2022年5月以来約3年ぶりとなる伊勢での開催。すべての道がつながる挑戦者の街、伊勢。
ここから未来を拓くスタートアップを。

概要(順不同・敬称略)

日時:2025年3月21日(金)~3月23日(日)
会場:Coworking Space SAND BOX
参加人数:56名(内プレイヤー31名・関係者含む)
ファシリテーター:上原 和也
オーガナイザー:中森 立樹、奥山 夢菜、山下 葉子、山本 剛毅
スポンサー:IXホールディングス株式会社、株式会社 赤福、一般社団法人交通都市型まちづくり研究所、千巻印刷産業株式会社
全国通年スポンサー:弥生株式会社・G’s ACADEMY
後援:三重県、伊勢市

Day1 – 挑戦

17:30 開場&交流会

Startup Weekendはピザパーティーで始まるのが恒例。 伊勢では少し珍しい「スタートアップ」というキーワード。一見怪しげなイベントに勇気を持ってお越しいただいた参加者たちは、最初は緊張した様子ながらも、ピザを片手に次第に打ち解けていきます。

18:30 プログラムスタート

今回のファシリテーターは、静岡県からお越しの上原 和也さん。SW伊勢1stではオーガナイザーとして場を作っていただいておりました。

今回ご参加の皆さまには、限定オリジナルTシャツをプレゼント。伊勢市のプリントスタジオ「MOLE FACTORY」さんのシルクスクリーンによるTシャツです。

表面に描かれた人々は、伊勢市の地形に沿って配置されています。

19:00 スポンサー企業ご挨拶

今回の開催にあたり、ご支援いただきましたスポンサー企業の中から、IXホールディングスさまにご挨拶いただきました。

19:15 Half Baked

Startup Weekend といえばHalf Baked。こちらは、「適当な2つの単語から即興でビジネスアイデアを作る」アイスブレイクです。

「牡蠣」「自転車」「パンダ」など、まさに様々な言葉が参加者から発せられます。どのようなビジネスアイデアになるのでしょうか?

各テーブルで結成されたチームは、ホワイトボードに貼られた、キーワードの書いた付箋を2つ取り合い、アイデアを考えます。欲しかった付箋が先に取られてしまったチームも…!

約10分程度考えて、A4用紙に「企業のロゴ」を書き込みます。

誰のどんな課題をどうやって解決するアイデアなのか、各チームは1分で発表しなければなりません。間に合うのでしょうか!?

どのチームも素晴らしいピッチをしていただきました。「おにぎりせんべいを宇宙食にする」ビジネスは、とても熱がこもっていましたね。

20:15 1分ピッチ

さて、Half Bakedで場もかなり温まったところで、Day1のメインコンテンツとなるアイデアピッチです。

この1分のアイデアピッチで選ばれたアイデアでチームを結成し、それ以降のプログラムへと進みます。

今回は、希望者24名がA4用紙に想いを綴り、「誰のどんな課題をどうやって解決する」のかを熱く発表いただきました。

20:45 投票&チーム結成

ピッチが終わるとすぐに投票!…ではなく、興味をもったプレゼンターのところへ詳しくお話を聞く時間が儲けられます。ここで、皆さんが投票できる「3票」の行先を決めるというわけですね。

ヒアリングの時間が終わるとついに投票。参加者全員に3枚のシールが配られ、好きなアイデアに票を与えてゆきます。

票が少ないアイデアから外していって、最終的に票の多かった8案が生き残りました。

参加者たちは好きなアイデアのところへばらけて、これから活動を進めるチームを選びます。

「ルールがないことがルール」のStartup Weekendでは、ファシリテーターのマイクを奪って敗者復活(?)ピッチをすることも可能ですが、今回はすんなりとチームが結成されました。

Day1で結成された7チームの紹介です。

①UROCO

②MIERU

③焚き付け大臣

④令和のおすそわけ

⑤きょうどう

⑥Education is not dead

⑦創造の庭

21:30 Day1終了

チームが結成されるとすぐ解散!なのですが、会場終了時間まで少し余裕があったため、会場にて少しだけアイデアを整理するチームがちらほら。

高校生の参加者も多いため、その後はオンラインにて…と、足早に会場を去ったチームも。

Startup Weekendはまだ始まったばかり。
挑戦の週末は、地獄の週末へ。1日目お疲れ様でした。

Day2 – 絶望

9:30 開場

オーガナイザーが開場時刻ギリギリに到着すると、既に話し合いを深めているチームが。とはいえ、全てのチームがいるわけではないようです。

今回、県外からお越しいただいた参加者も多く、伊勢観光ついでに朝ごはんに行ったり、朝からヒアリングに行ったチームもいらっしゃいました。

10:00 Facilitation

2日目は、上原さんによるファシリテーションから始まります。コミカルなスライドで、参加者の興味を引きつつ、スタートアップに重要なマインドを伝えてゆきます。

ファシリテーションが終わるとすぐに作業。

Startup Weekendのキーワード「No Talk, All Action」を体現するために、会場の外へと仮説検証へ出ていくチームが増えてきたようです。

11:30 Lunch

頭をたくさん使ったらお腹が空きましたね。2日目の昼食は、会場から徒歩2分のところにある「なかこう青果店」さんのベジ弁!

野菜だけのお惣菜が詰まったお弁当と、野菜中心でお魚の入ったお弁当の2種類をご用意いただきました。

ごはんの時間くらいは、他のチームのメンバーと意見を交わしましょう!という上原さんの一言をきっかけに、会場に散り散りになってランチタイムです。

14:00 コーチング

2日目のメインコンテンツは「コーチング」。起業経験のある起業家の皆さんや、起業家教育に携わられている方々にコーチとしてお越しいただきました。

今回ご協力くださった4名の皆さまをご紹介いたします。

コーチの皆さま

粟生 万琴 さま

株式会社LEO 代表取締役CEO

川野 晃太 さま

うみらぼ株式会社 代表取締役

鈴木 成宗 さま

ISEKADO(有限会社 二軒茶屋餅角屋本店)
代表取締役社長

山本 剛毅 さま

学校法人名城大学
株式会社名城大学サービス

SW伊勢2ndの特徴は「コーチ・ジャッジの全員が伊勢志摩にゆかりのある方々」ということ。

伊勢志摩でローカルにアクションをされている方々、伊勢志摩からグローバルに活躍されている方々が、リアルな目線で参加者にフィードバックをいただきます。

厳しくも優しいアドバイスを受けたプレイヤーたちは、心を燃え上がらせて引き続きAll Actionに励みます。

コーチの皆さま、ありがとうございました!

16:00 仮説検証

気持ちを切り替えて、外へと出ていくチームが一段と増えてきたようです。

コーチングを終えて、自分たちのアイデアを改めて整理するチームも。

18:00 Dinner

大きな疲労が襲いかかってきたころ、お待ちかねの夕食です。

伊勢市役所の前にお店がある「小鉢ゃ わいず」さんのお弁当です。

夕食を食べつつ、アイデアを練り直したりActionを振り返るプレイヤーたち。食べながらも頭は休まりませんね。

21:00 Day2終了

少しずつ絶望の淵が見えてきた夜9時、会場がクローズする時間です。

まだまだこれから。絶望するのはまだ早い!

さあ、最終ピッチまで残り18時間、足を止めずにAll Action!

Day3 – 覚悟

9:30 開場

「おはようございます」と挨拶をしてくださった皆さんの目は120%くらいに開いていました。さて最終日、終わりはもう見えています。

夜はActionしましたか?残りの約5時間をどう過ごすのか、ここが決め手!

10:00 Facilitation

某漫画の「覚悟はいいか?オレはできてる」というセリフを強調する、ファシリテーターの上原さん。参加者の皆さんは、強い覚悟をもって今日の最終ピッチに臨めるのでしょうか。

というお話も聞かず、チームでこっそり(?)作業を続けているようです。まさにNo Rule!自分たちのActionのために正しいと思う道を選びましょう。

11:30 Lunch

もはや食べる暇もないほど追い込まれてきた参加者ですが、いい香りに誘われて皆さん会議室を出てきました。

最終日のお昼は「ヌクイ」さんによるおにぎりと、豚汁の炊き出しです。

会場であるSAND BOXの方が週1回開かれているおにぎり屋さんで、今回は特別に豚汁をご用意いただきました。

考えてActionして熱くなった体に、熱々の豚汁を流し込んでラストスパート!

13:00 最後の追い込み

プレゼンに向けてテックチェック(資料の投影テスト)を終えたら、最後に追い込み。5分間で何を伝えようか?と悩みながら、短い時間で発表資料を書き上げます。

15:00 最終ピッチ

ついに最終ピッチの時間がやってまいりました。3日間54時間のActionを精一杯伝える重要なピッチ。

伊勢市長にも飛び入りでお越しいただき、ご挨拶の言葉を頂戴しました。

今回ご審査いただいた3名のジャッジの皆さまをご紹介いたします。

小田島 春樹 さま

株式会社EBILAB 代表取締役社長

東山 迪也 さま

FOLK FOLK Inc. 代表取締役
株式会社Respective Productions|REP Inc. 代表取締役
CO Blue Center オーナー
NPO法人 三重ソーシャルビジネスファンド 代表理事

中村 亜由子 さま

株式会社eiicon 代表取締役社長

2日前の21時頃にスタートしたアイデアは、波乱を乗り越えカタチとなり、最終日を迎えました。

さて、どのような発表が行われるのでしょうか。とっても楽しみです!

※以下のチーム紹介は、オーガナイザーによる簡潔なまとめであり、各チームの発表した意図と大きく異なる可能性があります。

①ミソシル

こちらのチームは、「1人暮らしの食卓にも彩りを」という課題に対し、「好きな銘柄の味噌を、1人前~好きな量で提供する」ソリューションを提案しました。

②トリプルY

こちらのチームは「パーソナルスペースが広く苦しんでいる」という課題に対し、「知らない人と一緒にサウナに入るイベントを提供する」ソリューションを提案しました。

③MIERU

こちらのチームは、「名張・三重に全然インバウンド観光客が来ない」という課題に対し、「インバウンド観光客へ三重の旅行プラン提案する」ソリューションを提案しました。

④リライト

こちらのチームは、「不登校生徒の時間の過ごし方」に関する課題に対し、「コーチング・探求学習で可能性を見出す」ソリューションを提案しました。

⑤UROCO

こちらのチームは、「廃棄衣料品とコーディネートの被り」という課題に対し、「廃棄衣料品を使ったリメイク・リンクコーデ製作」ソリューションを提案しました。

⑥創造

こちらのチームは、「子供のアート教育格差」という課題に対し、「AIを使ったアート創造」に関するソリューションを提案しました。

⑦焚き付け大臣

こちらのチームは、「上司のフィードバック不足」という課題に対し、「フィードバックのクリック回答」ソリューションを提案しました。

どのチームも熱く、熱く、想いとActionを語っていただきました。

ジャッジとの質疑応答も踏まえて審査が行われます。さあ、結果はいかに?

17:00 スポンサー企業ご挨拶

結果発表の前に、改めて今回の開催をご支援いただきましたスポンサー企業より、IXホールディングス株式会社さまと、千巻印刷産業株式会社さまよりご挨拶をいただきました。

ご協賛いただきました4社の皆さま、ありがとうございました。

17:30 表彰式

待ちに待った表彰式です。1位から3位までが、ジャッジより発表されます。

参加者の皆さんのActionは、ジャッジの方々の目にどのように映ったのでしょうか?

3位 焚き付け大臣

3位は「焚き付け大臣」の皆さんです!

社内における身近な課題を解決されており、すぐにでも実現できるアイデアである点が評価されました。

2位 トリプルY

2位は「トリプルY」の皆さんです!

3日間、名古屋までサウナに入りに行ったり、その道中で仮説検証を行ったり、今後の仮説検証の予定が組まれていたりと、「検証」の部分を特に評価されたチームでした。

1位 MIERU

1位は「MIERU」の皆さんです!

たくさんのインバウンド観光客の方々にヒアリングを行い、WebアプリのMVPを製作し、検証を行っているという点で、SWの審査基準において優れているチームとして評価されました。常に会場のどこかから外国語が聞こえてくる「本気度」は素晴らしかったです。

18:30 懇親会

2日前に初めて出会った参加者の皆さんは、すっかり打ち解け、まるで昔からの友人のような雰囲気で懇親会を迎えました。

会場には、伊勢市で“コスパ最強”と名高い「中華飯店 ワスケ」さんの料理がずらり。

名物・山盛りの“パーティー天炒飯”(天津飯+炒飯)をみんなで分け合いながら、3日間の出来事を振り返り、笑いの絶えない時間となりました。

最終ピッチの熱気そのままに、大いに盛り上がった締めくくりとなりました。皆さん、本当にお疲れ様でした!

さいごに

今回の開催にあたりまして、ご協力くださいました全ての皆さまに重ねて御礼申し上げます。オーガナイザーチームの力だけでは実現しなかった週末でした。本当に本当にありがとうございました。

3年ぶりに復活したStartup Weekend 伊勢は、若い学生たちと、様々な分野で経験を積んできた社会人との化学反応が発生し、熱すぎる3日間となりました。

SWが目的とする、「起業家精神を持った人々の育成」を達成することができたのではないかと、オーガナイザー一同振り返っております。伊勢からイノベーションを!

(記:リードオーガナイザー 中森)

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