北海道釧路市にて、約1年3か月ぶりにStartup Weekend 釧路(SW釧路)を開催いたしました!参加者&運営メンバーの強い想いが詰まった、熱い3日間の様子をご報告させていただきます。

イベントの概要

【日 時】2023-10-06(金)18:00 ~ 10-08(日)19:00 
【会 場】港まちベース 946BANYA
【参加者】 約20名


【Day1】2023.10.06(Fri)

 ご厚意で会場を貸し出して下さったのは、合同会社 Hokkaido Design Code さん。港町である釧路(946)の新たな拠点・共創スペースである「946BANYA」で開催となりました。設備が充実した快適な空間かつ、窓の向こうに広がる美しい港の風景を一望できる……そんな素敵な場をお借りすることができました。


18:00より、受付を開始。これから始まる3日間への緊張と期待を胸に、参加者が続々と会場へと集まります。

18:30からは、夕食&交流のお時間を随時スタート。全世界のSWにおけるスタンダードな夕食といえば……PIZZA!!ということで、初日の夜はピザ&サイドメニュー。美味しそうな料理がテーブルに並び、参加者に振舞われました。


そして、19:00を迎え、ファシリテーターの岩城さんの軽快な挨拶を皮切りに、いよいよ開幕!

[ファシリテーター] 岩城 良和 [オーガナイザー] 猿子 香澄、右田 幹、佐々木 優佳 [サポーター] 佐藤 佳祐

最初に行ったのは、アイスブレイクを目的とした「Half Baked」というグループワーク。ランダムに挙げてもらった2つのキーワードを組み合わせて、ビジネスのアイデアを出していきます。

即興で考えたとは思えないユニークなアイデアを聞き、参加者も運営スタッフも自然と笑顔に。


 そして、ここからが本番。自分の考えたアイデアを発表する、皆さまお待ちかねの「1分間アイデアピッチ」の時間です。限られた短い時間の中で会場内の全員に語り掛け、チームメンバーとなってくれる人を募ります!

パッション溢れる参加者も多く……投票&全体質問タイムを終えた後は、個別のプレゼンタイム(延長戦)に突入!ラブコールが飛び交った結果……オーガナイザー(運営)の役に専念する予定だった右田さんが、まさかのプレイヤー(参加者)に転身! 最終的には、個性的な4つのチームが誕生することとなりました。


【Day2】2023.10.07(Sat)

窓の向こうに広がる岸壁。船の上には、活気あふれる漁師さんたちの姿。

 具体的なビジネスのアイデアを形作るための、2日目の朝が始まりました。メンバー同士で意見を出し合ったり、オンラインでアンケートを取ったり、時には会場を飛び出したり、各チームが続々と動き始めます!

とはいえ、まだ具体的なビジネスモデルが掴めず、試行錯誤しているチームがほとんど……。


コーチングタイム

そんな状況を打破するべく、豊かな起業経験をお持ちの強力なコーチ陣をお迎えしました。

コーチの皆様(敬称略)

板 宏哉  鶴居おもしろワークス株式会社 代表取締役、株式会社鶴居村の恩返し 取締役、鶴居村議会議員

相座 聖美 株式会社うつくしろ 代表取締役

兒玉 拓巳 株式会社シカホールディングス(釧路)代表取締役、現北海道大学大学院医学院博士課程1年

佐藤 佳祐 ㈱k-Hack CTO、スターフェスティバル㈱ プリンシパルエンジニア、㈱オトバンク 技術顧問

 ビジネスモデル自体のお話に留まらず、メンバー同士のコミュニケーション方法も含めて、総合的なアドバイスをしてくださっていた、板さん。 

真剣に各チームのアイデアを聞き、しかと受けとめた上でポジティブな言葉を投げかけ、プレイヤーの背中を力強く押してくださった、相座さん。 

ご自身が研究活動で培ってきた見識を礎に、これまでに収集した論文等のデータも惜しげなくご紹介いただき、各チームのビジネスモデル分析の基盤を作ってくださった、兒玉さん。 

イベント運営自体のサポートのみならず、スポンサー・カメラマン・コーチ役に至るまで、一手に引き受けて会場全体を牽引してくださっていた、佐藤さん。

Startupweekendは、実は運営メンバーだけでなくコーチ陣も含めて、全員がボランティア。

大変お忙しいにも関わらず、「起業に関心を持つ参加者の皆さんのために!」という一心で、駆けつけてくださいました。大変貴重な時間を頂戴いたしまして、本当に頭が下がるばかりです。

ご協力いただきまして、誠にありがとうございました!!


夕食タイム

 コーチングを受けて、課題点が明らかになった各チーム。運営係が「ごはんですよー!」と呼びかけても、最初は全く気がつかないほど集中していたり、課題を解決するべく会場を飛び出していて不在であったり……。

とはいえ、「腹が減っては戦は出来ぬ」ということで、美味しいお弁当を皆で食べてパワーチャージ!しばしの休憩の後、また皆さん全集中で、ビジネスアイデアの練り直しに取り組みます!!


【Day3】2023.10.08(Sun)

夕暮れ時の岸壁から望む、港まち釧路の町並み。

 3日目は、いよいよ最終日です。審査員の皆さんにプレゼンできる段階まで、各チームがビジネスモデルを磨き上げていきます。今回のSWにおいては、チーム結成後の解体・合体などといった大きな動きこそありませんでしたが……会場内のプレイヤーの多くが、SWのスローガン「No TalkAll Action.」を体現していました。

プレイヤーからの相談に耳を傾ける、ファシリテーターの岩城さん。

プレゼン資料や小道具を丹念に調整する人。顧客となってくれそうな人にアポ取りをして颯爽と会場を飛び出す人。初日にメンバーを集められず一旦は断念したものの「自分の描いたアイデアを叶えるには、どうすればいいか」ファシリテーターに相談する人……。アクションを起こしたからこそ、得られた経験が間違いなくあったはずです。

「世界三大夕日」と称される、釧路港の夕景。

【発表&審査】

そして、ついに約束の15:00を迎えました。最終発表&ジャッジの皆様による審査が始まります。

4チームが順に、ビジネスに込めた熱い想いを会場の皆様へ伝えました!

① 社内において同じ質問で何度も呼び止められることに憤りを感じ、新たな学習コンテンツを企画

② ビジネスシーンにおける契約書の記載内容の有利・不利を、機械的に判定するシステムを考案

③ 早期発見できれば治る病気である精巣がんについて、学校現場を中心とした教育モデルを発案

④ 釧路市の北大通の活性化のために、屋上での蜜蜂飼育&蜂蜜のブランド化までのビジネスを提案


ジャッジの皆様(敬称略)

澄川 誠治 釧路市ビジネスサポートセンターk-Biz センター長、株式会社k-Hack 代表取締役CEO、株式会社シェアードバリュー 執行役員

赤間 有美子 自家製発酵種のパンと食べるスープの店 Jimico.店主、合同会社Hokkaido Design Code役員、がん情報サービスステーションBONSCO代表

阿部 剛大 Fracta Leap株式会社 Senior Engineering Manger、栗田工業株式会社 デジタル戦略本部 本部長補佐(兼務)


【結果発表】

 優勝したのは、チーム「たま知る」でした。泌尿器科医師のショウさんが臨床現場で感じていた大きな課題「精巣がんの認知度の低さ」を解決すべく、熱い想いで結成されたチームです。バックグラウンドの全く異なる4人(社会人・大学生・高校生)が力を合わせ、ポスターやロゴのデザインに加えて、簡易的な解説用キット製作まで、各々のスキルや経験を存分に発揮!素晴らしい団結力で作り上げたビジネスモデルが高く評価されました。


【懇親会】

 結果発表の後は、楽しい懇親会を開催!美味しいお料理を囲みながら、3日間を共に過ごした参加者&お越しくださったコーチやジャッジと一緒に、お互いのチャレンジを讃え合います。「参加してみて、凄く楽しかった!」「このアイデアを本格的に進めたい!」「また、すぐにでも参加したい!待ちきれない!」「次は、参加者ではなく運営係をやってみたい!」そんな大変嬉しいお声の数々が、会場内から聞こえて参りました。


 この度のSW釧路開催は、参加者の更なる挑戦の可能性と、継続開催への期待に満ちた中で閉幕となりました。運営においては十分な準備・ご配慮不足により至らない場面も多く、課題点が数多くございました。開催に漕ぎつけられましたのは、ひとえに皆様のご協力があってこそでした。オーガナイザー一同、心より感謝を申し上げます。

この釧路の地で新たなビジネスが誕生するよう、改善を重ねながら今後も継続して活動をしていきたい所存です。

幣舞橋から望む、釧路港の夕焼け。

最後に、多大なるお力添えを賜ったスポンサーの皆様方をご紹介し、開催レポートを締めさせていただきます。

[スポンサー]  株式会社インフィニットループ、合同会社勝手場、株式会社釧路スズキ販売、釧路信用金庫、NOMAPS釧路根室実行委員会、株式会社プライムネス、弥生株式会社

[会場スポンサー] 合同会社 Hokkaido Design Code



詳しい開催情報はこちら https://swkushiro.doorkeeper.jp/events/156455

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