想いを伝えるピッチもあり、その後にチームビルディング。結果、4チームになりました。
チーム【Toji】
チーム【〇×△▢♢(よりどりみどり)】
チーム【iki粋】
チーム【YUZAWA GAMES】
DAY2:暗雲立ち込め、それでも船は征く
初日に出来上がった4つのチーム「Toji」「YUZAWA GAMES」「iki粋」「〇×△▢♢(よりどりみどり)」は、それぞれのビジョンに向かって船を走らせ始めました。
朝から山菜を採りに出かけるチーム、長岡のボードゲームカフェに現場検証に行くチーム、地元のシニアが集まるカフェに視察に行くチーム、地域の外国人にヒアリングするチームなど、アイデアの検証方法は様々です。
「No Talk, All Action」の言葉通り、手と足を動かし船を進める4チーム。会議室に答えはありませんからね。
そしていよいよ午後3時、コーチングの時間がやってきました。
それぞれのチームのアイデアに対し、2人のコーチからの厳しいフィードバックが寄せられます。
「自分がやりたいことと、解決したい課題を無理にくっつけてない?」
「それって本当に収益化できるの?」
「お金払ってでもやりたいほど需要がある?」
「そのターゲットの顧客って本当にいるの?」
これまでに準備してきたアイデアをコテンパンにされ、暗雲が立ち込める4チーム…
『自分たちが本当にやりたいことって何なのか?』
『解決すべき課題はどこにあるのか?』
『このチームでやっていく意味はあるのか?』
根本的な問いに立ち返って、再スタートを切ることはできるのでしょうか。
2日目の夜は長いです。
チームそれぞれの課題に向き合い、議論は深まっていきます。
「本当にチームのアイデアに納得いってますか?」
オーガナイザーからのふとした問いから、メンバーの本音がこぼれ始めました。
「このチームのアイデアは単なるホビーで、ビジネスになってない」
思いがけないメンバーの言葉に、チームの現状が見え隠れします。
チームメンバーすら納得できてないアイデアは、本当に成功するのでしょうか。
チームメンバーに与えられる「Hustler」「Hacker」「Designer」の3つの役割。
メンバー1人1人が自分の役割を発揮することでチームは輝きます。
これまで遠慮して言えなかった本音をぶつけ合い、真の意味でチームが作られていきます。
熱い議論は深夜まで続き、4チームは最終日へと船を進めていきました。
DAY3:暗雲立ち込め、それでも船は征く
いよいよ最終日。ピッチ資料の作成やアイデアの再検証など、大詰めになってきました。
検証のために新幹線に飛び乗り、新潟市のマーダーミステリーイベントに現地参加した方もいて驚きました。
余談ですが、僕がタロットカードで最も好きな「Wheel of Fortune(運命の輪)」は、行動することでチャンスを掴むといった意味を持っています。今回のイベントでも、検証のためにどれだけ行動できたかが、ビジネスプランのクオリティに如実に表れていました。生成AIは調べものには便利ですが、現場の生の声は決して出力されないので、やはり最後は足で稼ぐことが大事だと思います。
オーガナイザー:小海航
そうして17時のファイナルピッチを迎え、審査員の井口智裕様、星裕方様、小林紘大様による審査によって優勝チームを決定しました。
現役の起業家・経営者である審査員のお三方からの質問や意見は、非常に的確にビジネスプランの本質をついていると感じました。審査員長を務めてくださった井口社長(いせん)からも「こんな面白いイベントを毎年やってたなんて。次もまた参加したい!」とうれしい言葉をいただきました。
Startup Weekendは、単なる「起業体験イベント」ではありません。ここは、「自分の力で、自分たちの暮らしや世界を良くしよう」とする起業家マインドを持った人たちを育む場所です。
実際、今回の参加者の中からも「今度は自分がオーガナイザーになります!」と、十日町松代、長岡での開催に手を挙げた方が出ました。
誰かの挑戦に壁打ちし、拍手を送り合いながら、未来をつくる。「誰が言ったか」じゃなく、「信じたミッションに、自分の行動で応える」。そんな場づくりができたのではないかと思っています。
もちろん、ピボットあり、葛藤あり、笑いあり、時には涙もありました。
✔︎「紙芝居」プランが、まさかの「オンライン剣道コーチ」にピボットしたり
✔︎ 医師2名入りのチームが、津南病院を舞台にしたインバウンド人間ドックツアーを企画したり
✔︎ ふきのとうビールから、障がい者や子どもたちが活躍できる「遊び場事業」へ大きくピボットしたり
✔︎ 見学だけのつもりがリーダーになり、リアル参加型マダミス展開を志した方もいたり
優勝は「日本マダミスラボ」!リーダーはなんと2度目の優勝。
審査員からも、「事業化に一番近い」「プレスリリースのネタになる」と高評価でした。
今回も、すべての挑戦と成長に、心から拍手を送りたいです。
また次回、別の地域で皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
<ローカルスポンサー(敬称略)>
・株式会社新潟家守社
・株式会社新潟移住計画
・DoN Atsushi Fukui
・ホワイトインスズヤ
・中原しんぺい
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