3回目の開催となる長岡、長岡花火よりは一足はやく、そしてアツく花を咲かせる起業家たちの週末をレポートします！

■概要

日時：2024 /7/5(金)～7(日)
会場：assemble長岡（〒940-0062 新潟県長岡市大手通2-4-5 Wiseビル 3階　(旧:BiCビル)）
参加人数：約37名
お申込みページ：https://swnagaoka.doorkeeper.jp/events/170325
（以下、敬称略・順不同）
▽ファシリテーター：中本 卓利
▽オーガナイザー：井塚 杏奈（リード）、辻 貴美花、佐々木 優那、大兼梨奈
▽リードスポンサー：株式会社アルファドライブ
▽スポンサー：株式会社ATOMica、一般社団法人日本エンジェル投資家協会、株式会社スタイルアーツ、株式会社未来サポート、弥生株式会社、G’s ACADEMY
▽後援：長岡市、ながおか・若者・しごと機構

【Day1】

会場は、とにかくおしゃれで素敵な空間！様々な人と企業が集まり、繋がり、化学反応を起こす長岡初となる新たなコミュニティスペースとして昨年誕生したassemble長岡です！今年も、高専生や大学生など多くの学生が集まりました。もちろん社会人も参加しており、学生たちは刺激を受けていました。恒例のピザパーティーから、学生も多かったことからあっという間に大量のピザはなくなりましたが…ピザを片手に参加者はたくさん交流をしました！

ピザパーティー後にファシリテーターからの挨拶が始まり、Startup Weekend長岡第３回の開幕です！数か月前からイベントを準備してきた運営チームからの挨拶を行いました。

挨拶の後はアイスブレイクとして、全く関係のないキーワードの組み合わせから新しいビジネスモデルを考え、1分ピッチを行う、HALF BAKEDというゲームを行い、参加者たちの緊張もほぐしていきます！

ここで初めましての参加者たちの緊張もすっかりほぐれました。そして1日目のメインイベントのアイデアピッチ！全員が自分のアイデアを発表しました。

指が短い人のための課題解決型アイデア、体感温度を集めて個人の体感を最適化するアイデアなど身近な課題に寄り添ったアイデアが多かった印象です。

投票が行われ、多くの人に共感を生んだアイデアでチームが編成されました！

チームができたら1日目は終了です！フレッシュな参加者たちの熱量は冷めることを知らず…最終日までにどんなアイデアが仕上がるのでしょうか！

【Day2】

2日目が始まりました！1日目に出来上がったアイディアについて議論していきます。今回は2日目から参戦の参加者が朝4人到着し、イレギュラーですが各チームでピッチをし、4人のチームの行き先は決まりました。

そうしてチームができました！これからチームメンバーと切磋琢磨していきます。と、思ったら…！どうやら、はやくもチーム分裂が起こったチームが？！そして彼女はなんと、落ち込むこともなく切り替えてチームメンバーを探しにかかってまいした。

Startup Weekendは”ルールがないのがルール”こんなことも実は起こったりもするんです。そしてアクションを続けているうちにお昼ご飯になりました！お昼ご飯をご提供いただいたのは、笹亭様。オシャレでボリューミーなガパオライスをご提供いただきました！

なんと笹亭さまは、午後にコーチングをしてくださるゆるり屋の村山さまが毎週開催されているそろり屋でもお食事をご提供されているような…！素敵なご縁を感じます！笹亭様、満足感あるおいしいお料理をご提供くださりありがとうございました。午後になると2日目のメインイベントのコーチングのお時間です。

▽コーチ（敬称略、左から）
芝田 龍正（株式会社スタイルアーツCEO）
村上 祐貴（長岡工業高等学校 環境都市工学科 教授）
西浦 明子（軒先株式会社 代表取締役）
髙坂 裕子（Sponge 代表）
村山 祥恵（コワーキング＆シェアスペース ゆるり屋　店主）
佐藤 靖徳（株式会社パンタレイ　代表取締役）
荒川 善大（株式会社KOIYAL 代表取締役）

コーチの方々には、課題は何か？どんな人に届けるのか？どうやって利益を上げるのか？などふわっとしていたアイデアに鋭いツッコミをいただきました。

コーチのみなさま、刺激的なコーチングをありがとうございました。

コーチングが終わるとアイデアが白紙になったチームもありました。自分たちの課題は何か？自分たちのお客さんは誰か？会場の中だけで考えていては、まさに”机上の空論”。ついに、コーチングの後は会場から参加者が一切いなくなり各々調査に回りました。

こうして、このイベントの醍醐味である、”No talk, All action.” を実践していきます。そうして、帰ってきたチームはプロトタイプを作り仮説検証を行っていました！

そんなこんなでお時間は夕飯どきに。お夕飯は、yoriitoさまがルーロー飯をご提供くださいました！

yoriitoさまは今年の春にグランドオープンしたばかりですが、長岡で話題を生んでいるコインランドリー付きの喫茶店です！おいしいごはんを食べてすっかり元気になりました！明日の最終ピッチに向けて参加者は夜な夜なアイデアをつくりあげます。中には徹夜でアイデアを考えたチームもあったとか…。そして2日目終了。明日までに各チームどんなアイデアが完成するのか楽しみですね！

【Day3】

さて、いよいよ3日目に突入しました。午後にある最終ピッチに向け必死に準備です。

3日目の昼食は、2日目にコーチングをしていただいた髙坂さまが経営されているドーナツ屋さんdaboのドーナツです！こんなにかわいいドーナツ見たことない！そしてとっても美味しい！

筆者のお気に入りはレモン味です！何個でも食べられちゃう、おいしいドーナツたちでした。daboさま、おいしいドーナツをご提供くださりありがとうございました。おいしいドーナツを片手に、参加者たちは迫りくる最終ピッチに向け準備を進める手は止まりません！

ここでなんと、福島県のいわき市からStartup Weekendいわきの発起人、リードオーガナイザーのきょうかちゃんが駆けつけてくれました。長岡のリードオーガナイザーのあんちゃんときょうかちゃんはなんとタイの研修で出会い、あんちゃんがStartup Weekendの良さをタイ旅中、猛プレゼンしました。帰国してからきょうかちゃんはStartup Weekend長岡vol.2に初参加、地元いわきでも開催を決意し今年の５月にいわきで初開催をしました。すてきな行動力＆ご縁です！

そして長岡のオーガナイザーのお手伝いもしてくれたきょうかちゃんでした。きょうかちゃんいつもありがとうございます！さて、そんなこんなでいよいよ最終ピッチのお時間です。

緊張感漂う会場ですが、リードスポンサーのAlpha Drive様に始まり、ファシリテーターのタクトさんのユーモア溢れる進行で最終ピッチのお時間がスタートしました。今回、4名のジャッジの方にお越しいただきました。

▽ジャッジ（敬称略、左から）
福田 和博（エンジェル投資家/株式会社ハンズオン 代表取締役）
江尻 俊章（ウェブ解析士マスター/ウェブ解析士協会 WACA 名誉会長）
村越 了（株式会社JOINT CREW　代表取締役）
田中康之（株式会社 ＹＡＺ　代表取締役 CEO）

挨拶も間もなく、ピッチ開始。

1. シン・スナック：地方都市発の”計画的偶発”を創出するコミュニティ
2. もぐもぐ：体調不良時に必要なアイテムを届け合うサービス
3. ラーメンガチャ：ラーメンの香りをガチャした販促
4. ありあわせ：新規ビジネスをサポートするAI
5. Sleepers：ゲストハウスでも周りの音を気にせず快適な入眠と起床を手に入れる製品

5チームのアツい戦いの始まりです！

【審査結果】

優勝チームは、「Sleepers」です！

チームメンバーのほとんどが高専のアントレプレナークラブのメンバーで構成されているチームでした。カプセルホテルで周りが気になって快適に眠れない、朝も周りの目覚まし音が気になるということを技術力で解決することを見せつけた、高専生らしい製品アイデアでした。検証と聞き込みで実際に顧客を捕まえることができたのが印象的なチームでした。高専の技術力と今後の成長が評価され、審査員の方々から開発資金として10万円をエンジェル投資して頂きました。

2位は、「もぐもぐ」です！

リーダーの辻さんが一人暮らしで体調不良になってしまった時、「あれを食べたいのに…世の中のデリバリーサービスは脂っこいものばかり…もっと体に優しいものを届けて欲しい…」と感じたことが始まりだそう。単純に世の中の事業者から必要なものを届けてもらうオンラインショッピングではなく、お互いに困った経験を持つ人同士がお互いに物品をデリバリーする仕組みを作ることで、相互扶助的に回せないだろうかという提案になりました。顧客の課題が検証できていたこと、解決策を設計できていたことが高く評価されました。

3位は、「ラーメンガチャ」です！

ランダム性の高いガチャガチャを活用することで新しい顧客体験を提供できないかと考えたチームが辿り着いた先は、なんとラーメンの匂いのガチャのカプセルの中に封入すること。駅前などに設置して気まぐれにガチャを回すことでラーメンの匂いが届けられ「あ、このラーメン美味しそう！」と感じてもらって顧客獲得に繋げていきます。匂いを用いたマーケティング分野は今後に革新されるであろう斬新さに加え、実際にガチャの機器を持ち込みラーメンの匂いを詰め込むなどMVPを完成させていた点も高く評価されました。

最後はassemble長岡の素敵な形状の会場を活かして記念写真！優勝チームリーダー指定の謎ポーズ（？）でパシャリ。

3日間駆け抜けた参加者たちは、ホッとしたような顔とやり切った顔で懇親会が始まりました！懇親会のお料理を提供してくださったのは、未来サポートの矢澤さま。自身が経営されているTOSATSU BARとしてお料理を作っていただきました。

巻物の実演や長岡の伝統的なお料理をたくさん作っていただきました！矢澤さま、おいしいお料理をありがとうございました。そうして、参加者は学生や社会人、ジャッジさまなど様々な違うバックグラウンドの人との垣根を越えて交流しました。

ちなみに、今回みんなが着用しているTシャツについてご紹介します！Tシャツは、長岡といえば有名なこの人物！河合継之助のデザインを採用しました。各所からも評判がよく、デザインしたオーガナイザーのユウナのデザインセンスが光るTシャツでした！

加えて、長岡では起業家育成が盛んで、ビジネスコンテストやアクセラレーションなど様々なプログラムが走っています。Startup Weekendで学んだモノを参加者たちが活かして長岡をもっと盛り上げていってくれたら良いなと思います。長岡のあの、夏の大花火とともに長岡を盛り上げるキッカケをStartup Weekenからつくっていきます！

今回、Startup Weekend 長岡vol.3が無事に開催・閉幕できたのは、スポンサー様、ジャッジ様、コーチ様のお力添えはもちろん、オーガナイザー、当日盛り上げてくれた参加者のみんな、それ以外にもたくさんの関係者さまのご協力のおかげです。本当にありがとうございました！このアツい3日間が終わってもNo Talk, All Action！これからもアクションを重ね、ワクワクの未来をつくっていきましょう！！

最後にオーガナイザーチームより、課題を真正面から受け止め解決策を提示していく。そんな人が、起業家が増えれば世界はもっとよくなっていく。私たちはそう信じて活動しています。ひとりのアクションが誰かに届き、小さな芽となり、やがて大きくなり、花となる。行動し続けることで未来は変えられる。平和で豊かな社会を一歩ずつ、つくりあげていきませんか？

以上、Startup Weekend長岡vol.03の開催レポートでした！このアツい長岡で、また来年もお会いしましょう！！！