
第5回目となるStartup Weekend長浜を開催しました!
昨年は冬開催でしたが、今回は真夏の8月!
外はうだるような暑さ、それに負けない熱気が会場にも満ちあふれています。
開催概要
- 日程:2025年8月8日(金)~8月10日(日)
- 会場:長浜カイコー(えきまちテラス1F)
- 参加人数:18名(高校生6人、大学生6人、社会人6人)
- ファシリテーター:藤居 海好
- オーガナイザー:岩嵜博論、狩野光平、熊谷里美、多賀太、瀧澤佳那、中村亮太、藤居海好、横田聡
- 【ローカルスポンサー】株式会社LillyHoldings、ヨコハマタイヤ滋賀販売株式会社、株式会社あおば、田中シビルテック株式会社、ソニー生命保険株式会社(宮本 翔太)、有限会社河瀬鐵工所、株式会社旭ハウジング、株式会社湖北製作所、有限会社小川ヤ、Feliz、株式会社マスト
- 【個人スポンサー】松本かずえ様
- 【日本全国・通年スポンサー】弥生株式会社、G’s
会場「長浜カイコー」

今年も会場は長浜カイコー。
土日は貸切のレンタルスペースですが、平日は高校生・大学生限定のサードプレイス「itteki」として若者たちが集う、長浜で一番活気のある場所です。
長浜駅から徒歩2分、平和堂さんの「モンデクール長浜」に直結というアクセス抜群な立地で、SWにはまさに理想の環境です。
Day1
ピザパーティ
おなじみのピザパーティでスタート!
最初は緊張ぎみの参加者も、ピザを片手にすぐ打ち解けて笑顔があふれます。
長浜に縁のある方も多く、「あ、地元一緒なんですね!」なんて会話もちらほら。
ファシリテーター登場
今回のテーマについて
今回のファシリテーターは、長浜出身でNPO法人StartupWeekend理事の藤居海好さん。
全国での豊富な経験に加え、地域事情にも詳しい心強い存在です。
SWの成り立ちや目的、そして今回のテーマ「ニューツーリズム」について熱く語っていただきました。
ちなみに「ニューツーリズム」とは、単なる観光ではなく、
体験・学び・持続可能性・地域との関わりを大切にする新しい旅行のスタイルのこと。
来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」の舞台として長浜が注目される中、このテーマはまさに旬!
アイスブレイク「ハーフベイクド」
出てきたキーワードを2つ選び、その場で企業名・ロゴ・ビジネスアイデアを即興で考えるミニゲーム。
笑いあり、驚きありで、場の空気が一気に柔らかくなります。
そして本番、1分ピッチ!
全18名が、自分のビジネスアイデアを1分間でプレゼン。
短いながらも、それぞれの想いがギュッと詰まった内容ばかりで、聞いている側もワクワク。
発表後はヒアリングタイム。
「そのアイデア、もっと詳しく聞かせて!」とあちこちで真剣な会話が飛び交います。
熱きチームビルディング
ここで生まれるのが、3日間の活動を共にするチーム。
今回は各々が「自分のアイデアで挑みたい!」という意識が強く、
あちこちで「うちのチームに入らない?」という声掛けが飛び交う白熱ぶり。
最後までメンバー選びに悩みながらも、残り時間ギリギリで4つのチームが結成されました。
しかも今回は、年齢や立場を超えた混合チーム。
普段の学校や職場ではなかなか出会えない人たちが、フラットな立場で意見をぶつけ合います。
チーム紹介
サンドラ

カマキリ

farmally
わたしたちは魔法使い

Day1はこれにて終了。
学生が半数以上ということもあり、最初は同年代で固まっていたものの、
ハーフベイクドやピッチを通じて一気に距離が縮まりました。
明日からは本格的にアイデアをビジネスに育てる2日目がスタートします!
Day2
本格始動!フィールドに飛び出すチームたち
いよいよDay2。
昨日できあがったチームごとのアイデアをベースに、想定するユーザー像や課題の背景をさらに深掘りしていきます。
中には、朝から「もう待ってられない!」とばかりに、10時のファシリテーターの話を聞く前にフィールドワークに飛び出すチームも!
まさにStartup Weekendの合言葉「No Talk, All Action!」を体現する姿があちこちで見られました。
お昼は地元グルメでパワーチャージ

長浜市内の「ちょびっとな かぎのしっぽ × 喰海」さん特製のお弁当が登場。
品数豊富で、一品一品が丁寧に作られた優しい味わい。
午前中の奮闘を振り返りながら、お弁当片手にチーム作戦会議を続ける姿が印象的でした。
コーチングセッション
ここからは、各チームが抱える悩みや壁を乗り越えるための重要な時間「コーチング」。
今回はニューツーリズム関連の事業を手がける4名のコーチ陣が集結し、鋭くも愛のあるアドバイスをくださいました。
【コーチの皆さん(敬称略・写真向かって左から)】
• 池田 洵一 株式会社イケダ光音堂 代表取締役 / 有限会社アイメディア 代表取締役 / 株式会社Transfers 取締役
• 福田 裕一 株式会社リュウズ 代表取締役社長兼CEO / 大手IT企業 新規事業推進部長
• 小西 恵子 株式会社tent tent 代表取締役
• 杉本 泰宣 合同会社Circulation Design Studio 代表 / 一級建築士
「顧客が本当に困っていることは何?自分たちの想像で留まっていないか?」
「そのアイデアで本当に解決できる?」「ひとりの意見に引っ張られていない?」
そんなつぎのアクションにつながる問いかけに、チームの視点がガラリと変わる瞬間も。
フィールドへ!行動あるのみ
コーチング後は、そのまま各チームが長浜市の観光名所「黒壁スクエア」や商店街などへ。
観光客や親子連れにインタビューしたり、試作したプロトタイプを販売してみたりと、柔軟かつ果敢に動く姿が見られました。
机上のアイデアが、少しずつリアルな検証へと進んでいきます。
夕食は焼肉弁当でエネルギー補給

地元の名店「焼肉祇園」さんの特製焼肉弁当が到着!
やわらかい牛肉と豚肉がたっぷり入ったボリューム満点の一品で、学生たちも大満足。
明日の最終ピッチに向けて、お腹も心も満たされます。
ファシリテーション
ファシリテーターの藤居さんから「顧客の課題は見つかりましたか?仮説検証はできましたか?」と熱い問いかけ。
モチベーショングラフを投影しながら、感情の変化やピボットの重要性をインプット。
面白いことに、今年の参加者たちはグラフの波に反して、全員のモチベーションが高いまま推移しているとのこと。
その理由はきっと、現場でのアクションと仲間とのやりとりの充実感にあるはずです。
こうして濃密な2日目が終了。
明日はついに、3日間の集大成となる最終ピッチ!
チームの熱量は、ますます高まるばかりです。
Day3
ついに最終日がやってきました。
ついに54時間の挑戦も、いよいよラストスパートを迎えます。
会場の扉を開けると、昨日までの賑やかな笑い声とは少し違った、ピリッとした空気が漂っていました。
各チームのテーブルでは、ホワイトボードにびっしりと書かれたメモ、何度も修正されたスライド、試作中のプロトタイプが並び、朝から真剣に議論を重ねる参加者の様子があちこちで見られました。
恒例のランチ – 地産野菜 小麦畑のキーマカレー

お昼には、SW長浜の風物詩となった「地産野菜 小麦畑」さん特製キーマカレーが登場!
地元で採れた野菜がたっぷり入っていて、スパイスの香りとほどよいピリ辛が食欲を刺激します。
「これ食べたら午後も頑張れそう!」
そんな声も聞こえ、ちょっとした“勝負飯”のような存在。
ラストスパート
どのチームも最後まで諦めず、話し合いやスライドの見直し、発表の練習に取り組む姿が見られました。
金曜日の夜から始まり、ここまで頑張ってきた取り組みをしっかり結果に繋げたい。
その一心で、最後の最後までアイデアに磨きをかける皆さんの姿が、とても印象的でした。
最終ピッチへ
ついに運命の時間。
会場にはジャッジ陣、スポンサー、見学の方々が集まり、まるで舞台の開演を待つような静けさが訪れます。
■ジャッジ(敬称略・写真向かって左から)

•松井 ライディ 貴子 合同会社3Chroma 代表 / Biwako Backroads 代表
•茂森 仙直 株式会社アクアリング 代表取締役社長
•前川 和彦 株式会社ロハス長浜 代表取締役社長 / 公益社団法人長浜観光協会 会長
5分という限られた時間で、3日間の努力と熱意、そして未来のビジョンを伝える——。
どのチームも、自分たちの言葉で堂々とプレゼンし、映像やデモを交えながら会場を巻き込んでいきます。笑いが起きたり、うなずきが広がったり、時には「おぉ…」と小さく感嘆の声が漏れる瞬間も。
発表後の質疑応答では、ジャッジ陣から鋭くも温かい質問が飛びます。
そのやり取りは、単なる評価ではなく、アイデアをさらに磨くための“次の一歩”を示してくれる時間でもありました。
そして全チームのピッチが終了。
すべての発表が終わり、審査タイムへ。
参加者はほっとした表情を浮かべつつも、内心はドキドキ。
ローカルスポンサー・株式会社LillyHoldings

審査中には、ローカルスポンサー・株式会社LillyHoldingsの西尾様が登壇し、長浜出身の学生起業家としての経験や、現在の事業に込めた想いを語ってくださいました。これからの未来を担う学生たちにとって、まさに生きた学びの時間。
結果発表
そしていよいよ結果発表!
コミュニティ投票で1位を獲得したのは、、、
「サンドラ」チーム。
ジャッジによる総合評価の結果——
栄えある第5回StartupWeekend 長浜の優勝チームは・・・
ドゥルルルルルルルル(ドラムロール)ジャン!
優勝「わたしたちは魔法使い」 チーム!
サービス概要
親子旅行を通じて自由研究を完成させる体験型ツアー
特徴
•旅行中に研究、まとめ、発表まで行い、その場で自由研究が完成
•旅をしながら楽しく学べるため、自由研究が思い出として残る
•地元ガイドや学生が研究をサポートし、地域コミュニティとの交流やつながりを生む
自由研究を楽しい思い出にする親子ツアー、地域密着型の新しい教育旅行サービスというアイデアが高く評価されました。
ジャッジからは「地域と教育を結びつける仕組みが素晴らしい」「教育ツアーとして、市場にも可能性を感じる」というコメントが寄せられ、会場は大きな拍手に包まれます。
前川審査委員長の総評

若者をはじめ、多様なバックグラウンドを持つ方々が一堂に会し、斬新で面白いアイデアが次々と生まれました。審査員として様々な指摘をしましたが、何よりも大切なのは「やり続けること」です。
ビジネスで成功する秘訣は「やめないこと」。そのために、支えてくれる仲間や共に挑戦する同志を見つけることが重要です。
今回のStartup Weekendが、皆さんにとってこれからの人生を支える大きな力となることを心から願っています。
フィナーレ – 懇親会へ
熱狂のまま懇親会スタート!
ジャッジ、コーチ、参加者、スタッフが垣根を越えて語り合い、笑い合い、3日間の健闘を称えます。時間を忘れるほどの盛り上がりで、「この仲間とまた何かやりたい!」という声が自然とあがっていました。
Day3は、最初から最後までエネルギーが途切れることなく、むしろ時間が経つほど熱を帯びていった一日でした。最終ピッチで見せた真剣な眼差しも、懇親会で見せた弾ける笑顔も、全部がこの3日間の宝物となりました。

最後に
この場を共につくり上げてくださった参加者の皆さん、コーチ・ジャッジの皆さま、そしてスポンサー・後援に携わってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回、高校生・大学生にとっては、自分のアイデアを本気で形にしてくれる大人の存在が心強く映り、
大人にとっても、自然にAIや最新ツールを使いこなす若い世代から多くの刺激を受けられる貴重な時間となりました。
市内の高校生・大学生の参加も多く、長浜市が掲げる「長浜に暮らす若者が、現在も将来も、魅力を感じられるまちを創る!」というビジョンを、まさに体現したイベントになったと言えるでしょう。
54時間という短くも濃密な挑戦の中で、アイデアが生まれ、仲間ができ、自分自身の新たな可能性と出会えた週末。
熱く語り合い、全力でぶつけたあのピッチ——そのすべてが「行動すること」の価値を教えてくれました。
Startup Weekend 長浜は幕を下ろしましたが、ここで得た経験とつながりは、これからのスタートラインです。
その先のステップ – N-LAPへ

SW長浜は、ここで終わりではありません。
長浜市では、この3日間で生まれたアイデアを実際の事業へと育てる伴走支援プログラム 「NAGAHAMA Local Acceleration Program(N-LAP)」 を年内にスタート予定。
SWに参加していない人も巻き込み、地域ぐるみで挑戦を応援する仕組みです。
あの熱量を3日で終わらせず、次のステージへ——。
ここから本当の物語が始まります。
<実施期間>
2025年9月以降 3ヶ月程度
<プログラム内容(予定)>
・専門家によるレクチャーセッション
・メンタリングプログラム
・地元企業とのマッチング機会
・成果発表を兼ねたピッチイベント
※日程やプログラム内容の詳細は現在調整中です。
詳細については、下記のnoteをご覧ください。
https://note.com/tokyo_nagahama/n/n53c3ee3e9195?magazine_key=m5f34dfde33c0
最後まで、読んでくださってありがとうございました!
今後ともお願いします!!
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